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郷土富士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北海道羊蹄山(蝦夷富士)
北海道・駒ケ岳(渡島富士)
青森県岩木山(津軽富士)
香川県飯野山(讃岐富士)
大分県由布岳(豊後富士)
鹿児島県開聞岳(薩摩富士)

郷土富士(きょうどふじ、ふるさとふじ[1])は、日本を中心に世界各地にある「富士」と呼称されるである。山容が富士山に似ていることに由来するものや、富士山信仰に由来するものなどがある[2]。「ふるさと富士」とも呼ばれる。

概要

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地理学者日本地図センター相談役の田代博によれば、数は400以上で、うち日本国外に約40か所ある[2]

なお、山ではないが、関東地方周辺では、富士信仰と関連して富士講団体などが江戸時代を中心に築造した「富士塚」の名称に「富士」を付すことがある(富士塚を参照)。

郷土富士一覧

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「富士」の名が付く富士塚については、富士塚#主な富士塚およびCategory:富士塚参照。また、富士塚以外の人工の築山は、都道府県別ではなく、別項(#築山)にまとめた。

北海道

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東北地方

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青森県

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岩手県

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宮城県

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秋田県

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山形県

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福島県

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関東地方

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茨城県

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栃木県

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群馬県

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埼玉県

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千葉県

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  • 鴨川富士(かもがわふじ、208.7 m) - 鴨川市[4][17]
  • 波太富士(なぶとふじ、100 m) - 鴨川市[4]
  • 天津小富士(あまつこふじ、浅間山(せんげんやま)) - 鴨川市[4]
  • 富士山(ふじさん、浅間山(あさまやま)) - 鴨川市[4]
  • 平群富士(へぐりふじ、富士山、229 m) - 南房総市[17]
  • 健田富士(たけだふじ、富士山、90 m) - 南房総市[要出典]
  • 大坂富士 / 上総富士(おおさかふじ / かずさふじ、富士山、285 m) - 君津市上総富士ゴルフクラブ内)[18]
  • 富士山 (240 m) - 大多喜町[要出典]
  • 三条富士(さんじょうふじ、160 m) - 大多喜町[要出典]

東京都

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神奈川県

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中部地方

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山梨県

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長野県

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新潟県

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富山県

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石川県

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福井県

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岐阜県

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静岡県

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愛知県

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近畿地方

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三重県

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滋賀県

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京都府

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大阪府

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兵庫県

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奈良県

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和歌山県

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中国地方

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鳥取県

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  • 伯耆富士(ほうきふじ、大山[43]
  • 箱庭富士 / 伯耆の小富士(はこにわふじ / ほうきのこふじ、打吹山

島根県

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岡山県

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広島県

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山口県

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四国地方

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徳島県

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香川県

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  • 讃岐七富士[50]
    • 讃岐富士(さぬきふじ、飯野山、421.9 m) - 丸亀市坂出市[43][51]
    • 三木富士(みきふじ、白山、202.7 m) - 三木町
    • 御厩富士(みまやふじ、六ツ目山、317 m) - 高松市
    • 羽床富士(はゆかふじ、堤山、201.6 m) - 丸亀市・綾川町[4]
    • 綾上富士(あやかみふじ、高鉢山、512.0 m) - 綾川町[4]
    • 高瀬富士(たかせふじ、爺神山〔とかみやま〕、約210 m) - 三豊市[4]
    • 有明富士(ありあけふじ、江甫草山〔江甫山 / 九十九山、つくもやま〕、153.1 m) - 観音寺市
  • 大見富士(おおみふじ、貴峰山〔とみねやま〕、222.8 m) - 三豊市[52]
  • 陶富士(すえふじ、十瓶山〔とかめやま〕、215.2 m) - 綾川町[4]
  • 小豆島富士(しょうどしまふじ、191 m) - 小豆島町[要出典]
  • 吉津富士(よしづふじ、山条山〔やまじょうやま、とんぎり山とも〕、189 m) - 三豊市[要出典]
  • 吉田富士(よしだふじ、約160 m) - 小豆島町[53]
  • 富士の越山(ふじのこしやま、81.6 m) - 三木町[要出典]

愛媛県

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高知県

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九州地方

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福岡県

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佐賀県

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長崎県

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熊本県

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大分県

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宮崎県

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鹿児島県

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沖縄県

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築山

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  • 荒幡富士 / 荒幡の富士(あらはたふじ / あらはたのふじ、119 m) - 埼玉県所沢市[65]
  • 浦安富士(うらやすふじ、14 m) - 千葉県浦安市[66]
  • 行徳富士(ぎょうとくふじ、37 m) - 千葉県市川市[67]

日本国外

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アジア

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旧日本領
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千島列島
樺太
台湾
旧租借地
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その他(極東ロシアを含む)
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オセアニア

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北アメリカ

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南アメリカ

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脚注

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  1. ^ a b “正月に富士山…いえ「冨士山」です 「とみすやま」の謎を追ってみた”. 毎日新聞. (2023年1月1日). オリジナルの2022年12月31日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20221231213258/https://mainichi.jp/articles/20221224/k00/00m/040/150000c 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l “【ユースク 新春スペシャル】あっぱれ〇〇富士/望郷 世界に400以上”. 中日新聞(朝刊): 社会面. (2020年1月3日). オリジナルの2022年11月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20221122204339/https://www.chunichi.co.jp/article/42914 
  3. ^ a b c d e f g 北海道エリア”. 全国のふるさと富士. 静岡県. 2022年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月23日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap aq ar as at au av aw ax ay az ba bb bc bd be bf bg bh bi bj bk bl bm bn bo bp bq br bs bt bu bv bw bx by bz ca cb cc cd ce cf cg ch ci cj ck cl cm cn co cp cq cr cs ct cu cv cw cx cy cz da db dc dd de df dg dh di dj dk dl dm dn do dp dq dr ds dt du dv dw dx dy dz ea eb ec ed ee ef eg eh ei ej ek el em en eo ep eq er es et eu ev ew その他のふるさと富士”. 全国のふるさと富士. 静岡県. 2018年2月11日閲覧。
  5. ^ みどころ:羅臼岳”. 羅臼町. 2021年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月26日閲覧。
  6. ^ 糠平富士とは”. デジタル大辞泉プラス. コトバンク. 2024年1月29日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h i j k l 東北エリア”. 全国のふるさと富士. 静岡県. 2022年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月23日閲覧。
  8. ^ 大潟富士”. 大潟村. 2022年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
  9. ^ 鳥海富士とは”. デジタル大辞泉プラス. コトバンク. 2022年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月23日閲覧。
  10. ^ かったて祭”. 桜川市観光協会. 2022年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m 関東エリア”. 全国のふるさと富士. 静岡県. 2022年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月23日閲覧。
  12. ^ “【ふるさと富士】四季の移ろい楽しむ屈指の岩壁 谷川岳”. 産経ニュース. (2022年10月30日). オリジナルの2022年10月29日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20221029231921/https://www.sankei.com/article/20221030-2EZ2U2CYUFOKVDW6N54UFTJKCE/ 
  13. ^ 雄大な展望の「浅間隠山」”. 東吾妻町. 2023年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月21日閲覧。
  14. ^ 上毛電鉄「富士山下駅(ふじやましたえき)」からみる富士山について”. 上毛電鉄. 2018年6月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
  15. ^ デジタル大辞泉プラス. “妙義富士とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年12月14日閲覧。
  16. ^ デジタル大辞泉プラス. “富士浅間山とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2023年12月14日閲覧。
  17. ^ a b “登り、眺める故郷の名山 房総の富士山 【千葉地理学会連載 おもしろ半島 ちばの地理再発見】”. 千葉日報. (2014年6月25日). オリジナルの2022年7月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20220709102000/https://www.chibanippo.co.jp/news/local/200252 
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  30. ^ 50山ラリー”. 日本山岳会東海支部. 2023年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
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  32. ^ 京都 心の都へ”. 日本テレビ. 2023年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
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  36. ^ a b 豊能町の山”. 豊能町観光協会. 2023年7月2日閲覧。
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  40. ^ 福崎町観光協会”. 福崎町観光協会. 2024年1月3日閲覧。
  41. ^ 都介野富士とは?”. コトバンク. 2023年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
  42. ^ 真妻山 別名”日高富士””. 日高川町観光協会. 2022年12月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
  43. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 全国のふるさと富士 中国・四国エリア”. 静岡県. 2023年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月23日閲覧。
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  55. ^ 『角川日本地名大辞典38愛媛県』p584
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参考文献

[編集]
  • 川村匡由、秋本敬子『ふるさと富士百名山』山と溪谷社、1996年2月。ISBN 4635170888 
  • 吉野晴朗『写真紀行 ふるさとの富士200名山』東方出版、1996年8月。ISBN 488591499X 
  • 吉野晴朗『ふるさとの富士250山をゆく』毎日新聞社、2000年10月。ISBN 4620605603 
  • 吉野晴朗『ふるさとの富士―日本一の富士山と郷土の麗峰』学習研究社、2004年2月。ISBN 405402324X 
  • 鈴木清『富士憧憬―ふるさと富士を訪ねて北海道から九州まで』文芸社、2005年7月。ISBN 4286000648 

関連項目

[編集]
  • 大地の子 - 中国残留孤児を題材とした山崎豊子の大河小説および大河ドラマ。作中、主人公のかすかな記憶に残る信濃富士というものが、本物の富士山ではなく、郷土富士という概念であることを、日本人観光ガイドから教えられるくだりがある。

外部リンク

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