コンテンツにスキップ

マンガノゲンバ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
漫画の現場から転送)

マンガノゲンバ』は、NHK衛星第2テレビジョン(BS2)で2006年4月4日から2010年3月22日まで毎週放送されていた、漫画を主題としたテレビ番組である。「いまこのマンガが面白い」、「このマンガ家に注目せよ!」をコンセプトに、注目の漫画作品や漫画家を取り上げ、その魅力を紹介していた。

放送時間

[編集]

パイロット

[編集]

レギュラー

[編集]
  • 2006年4月 - 12月:火曜 23:30 - 24:00(BS2)、金曜(BShi)
  • 2007年1月 - 2009年3月:火曜 24:00 - 24:39(BS2)、水曜 18:00 - 18:39(BShi)
  • 2009年4月 - :日曜 24:20 - 24:59(BS2)、金曜 24:50 - 25:29(BShi)

番組構成

[編集]
読み手ノゲンバ
各界で活躍している「練達のマンガ読み」がレビュアー(紹介者)として登場し、レビュアーの「個人的イチ押し」の作品を紹介していた。
M's Cafe
豊岡メインのコーナー。豊岡がゲストの好きなマンガを紹介し、天野とゲストと共にトークを展開。
作者ノゲンバ
注目を集めている「旬のマンガ家」に密着取材し、インタビューなどを行っていた。
My M's Cafe
視聴者が思い入れのあるマンガ作品を1分間で紹介していた。

出演者

[編集]

司会

[編集]

アシスタント

[編集]

「読み手ノゲンバ」の主なレビュアー

[編集]

ナレーション

[編集]

ナレーションの担当声優が漫画の登場人物のセリフを言うこともあった。

ほか

過去の出演者

[編集]
司会
アシスタント

作者のゲンバ出演者

[編集]
放送年 放送月日 出演者
1 2006年 4月4日 くさか里樹
2 4月11日 秋本治
3 4月18日 板垣恵介
4 5月9日 浅野いにお
5 5月16日 おかざき真里
6 5月30日 高橋陽一
7 6月6日 ハロルド作石
8 6月13日 東村アキコ
9 6月20日 波津彬子
10 7月4日 荒木飛呂彦
11 7月11日 伊藤理佐
12 7月18日 曽田正人
13 9月5日 かざま鋭二
14 9月12日 押切蓮介
15 9月19日 カネコアツシ
16 10月3日 山下和美
17 10月10日 岡野玲子
18 10月17日 ますむらひろし
19 10月31日 芳崎せいむ
20 11月7日 さそうあきら
21 11月14日 しりあがり寿
22 11月28日 森川ジョージ
23 12月5日 三田紀房
24 12月12日 かわぐちかいじ
25 2007年 1月9日 古屋兎丸
26 1月16日 小川彌生
27 1月23日 相原コージ
28 2月6日 宮下あきら
29 2月13日 きくち正太
30 2月20日 山崎さやか
31 3月6日 2007年度「作者ノゲンバ」総集編(上半期)
32 3月13日 2007年度「作者ノゲンバ」総集編(下半期)
33 4月3日 原哲夫
34 4月10日 原泰久
35 4月17日 惣領冬実
36 5月8日 新井英樹
37 5月15日 岩岡ヒサエ
38 5月22日 高橋よしひろ
39 6月5日 宇仁田ゆみ
40 6月12日 石原まこちん
41 7月3日 太田垣康男
42 7月10日 島本和彦
43 7月31日 高口里純
44 8月21日 寺沢大介
45 8月28日 小山ゆう
46 9月4日 田中誠
47 9月11日 有吉京子
48 10月2日 さいとう・たかを
49 10月9日 石渡治
50 10月16日 村上もとか
51 11月6日 成田美名子
52 11月13日 宮下英樹
53 12月4日 上野顕太郎
54 12月11日 猿渡哲也
55 12月18日 亜樹直オキモト・シュウ
56 2008年 1月8日 エムズ・カフェ祭り
57 1月15日 甲斐谷忍
58 1月22日 青木幸子
59 2月5日 山本直樹
60 2月12日 槇村さとる
61 2月26日 2008年「作者ノゲンバ」総集編(前)
62 3月4日 2008年「作者ノゲンバ」総集編(後)
63 4月8日 細野不二彦
64 4月15日 いわしげ孝
65 4月22日 ひうらさとる
66 4月29日 タイム涼介
67 5月20日 西原理恵子
68 5月27日 吉田聡
69 6月10日 武論尊
70 6月24日 和田ラヂヲ
71 7月8日 楳図かずお
72 7月15日 森恒二
73 7月22日 いがらしみきお
74 8月5日 エムズ・カフェ祭り「高橋留美子が大好き!!スペシャル」
75 8月19日 都留泰作
76 8月26日 車田正美
77 9月9日 原哲夫
78 9月23日 浜田ブリトニー
79 9月30日 2008年度上半期作者スペシャル総集編『麻衣・セレクション』
80 10月21日 三田紀房
81 10月28日 武富健治
82 11月18日 美内すずえ
83 11月25日 小山宙哉
84 12月9日 寺沢武一
85 12月16日 落合尚之
86 12月23日 岡本倫
87 2009年 1月13日 森田まさのり
88 1月20日 青木光恵
89 1月27日 コージィ城倉
90 2月10日 作者ノゲンバ 総集編
91 2月17日 2008年度下半期作者スペシャル総集編『麻衣・セレクション』
92 3月10日 恋は少女マンガに教わった!Special
93 4月6日 永井豪
94 4月13日
95 4月20日 フェリーペ・スミス
96 5月4日 小沢高広
97 5月11日 江口寿史
98 5月18日 鬼頭莫宏
99 6月8日 土山しげる
100 6月15日 たなかじゅん
101 7月6日 100回超えちゃいましたスペシャル大感謝祭!! 前編
102 7月13日 100回超えちゃいましたスペシャル大感謝祭!! 後編
103 7月20日 うえやまとち
104 9月7日 三宅乱丈
105 9月14日 一条ゆかり
106 10月5日 藤田和日郎
107 10月12日 井上智徳
108 11月2日 島本和彦
109 11月9日 これはうまい!グルメマンガスペシャル
110 11月16日 スポーツマンガ 必殺技スペシャル
111 2010年 1月11日 水木しげる
112 1月18日
113 2月8日 板垣恵介
114 2月15日 竹内一郎小川悦司
115 2月22日 村上もとか
116 3月9日 森川ジョージ(予定だったが未放送)
最終回 3月22日 吉祥寺スペシャル

やらせ取材事件

[編集]

特撮番組の舞台裏を描くギャグマンガヌイグルメン!』を連載中の漫画家・唐沢なをきが番組取材を受けたが、「唐沢なをきは特撮番組の舞台裏を描きたくて漫画家になった」という筋書きの誘導尋問的なインタビューが番組ディレクターの指示の下で行われた(唐沢は20年以上のキャリアがある漫画家で、『ヌイグルメン!』は多数の作品の1つでしかない)。

また、番組の演出を優先した作品内容への干渉[注 1]が撮影の当日になって何の相談もなしに要請されるなど、唐沢夫妻が番組の取材態度を不快に感じる言動が相次ぎ、結果放送中止になる事件が起きた。

その顛末は、唐沢の妻であるエッセイスト唐沢よしこによって「からまんブログ」に掲載された[1]。なお、唐沢夫妻側は番組を成立させるための「やらせ演出)」自体は否定していないが、それを出演者と相談もせずに一方的に強要することを問題としている。

この時の取材体験をネタにした「とても現実に近いフィクション[注 2]」が、唐沢の連作短編ギャグ漫画『まんが極道』の1話として『コミックビーム』2009年10月号に掲載され[注 3]、「『絶対に放送されたくない!』と思わせる決定的な誘導尋問[注 4]」がオチとして使用されている。

脚注

[編集]
注釈
  1. ^ 「撮影中にネタを考えて、番組で思いついたネタでマンガを描いて欲しい」、「これから撮影する特撮出演者へのインタビューがきっかけで主人公が成長する展開にして欲しい」。
  2. ^ ブログでの表現。
  3. ^ 『まんが極道』 第4巻(2010年2月、KADOKAWA)第42話「いや、そうじゃなくて」に収録。
  4. ^ そんなに特撮の舞台裏が好きなのになぜ特撮の仕事につくことを目指さず、マンガ家になったのか?」という質問。唐沢の答えは「マンガのほうが好きだから」というものだったが、ディレクターは納得しなかったという[2]
出典
  1. ^ 唐沢よしこ (2009年9月13日). “『マンガノゲンバ』の件”. からまんブログ. 2022年8月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月31日閲覧。
  2. ^ 唐沢よしこ (2009年9月14日). “ネタバレになっちゃいますが”. からまんブログ. 2020年12月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月5日閲覧。

外部リンク

[編集]