浜征彦
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浜 征彦(はま まさひこ、旧字体:濱 征彦、1938年-2018年)は、長野県諏訪市出身の洋画家。二科会長野県支部長[1]。銀座の老舗画廊、「薔薇画廊」の専属画家だったため、作品は多くの政財界の応接間等に飾られた。明るく柔らかな色使いと、筆遣いが特徴。題材はフランス.イタリア.故郷の諏訪等の風景画が多く、薔薇の花と共に描かれた裸婦画は希少。晩年の作品はデフォルメされた道化師等の作風。美術名典、号125,000円
経歴
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- 1958年 上京して東京YMCAの夜学部で学ぶ
- 1960年 二科展に初出品
- 1965年 「伊邪邦岐(イザナギ)・伊邪邦美(イザナミ)」が二科展で初入選以来毎年入選
- 1968年 初渡仏
- 1970年 「パリの新聞売り」で二科展50周年記念賞を受賞
- 1971年 「教会の結婚式」で二科展特選を受賞、 銀座薔薇画廊にスカウトされ、薔薇画廊専属となる
- 1972年 「歩行者天国」で二科展パリ賞を受賞、副賞として5年間のパリ留学の権利を与えられる。
- 1974年薔薇画廊、浜征彦・パリの詩と心展
- 1975年薔薇画廊、浜征彦・パリからの便り展
- 1976年 留学中、フランス・サロン・ドートンヌ賞受賞[注釈 1]月間美術1976年4月号招待ギャラリー / 赤松克巳 ; 川村勇 ; 早川義孝 ; 浜征彦 ; 小林丙 ; 金子文雄
- 薔薇画廊、浜征彦・パリからの便り展
- 1977年 帰国、以後渡仏は数十回に及ぶ
- 1978年二科会会友に推挙される、以後二科展に無審査出品、銀座薔薇画廊や新宿伊勢丹デパートにて個展、以後継続的に開催
- 1979年薔薇画廊・浜征彦展・ベニスの詩
- 1983年薔薇画廊、浜征彦・新作展
- 1986年 でフランス・ル・サロン展〈フランス芸術家協会〉(旧サロン・ド・パリ)[注釈 2]入選、週刊ポスト誌に「将来の日本画壇を担う5人の若き画家」に掲載される[注釈 3]
- 1988年 一枚の繪第17回、現代洋画精鋭選抜展に出品、「銀座カンチュラタン(カルチェ・ラタン)」で銀賞受賞[注釈 4]
- 1990年 二科展、二科会会友賞受賞、二科会長野県支部長就任、諏訪 まるみつ百貨店みやこ美術[注釈 5]を始め、各地で個展を開催。同年6月、濤崎忍が川崎製鉄の社長就任祝いの引き出物に浜の水彩画が採用され、当時の内閣総理大臣の海部俊樹や金融界、生保会社等に百枚以上贈られた。
- 2018年 諏訪市で没する。享年80。
- 2019年1月、茅野駅内ベルビア[4]内みやこ美術で追悼展開催。
主な作品収蔵先
[編集]この節の出典: [5]
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ モディリアーニ、セザンヌ、ピカソ、ブラック、ルノワール、ミロ、ユトリロ、ルドン、カリエール、ドラン、ヴラマンク、ヴァン・ドンゲン等のフランス美術界の巨匠達や田中保、藤田嗣治、小山敬三、佐伯祐三、蕗谷虹児、高野三三男、ベル・串田、織田広喜、鶴岡義雄、舘井啓明、ヒロ・ヤマガタ、杉山冽ら、実力派日本人作家達も登竜門として数多く挑戦してきた。
- ^ 1737年(ルイ15世の時代)以降、フランスの王立絵画彫刻アカデミーパリで開催するようになった公式美術展覧会、官展ともいう。フランソワ・ブーシェ、ジャック=ルイ・ダヴィッド、ドミニク・アングル、テオドール・ジェリコー、ウジェーヌ・ドラクロワ等の宮廷画家らや、近年では日本の歌手の八代亜紀も5年連続入選した。
- ^ 週刊ポスト1986年掲載
- ^ 月刊一枚の繪1988年6月号
- ^ まるみつ百貨店閉店以後、画廊は茅野駅内商業施ベルビア内に移動
出典
[編集]- ^ 「美術名典」芸術新聞社
- ^ みやこ美術追悼展パンフレット2019年プロフィール
- ^ 薔薇画廊HP・主な展覧会
- ^ 茅野駅前 ベルビアホームページ フロアガイド
- ^ みやこ美術追悼展パンフレット2019年作品所蔵先