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河合孝治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

河合 孝治(かわい こうじ、本名:河合 明(かわい あきら))は、日本音楽家、サウンド・ヴィジュアル・アーティスト、学際芸術研究家(音楽とアート、哲学、映像、身体表現)、仏教美学者である。Art Crossing編集者。ASCAP(米国作曲家作詞家出版者協会)会員。

来歴・人物

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慶應義塾大学卒業、同大学院修士課程修了。日本大学大学院芸術学研究科修了。

湯浅譲二南弘明嵐野英彦、綿村松輝、嶋津武仁、田崎和隆に作曲電子音楽西村朗オーケストレーションを学ぶ。即興演奏音楽グループGAPに多田正美の後任として参加。中村明一(尺八)とのコラボレーション、タージ・マハル旅行団永井清治とインド音楽をベースにしたユニットで活動。

ISEA電子芸術国際会議[1](名古屋)、サンタ・フェ国際電子音楽祭、ブールジュ国際電子音楽祭(仏)、チリサンディアゴ・国際電子音楽祭 "Ai-maako2006"、電子音楽ミッドウエスト(カンザスシティ)、ETHデジタルアート週間(スイス)、プロジェクト・メディア・スペース Sonic Channels(ニューヨーク)、ISCM世界音楽の日々2010(オーストラリア)等、多くの電子音楽祭等に入選。

サウンドを中心としたクロス・メディア・グループ Opus-medium Projectを組織するなど エレクトロニカ、サウンド・ヴィジュアル・アートなど、様々なセンサーやメディアを使ったパフォーマンス、作品を発表している。

特に影響を受けたものとして、ジョン・ケージ、タージ・マハル旅行団の音楽、ナム・ジュン・パイク荒川修作のアート、池田一のアースアート、アルトゥル・ショーペンハウアーフリードリヒ・ニーチェの生の哲学、デリダジル・ドゥルーズなどのポストモダンの思想、そして華厳唯識中論などの仏教思想をあげている。

自らの芸術思想としてChaosmosという言葉を多用する。Chaosmosはカオスとコスモスの合成語であるがこれには2つの意味がある。1つは無分別の分別化(カオスのコスモス化)、もう1つは空の実践プロセス(カオスとコスモスの絶え間ない循環)である。どちらも固定した実体を伴わないという意味であるが、これを龍樹の「中論」やニーチェの生の哲学、さらにデリタの脱構築の思想から導きだされた表現方法であるとする。

主な作品

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電子音楽
  • "リトルネロ" ドゥルーズのための音楽
  • 禅(ZeN)福島2011
  • Being Time for Dogen Zenji
  • Dimension of Chaosmos
  • "Wavecle" clarinet with electronica
  • To Cosmos
  • Inter objective perception
ミクストメディア
  • 水境-Embodied Water Action(電子音、サウンドオブジェ、パフォーマンス)
  • Pia-dance組曲(ピアノwithダンス、朗詠、電子音)
  • Enactive Autopoiesis(ピアノ、コントラバス、電子音、映像)
  • "一乗音楽図" J.Cage Beyond (電子音、ダンス)
  • "Flash" 説一切有部(電子音、ダンス)
  • “Matrix II 一乗法界図”荒川修作へのオマージュ(電子音、映像、ダンス)
  • 偶然「投発」ー無常「投失」(電子音、尺八、映像、ダンス)
  • Prehension-抱握(piano、電子音、尺八、映像)
  • Matrix 一乗法界図(電子音、ダンス、映像)
造形
  • 一乗音界図(音響造形作品)
  • Soundisplay(サウンドオブジェ)
  • 一乗刹那滅
  • 一乗音界図:contemplation
室内楽器楽曲
  • "Ritornello" 阿字音声(声明、朗詠、ピアノ)
  • 声境:Gapping spineer(朗詠、大正琴、ヴァイオリン、チェロ)
  • Chaosmos≒空(ギター、ヴァイオリン×2、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、クラリネット、ピアノ)
  • Chaosmic Emulation(ヴァイオリン×2,ヴィオラ、チェロ、ピアノ)
  • ピアノのための手動瞑想
  • Four inter objects(ヴァイオリン)
  • Inter object(フルート)
  • "未来"日付音楽 - 河原温へのオマージュ
  • ラーガによるジャズコンポジション(ピアノ)
  • Tao Music(尺八、シタール)
  • Tao Music II(尺八、シタール、コントラバス)

主要著書

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本名の「河合明」でも執筆している。

脚注

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出典

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外部リンク

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