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ミシマサイコ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
柴胡から転送)
ミシマサイコ
ミシマサイコ
保全状況評価
絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : キキョウ類 campanulids
: セリ目 Apiales
: セリ科 Apiaceae
: ミシマサイコ属[1]または
ホタルサイコ属[2]
Bupleurum
: ミシマサイコ
B. stenophyllum [3]
学名
Bupleurum stenophyllum
(Nakai) Kitag. (1948) [3][4]
シノニム
和名
ミシマサイコ

ミシマサイコ(三島柴胡、学名: Bupleurum stenophyllum)は、セリ科多年草

特徴

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本州から四国九州の日当たりの良い山野に自生する。高さ30 - 50 cm

花期は8 - 10月で、小さな黄色の花を多数咲かせる。花弁は内側に曲がる。

は平行脈である。

生薬に使われるのは、の部分で、ゴボウのような細長い円錐形または円柱形で、外面は淡褐色から褐色で深いがある。単一または分枝し、長さ10 - 20 cm、径0.5 - 1.5 cm。根頭にはの基部を付けていることがある[13]

近年では乱獲により絶滅危惧種となっている。生薬の原料として、日本では茨城県宮崎県鹿児島県熊本県を中心に、また中国などで栽培される[13]

生薬

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柴胡
生薬・ハーブ
効能 抗炎症
原料 ミシマサイコ(根)
成分 サイコサポニン
臨床データ
法的規制
データベースID
KEGG E00099 D06727
別名 柴胡
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ミシマサイコまたはその変種は薬用植物であり、根が柴胡(さいこ)という生薬として用いられ、日本薬局方に収録されている。解熱、鎮痛作用があり、大柴胡湯(だいさいことう)、小柴胡湯(しょうさいことう)、柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)、加味帰脾湯(かみきひとう)などの多くの漢方方剤に配合される。

名称と由来

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柴胡」は此にと書くが、「胡」と此にと書くのはよくある誤字である。 和名は、静岡県三島市付近の柴胡が生薬の産地として優れていたことに由来する(現在の産地は、宮崎県鹿児島県中国韓国など)。

柴胡剤

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脚注

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  1. ^ 大場秀章(編著)『植物分類表』(第2刷)アボック社、2010年。ISBN 978-4-900358-61-4 
  2. ^ 米倉浩司『高等植物分類表』(重版)北隆館、2010年。ISBN 978-4-8326-0838-2 
  3. ^ a b 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Bupleurum stenophyllum (Nakai) Kitag.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月5日閲覧。
  4. ^ "'Bupleurum stenophyllum Kitag.". Tropicos. Missouri Botanical Garden. 100302353. 2012年8月5日閲覧
  5. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Bupleurum falcatum auct. non L.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月5日閲覧。
  6. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Bupleurum chinense DC. var. komarovianum (Lincz.) T.N.Liou et Y.H.Huang”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月5日閲覧。
  7. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Bupleurum chinense DC. var. octoradiatum sensu Kitag.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月5日閲覧。
  8. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Bupleurum falcatum L. var. komarowii Koso-Pol.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月5日閲覧。
  9. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Bupleurum falcatum L. var. scorzonerifolium auct. non (Willd.) Ledeb.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月5日閲覧。
  10. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Bupleurum komarovianum Lincz.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月5日閲覧。
  11. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Bupleurum scorzonerifolium auct. non Willd.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月5日閲覧。
  12. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Bupleurum scorzonerifolium Willd. var. stenophyllum Nakai”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2012年8月5日閲覧。
  13. ^ a b 公益社団法人 東京生薬協会公式サイト - サイコ ( 柴胡 )”. 2018年5月16日閲覧。
  14. ^ 医薬品の範囲に関する基準” (pdf). 別添2. 「「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質(原材料)」の食品衛生法上の取扱いの改正について」の一部改正について: 厚生労働省 (H27 4 改正46通知). 2018年3月4日閲覧。