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山本重政

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
山本 重政
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 兵庫県加東郡社町
生年月日 (1944-03-01) 1944年3月1日(80歳)
身長
体重
176 cm
75 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 1962年
初出場 1962年6月27日
最終出場 1976年8月7日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
監督・コーチ歴

山本 重政(やまもと しげまさ、1944年3月1日 - )は、兵庫県加東郡社町出身の元プロ野球選手投手)・コーチ

来歴・人物

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社高校では2年次の1960年夏の甲子園県予選2回戦で小野工を相手に毎回奪三振を記録して完全試合を達成。この頃から各球団のスカウトにマークされ、3年次の1961年夏の甲子園県予選では姫路工大付からノーヒットノーランを記録。卒業後は1962年立命館大学へ進学。関西六大学リーグでは1年次の同年春季でいきなり3勝を挙げ、新人ながらエース的存在となった。

別当薫監督自らが勧誘に乗り出したこともあり、同年に中退して近鉄バファローズへ入団。タフネスを身上とする速球派として活躍し、1年目から25試合に登板。2年目の1963年には開幕直後から先発の一角として起用され、徳久利明に次ぐ57試合に登板。リーグ最多の31先発を記録し9勝17敗、防御率3.63(リーグ13位)の成績を挙げた。1964年には自己最多の63試合に登板し、12勝13敗を記録する。1966年はチーム最多の57試合に登板したが、近鉄は3年連続最下位に沈み、リーグ最多の19敗を記録。このうちリリーフでの13敗はそれまでの日本プロ野球記録を更新している[1]。その後は目立った活躍ができず、1969年に自由契約となる。1970年阪神タイガースへ移籍すると、2種類のカーブを武器とした技巧派に転向し、主に中継ぎとして起用される。1971年は39試合に登板して防御率2.16という成績を残すが、1976年には登板機会が減少。1977年は現役登録であったが、登板は無く打撃投手を務め、同年限りで現役を引退。

引退後も阪神に留まり、二軍投手コーチ(1978年)→スコアラー(1979年 - 2002年)→企画調査担当(2003年 - 2007年)を歴任。スコアラー時代は投手の分析能力を高く評価され、江川卓阪神から巨人に入団した時は「江川徹底分析」をやり、大いに役立った[2]

阪神退団後は関西独立リーグ明石レッドソルジャーズコーチ(2009年)を経て、2012年よりクラブチーム・KC西宮の監督に就任し、その後はコーチを務めた。

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
1962 近鉄 25 8 0 0 0 2 5 -- -- .286 263 61.1 58 6 28 2 2 60 2 0 28 26 3.77 1.40
1963 57 35 3 0 1 9 17 -- -- .346 911 212.2 198 29 85 1 9 168 4 0 104 86 3.63 1.33
1964 63 21 4 1 0 12 13 -- -- .480 881 206.1 203 12 79 3 6 154 4 0 96 79 3.45 1.37
1965 24 8 2 2 0 4 5 -- -- .444 324 76.1 73 4 33 1 3 50 1 0 41 36 4.26 1.39
1966 57 9 1 0 0 8 19 -- -- .296 793 195.1 155 14 74 10 5 132 2 0 72 59 2.72 1.17
1967 28 3 0 0 0 0 2 -- -- .000 281 64.2 63 8 24 3 4 32 1 0 37 33 4.57 1.35
1968 10 2 0 0 0 0 2 -- -- .000 101 22.0 20 2 13 0 2 15 1 0 10 9 3.68 1.50
1969 4 0 0 0 0 0 0 -- -- ---- 18 4.1 5 2 0 0 0 1 0 0 4 4 9.00 1.15
1970 阪神 17 0 0 0 0 2 0 -- -- 1.000 147 37.2 25 3 11 3 3 33 1 0 11 9 2.13 0.96
1971 39 0 0 0 0 1 2 -- -- .333 290 75.1 54 3 17 1 5 34 1 0 19 18 2.16 0.94
1972 25 2 0 0 0 1 1 -- -- .500 199 47.0 40 3 21 3 2 23 1 0 21 20 3.83 1.30
1973 24 0 0 0 0 0 0 -- -- ---- 154 37.0 35 2 12 1 1 18 0 0 10 10 2.43 1.27
1974 29 0 0 0 0 0 1 4 -- .000 205 48.0 38 4 19 3 4 41 1 0 18 12 2.25 1.19
1975 20 0 0 0 0 1 0 0 -- 1.000 120 28.0 35 5 6 1 0 20 1 0 18 17 5.46 1.46
1976 2 0 0 0 0 0 0 0 -- ---- 8 1.2 3 0 0 0 0 1 0 0 2 2 9.00 1.80
通算:15年 424 88 10 3 1 40 67 4 -- .374 4695 1117.2 1005 97 422 32 46 782 20 0 491 420 3.38 1.28
  • 各年度の太字はリーグ最高

記録

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背番号

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  • 12 (1962年 - 1969年)
  • 56 (1970年 - 同年途中)
  • 26 (1970年途中 - 1972年、2009年)
  • 35 (1973年 - 1976年)
  • 63 (1977年)
  • 79 (1978年)

脚注

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  1. ^ 日本野球連盟刊「日本プロ野球記録大百科2004第4版」343ページ
  2. ^ 【虎のソナタ】74歳トラOBを大事にしないと - SANSPO.COM(サンスポ)

関連項目

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