地誌
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地誌(ちし、英語: regional geography)とは、特定の地域に関する説明や研究のことである[1]。また、地誌書のことを指すこともある[2]。
歴史
[編集]地誌の編纂は古代から行われてきた[3]。日本では、奈良時代に編纂された風土記がその一例として挙げられる[3]。また、明治時代では『皇国地誌』の編纂事業も行われていた[3]。
日本における学術的な地誌編纂では、『大日本地誌』や『日本地誌』などが挙げられる[4]。
現代でも、県史・県誌、市町村史・市町村誌の編纂などが行われている[3]。
学校教育における地誌
[編集]日本の学校教育において地誌は重視されてきた[3]。地誌学習は社会科・地理歴史科で取りあげられる[1]。地理教育では系統地理学習と地誌学習に分けられ、地誌学習では、各地域の地域性が扱われる[5]。
近代日本における教育制度の整備とともに初等教育・中等教育での地誌の教育もすすめられ、国民教育としての地誌教育が確立していった[3]。
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 青野壽郎 著「地誌」、日本地誌研究所 編『地理学辞典 改訂版』二宮書店、1989年、441頁。ISBN 4-8176-0088-8。
- 櫻井明久 著「地誌」、人文地理学会 編『人文地理学事典』丸善出版、2013年、118-119頁。ISBN 978-4-621-08687-2。
- 矢ケ﨑典隆、加賀美雅弘、牛垣雄矢 著「地誌学の視点と方法」、矢ケ﨑典隆・加賀美雅弘・牛垣雄矢 編『地誌学概論 [第2版]』朝倉書店〈地理学基礎シリーズ〉、2020年、1-9頁。ISBN 978-4-254-16820-4。
- 山本正三、中西僚太郎 著「地誌学」、山本, 正三、奥野, 隆史; 石井, 英也 ほか 編『人文地理学辞典』朝倉書店、1997年、292頁。