印東道子
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印東 道子(いんとう みちこ、1953年[1] - )は、日本の考古学者・人類学者。国立民族学博物館名誉教授。専門は、オセアニア考古学・オセアニア地域研究。
人物
[編集]専門はオセアニア考古学、人類学。広い南太平洋に散在する小さな島々に住む人々が、いつごろ、どこから来たのかを求めて、発掘調査を中心に研究を行っている。日本の女性考古学者としてはパイオニア的存在。オセアニアの伝統文化についても造詣が深い。
来歴
[編集]東京都出身[2]。1976年東京女子大学文理学部史学科西洋史卒業[2]。1976 - 81年東京女子大学助手。1981-1988年ニュージーランドオタゴ大学大学院(人類学専攻)でMA、Ph.D.取得、1988年から北海道東海大学助教授、教授、2000年より国立民族学博物館民族社会研究部教授(総合研究大学院大学教授を兼任)[2]、2017年より同人類文明誌研究部教授。放送大学客員教授(2006 - 2011年)、日本オセアニア学会会長(2013 - 2015年)、日本学術会議連携会員(2006 -2023年)、日本人類学会評議員(2002 -2020年)、国立民族学博物館名誉教授(2018年- )、総合研究大学院大学名誉教授(2018- )
著作
[編集]単著
[編集]- Archaeological Investigations in the Yap Islands, Micronesia. Oxford: BAR International Series, 1985 (Intoh, M. and F. Leach)
- 『オセアニア 暮らしの考古学』(朝日選書、2002年)
- 『南太平洋のサンゴ島を掘る』(臨川書店・フィールドワーク選書、2014年)
- 『島に住む人類 オセアニアの楽園創世記』(臨川書店、2017年)
編著
[編集]- 『ミクロネシアを知るための58章』(明石書店、2005年)
- 『環境と資源利用の人類学: 西太平洋諸島の生活と文化』(明石書店、2006年)
- 『生態資源と象徴化』 (資源人類学 第7巻)(弘文堂、2007年)
- 『人類大移動: アフリカからイースター島へ』(朝日新聞社、2012年)
- 『人類の移動誌』(臨川書店、2013年)
- 『ミクロネシアを知るための60章』(明石書店、2015年)
共編著
[編集]- 『島嶼に生きる』(東京大学出版会、1993年)(大塚柳太郎、片山一道との共編著)
- 『イモとヒト: 人類の生存を支えた根栽農耕 その起源と展開』(平凡社、2003年)(吉田集而、堀田満との共編著)
- 『資源人類学』(日本放送出版協会、2007年)(内堀基光、菅原和孝との共編著)
- 『オセアニア学』(京都大学学術出版会、2009年)(遠藤央、梅﨑昌裕、中澤港、窪田幸子、風間計博との共編著)
- 『海民の移動誌: 西太平洋のネットワーク社会』(昭和堂、2018年) (小野林太郎、長津一史との共編著)
- 『ヒトはなぜ海を越えたのか』(雄山閣、2020年) (秋道智彌との共編著)
主な受賞歴
[編集]- 2022年 日本人類学会功労賞
- 2020年 日本オセアニア学会石川栄吉賞
- 2006年 第21回大同生命地域研究奨励賞
脚注
[編集]- ^ https://id.ndl.go.jp/auth/ndlna/00899557
- ^ a b c “TALK 島々をめぐる人々の暮らしの知恵”. JT生命誌研究館. 2022年8月18日閲覧。