コンテンツにスキップ

南備讃瀬戸大橋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
南備讃瀬戸大橋

南備讃瀬戸大橋
基本情報
日本の旗 日本
所在地 香川県坂出市与島町 - 坂出市番の州緑町
交差物件 瀬戸内海
建設 1978年 - 1988年
座標 北緯34度21分51秒 東経133度49分31秒 / 北緯34.36417度 東経133.82528度 / 34.36417; 133.82528
構造諸元
形式 3径間連続補剛トラス吊橋
全長 1,723m
高さ 194m、186m(主塔)
最大支間長 1,100m
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
テンプレートを表示

南備讃瀬戸大橋(みなみびさんせとおおはし)は、瀬戸大橋海峡部最南端の

概要

[編集]

全長1723m鉄道道路が走る道路鉄道併用吊橋である。完成時点では日本最長の吊橋であり、また、道路鉄道併用としては世界最長の吊橋であったが[1]、前者は1998年明石海峡大橋の完成で、後者は1997年香港青馬大橋の完成でその座を明け渡している。

三つ子島を挟み北に北備讃瀬戸大橋が連なる2連吊橋(三つ子島側橋台"4A"を共用)となっており、その先には与島がある。内陸側には番の州高架橋が繋がっている。橋桁下は備讃瀬戸南航路で大型タンカーなども往来する。また、橋に隣接して瀬戸大橋記念公園がある。

橋脚と橋台の基礎は、海底を岩盤面まで掘削した上に構築されている。特に番の州側の橋台"7A"と2本の橋脚"5P"、"6P"の基礎は掘削後の水深が32m〜50mという大水深のため、世界で初めて、造船所で製作したケーソンを現地に曳航してきてから沈めてコンクリートを充填し基礎とする「設置ケーソン工法」が用いられた。

北備讃瀬戸大橋と南備讃瀬戸大橋の双方のメインロープが入っている橋台の内部は、南備讃瀬戸大橋のロープが橋台の北側に、北備讃瀬戸大橋のロープが橋台の南側に固定されている。これは、ロープにかかる力が橋台を締める方向になるようにするためである(逆向きだと、橋台を外側へ引っ張るように力がかかり、弱くなる)。

データ

[編集]
  • 橋梁形式:3径間連続補剛トラス吊橋
  • 着工:1978年昭和53年)
  • 竣工:1988年(昭和63年)
  • 全長:1,723m
  • 中央径間:1,100m(完成時点で日本最長)
  • 側径間:274m
  • メインケーブルの太さ:直径1.07m
  • 橋脚の高さ
    5P(三つ子島側):194m
    6P(番の州側):186m

関連画像

[編集]

隣接する橋梁

[編集]

北備讃瀬戸大橋 - 南備讃瀬戸大橋 - 番の州高架橋

脚注

[編集]
  1. ^ 佐藤健太郎 2014, p. 33、「国道の名所を行く」より

参考文献

[編集]
  • 河口栄二著、『瀬戸大橋をかけた男』(三省堂、1988年、ISBN 4-385-35326-3
  • 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年。ISBN 978-4-06-288282-8 
  • 藤川寛之著、財団法人交通研究協会発行『本州四国連絡橋のはなし-長大橋を架ける-』(成山堂書店、2002年、ISBN 4-425-76111-1

関連項目

[編集]