佐々木中
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佐々木 中 (ささき あたる) | |
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誕生 |
1973年8月2日(51歳) 日本・青森県 |
職業 | 作家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
教育 | 博士(文学) |
最終学歴 | 東京大学 |
ジャンル | 現代思想 |
代表作 |
『夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル』(以文社、2008年) 『切りとれ、あの祈る手を』(河出書房新社、2010年) |
公式サイト | atarusasaki.net |
ウィキポータル 文学 |
佐々木 中(ささき あたる、1973年8月2日 - )は、日本の哲学研究者、作家。京都精華大学国際文化学部人文学科准教授[1]。専門は現代思想、理論宗教学。学位は博士(文学)(東京大学)。
略歴
[編集]伝記の記載を年譜形式のみとすることは推奨されていません。 |
- 1973年8月 青森県青森市に生まれる
- 1989年7月 茨城県立水戸第一高等学校中途退学
- 1990年10月 大学入学資格検定合格
- 1994年4月 東京大学文科二類に入学し、1996年4月に同大学文学部思想文化学科宗教学宗教史学専修課程へ進学
- 1999年4月 東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻(宗教学宗教史学専門分野)修士課程に入学し、2001年3月に修了。修士(文学)の学位を取得[1]。
- 2001年4月 東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻(宗教学宗教史学専門分野)博士課程に進学し、2007年3月をもって単位取得満期退学[1]。同年9月博士論文「フーコー、ラカン、ルジャンドルにおける宗教と主体の形成をめぐる探究」で、東京大学大学院人文社会系研究科から博士(文学)の学位を取得[2]。
- 立教大学、東京医科歯科大学教養部非常勤講師[3]などを経て、2015年4月、京都精華大学人文学部教員に就任[4]し、現職に至る。
人物
[編集]- 博士論文を単行本化した大著『夜戦と永遠』で注目され、『切りとれ、あの祈る手を』で紀伊國屋じんぶん大賞2010受賞。
- 2010年に「九夏前夜」を『増刊 早稲田文学』に掲載し小説デビュー。
- TBSラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』へのゲスト出演歴あり[5]。
- 産経新聞読書面に随筆寄稿を求められ、“何をテーマにしてもよい、極論、『共産党宣言』でも”という条件の下、石原慎太郎の『新・堕落論』をテーマに1本書いたところ、産経から掲載を拒否されたという。これについて“担当の説明は丁寧だった。これは明白に産経という社の体質、方針であろう。遺憾であり抗議する”と述べている[5]。
著書
[編集]評論
[編集]- 『夜戦と永遠──フーコー・ラカン・ルジャンドル』(以文社、2008) - 博士論文
- (増訂版)『定本 夜戦と永遠』(上・下)(河出文庫、2011)
- 『切りとれ、あの祈る手を──〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話』(河出書房新社、2010)
- 『足ふみ留めて──アナレクタ1』(河出書房新社、2011)
- 『この日々を歌い交わす──アナレクタ2』(河出書房新社、2011)
- 『砕かれた大地に、ひとつの場処を──アナレクタ3』(河出書房新社、2011)
- 『この熾烈なる無力を──アナレクタ4』(河出書房新社、2012)
- 『踊れわれわれの夜を、そして世界に朝を迎えよ』(河出書房新社、2013)
- 『仝(どう): selected lectures 2009 - 2014』(河出文庫、2015)※「アナレクタ」シリーズから再編集[6]。
- 『戦争と一人の作家:坂口安吾論』(河出書房新社、2016)ISBN 978-4-309-24750-2
- 『万人のための哲学入門:この死を謳歌する』(草思社、2024)ISBN 978-4-7942-2758-4
小説
[編集]- 『九夏前夜』(河出書房新社、2011)、初出は「早稲田文学増刊π」2010
- 『しあわせだったころしたように』(河出書房新社、2011)
- 『晰子の君の諸問題』(河出書房新社、2012)
- 『夜を吸って夜より昏い』(河出書房新社、2013)
- 『らんる曳く』(河出書房新社、2013)
- 『短夜明かし』(河出書房新社、2014)
- 『神奈備』(河出書房新社、2015)
翻訳
[編集]- フリードリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラかく語りき』(河出文庫、2015)ISBN 978-4-309-46412-1
共著
[編集]- (いとうせいこう)『BACK 2 BACK』(河出書房新社、2012)ISBN 978-4-309-02089-1 ※共作小説
分担執筆
[編集]- 「生への侮蔑「死の物語」の反復」、河出書房新社編集部編『村上春樹『1Q84』をどう読むか』(河出書房新社、2009年)ISBN 978-4-309-01933-8
- 「砕かれた大地に、ひとつの場処を」、河出書房新社編集部編『思想としての3・11』(河出書房新社、2011年)ISBN 978-4-309-24554-6
- 「踊れわれわれの夜を、そして世界に朝を迎えよ」、磯部涼編著『踊ってはいけない国、日本:風営法問題と過剰規制される社会』(河出書房新社、2012年)ISBN 978-4-309-24601-7
- 「ゲン、爆心地の無神論者」、河出書房新社編集部編『『はだしのゲン』を読む』(河出書房新社、2014年)ISBN 978-4-309-02262-8
- 「ニーチェを読み解く」桐光学園中学校・高等学校編『わたしがつくる物語:13歳からの大学授業』(水曜社、2014年)ISBN 978-4-88065-347-1
- 「仮の、往生の、傳の、試みの、文」、『古井由吉 : 文学の奇蹟』(河出書房新社、2020年)ISBN 978-4-309-02897-2
脚注
[編集]- ^ a b c "教育研究活動データベース:佐々木中."京都精華大学公式サイト. 2024年11月26日閲覧。
- ^ "博士論文検索:佐々木中."CiNii Dissertations. 2024年11月26日閲覧。
- ^ 『切りとれ、あの祈る手を』著者紹介より。
- ^ [1][リンク切れ]
- ^ a b 私は産経新聞の今回の決定に抗議します。[リンク切れ] 2012年11月27日
- ^ "資料に関する注記."国立国会図書館サーチ. 2024年11月26日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト atarusasaki.net
- 佐々木中 (@atarusasaki) - X(旧Twitter)
- インタヴュー「『永遠の夜戦』の地平とは何か」『図書新聞』2009年1月31日号