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一酸化テルル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Tellurium monoxide
識別情報
CAS登録番号 [1] 13451-17-7[1]
特性
化学式 TeO
モル質量 143.60 g/mol
関連する物質
その他の陽イオン 一酸化硫黄
一酸化ポロニウム
関連するテルル 酸化物 二酸化テルル
三酸化テルル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

一酸化テルル(Tellurium monoxide)は、化学式TeOの二原子分子である。遷移種として見られる[2]。固体一酸化テルルの存在を主張するこれまでの研究は、立証されていない[3]DVDのコーティングに用いられるtellurium suboxideは、二酸化テルルと金属テルルの混合物である[4]

歴史

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一酸化テルルは、1883年にE. Diversと下瀬雅允により初めて報告された[5]。これは、恐らく真空中でのtellurium sulfoxideの熱分解により作られたものであり、1913年には、塩化水素との反応が見られることが報告されている[6]。後の研究でも、これが純粋な固体であるという主張は立証されていない[2]。1984年までに、パナソニックは、「一酸化テルル」(実際にはテルルと二酸化テルルの混合物)を含む、消去可能な光学ドライブの研究を行った[7]

関連項目

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出典

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  1. ^ Tellurium monoxide”. NIST (National Institute of Standards and Technology). 2013年12月16日閲覧。
  2. ^ a b グリーンウッド, ノーマン; アーンショウ, アラン (1997). Chemistry of the Elements (英語) (2nd ed.). バターワース=ハイネマン英語版. ISBN 978-0-08-037941-8.
  3. ^ Viktor Guttman, Main Group Elements: Group VI and Group VII - p. 141.
  4. ^ Tyan, Y.-S.; Preuss, D. R.; Vazan, F.; Marino, S. J. (1986). “Laser recording in tellurium suboxide thin films”. Journal of Applied Physics 59 (3): 716. doi:10.1063/1.336588. ISSN 0021-8979. 
  5. ^ Sir William Crookes, Chemical News and Journal of Industrial Science, vol. 49, pagina 93. Chemical news office, 1884 (digitalized 15 Dec. 2008). Visited 2013-12-03.
  6. ^ The Analyst, vol. 37, Royal Society of Chemistry, Society of Public Analysts and Other Analytical Chemists, Society for Analytical Chemistry, Chemical Society, Royal Society of Chemistry, 1913 (digitalized 31 mar. 2010).
  7. ^ Electronic Design, vol. 32, nr. 24-26, p. 11, Hayden Publishing Company, 1984. Visited 2013-12-03.