「SINPOコード」の版間の差分
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2013年2月23日 (土) 09:41時点における版
SINPOコード(シンポ-)とは、BCLの受信報告において用いられる、電波の受信状態を表現するコード。
概説
具体的な表現は下記の通り。
格付け | 信号の強さ | 混信 | 雑音 | 伝播障害 | 総合評価 |
---|---|---|---|---|---|
Signal Strength | Interference | Noise | Propagation Disturbance | Overall Rating | |
5 | 極めて強い | なし | なし | なし | 極めて良い |
4 | 強い | 少しある | 少しある | 少しある | よい |
3 | 中位 | 中位 | 中位 | 中位 | 中位 |
2 | 弱い | 強い | 強い | 強い | 悪い |
1 | 辛うじて聞こえる | 極めて強い | 極めて強い | 極めて強い | 使用出来ない |
※ヒトの耳を用いた体感表現である為、絶対的なものではなく個人差はある。
使用に当たっては表現にいくつかの条件がある。日本BCL連盟が唱えたものによれば
- Oが5であれば前4項の評価も当然5である
- Oが4以下の場合は、前4項のうち最低評価になった原因に準じる
などがあるという事である。
また、SINPOコードの簡略表現として「SIOコード」というものがある。しかし、資料によって格付けが3段階、5段階、6段階評価だったりとバラバラで、表現の共通認識が醸成されているとは言い難く、公的に使用する場合は留意が必要である。止むを得ず受信報告書等に使用する場合は、(例えば、放送局が専用受信報告書用紙を発行することが有り、それにSIOコードの使用が指定されている場合などがある)「3段階評価(2~4)」「5段階評価(1~5)」「6段階評価(0~5)」などと注釈を付けると無難であろう。
逆に、SINPOコードより細かい表現として、一般的ではないが「SINPFEMOコード」というものがある(国際電気通信条約附属無線通信規則付録第15号、国際無線通信諮問委員会勧告第251号)。こちらは以下の通り。
格付け | 信号の強さ | 混信 | 雑音 | 伝播障害 | フェーディング周期 | 変調の質 | 変調の深度 | 総合評価 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Signal Strength | Interference | Noise | ropagation Disturbance | Fading Cycle | Emission | Moduration level | Overall Rating | |
5 | 極めて強い | なし | なし | なし | なし | 極めて良い | 最大 | 極めて良い |
4 | 強い | 少しある | 少しある | 少しある | 遅い | よい | 深い | よい |
3 | 中位 | 中位 | 中位 | 中位 | 中位 | 中位 | 中位 | 中位 |
2 | 弱い | 強い | 強い | 強い | 速い | 悪い | 浅い 掛かっていない |
悪い |
1 | 辛うじて聞こえる | 極めて強い | 極めて強い | 極めて強い | 非常に速い | 非常に悪い | 絶えず過変調 | 使用出来ない |