FLASHアニメーション
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FLASHアニメーション (Flash Animation)、FLASH漫画、FLASHカートゥーンは、Adobe Flashや類似なソフトウェアを使用して作成されたアニメーション映画である。
通常、SWFファイル拡張子に配布される[1]。
「FlashPlayer」はベクトル画像を配信するため、複雑形状でなければ[2]一般的にデータ量が少なくて済み[3]拡大表示をしても画像が荒れないというWEB配信に適した特徴がある[4]。
歴史
編集米国では、2001年頃からFlashで作成されたアニメーションがTV放映されていた。日本では、FlashアニメーションのTV 放映は米国より遅れて2006年4月からテレビ朝日の深夜枠で流された『THE FROGMAN SHOW』が初となる。ただしWeb上での有料視聴番組を含めれば、日本でも2001年から「株式会社コンテンツジャパン」の『ブラック・ジャック』が放映されている[4]。
労力
編集Flashアニメーションはトゥイーンアニメーションという自動中割機能を持ち[5]、既存技術である手描きアニメーションを用いる場合に比べて、多くの労力を節約することができると認識されている[6]。 リテイクに必要な作業時間を上回る制作工程の効率化が行われていると考えられ、『夜明け告げるルーのうた』を全編FLASHアニメーションで制作したサイエンスSARUでは、週休2日制・残業無しでの劇場作品制作が行われたことも注目を集めている[7]。
製作者
編集Flashアニメーションにはビットマップ画像に比べて、画像が数値情報で保存されるため、制作後の編集や、画像の再利用が容易という制作者サイドの利点がある[2]。 日本企業においては、2011年のインタビューにて、Flash アニメーションを十分に用いてテレビ用アニメーションを行っているところはなく[5]、全てをFlashアニメーションで使うということに関しては実用に至る前の段階であり、将来テレビアニメーションにおいて Flashが手描きに取って代わることはないだろうという認識が語られている[8]。 中国企業においては2010年のアンケートにおいて[8]、手描きアニメーションに対して Flash アニメーションの評価が高く、将来性を強く評価している[9]。
製作ソフト
編集FlashアニメーションのSWFファイルフォーマットは一般に公開されており、アドビ以外の個人や企業でもFlashのファイルを扱えるソフトウェアを開発して配布することができ、扱える自由ソフトウェアがいくつか公開されている[10]。
関連項目
編集外部リンク
編集脚注
編集参考文献
編集- 小松香爾「Flashの教育内容」(PDF)『経営論集』第16巻第1号、文京学院大学総合研究所、2006年12月、145-170頁、CRID 1520009408763370496、ISSN 09169865、2024年5月30日閲覧。
- 土橋喜「ソフトウェアレビュー Flashと互換性のあるアニメーション作成フリーソフト -Suzuka-」『Com=コム:愛知大学情報メディアセンター紀要』第18巻第1号、愛知大学情報メディアセンター、2007年7月、15-29頁、CRID 1050845762648698752、ISSN 13450093、OCLC 5183180905、2024年5月30日閲覧。
- 一小路武安「組織における新技術評価・導入」『赤門マネジメント・レビュー』第11巻第8号、グローバルビジネスリサーチセンター、2012年、503-520頁、CRID 1390282680736180480、doi:10.14955/amr.110801、ISSN 1348-5504、OCLC 9656244705、2024年5月30日閲覧。
- 松本淳「アニメの制作プロセスとビジネス構造を変化させる 3D技術――『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』『正解するカド』『けものフレンズ』が示した3つの方向性」『アニメーション研究』第19巻第2号、日本アニメーション学会、2018年3月、17-26頁、CRID 1390850889256146176、doi:10.34370/jjas.19.2_17、ISSN 1347300X、OCLC 9658470409、2024年5月30日閲覧。