Audio Units
Audio Units(オーディオ ユニッツ)とはmacOSに直接統合されているオーディオ機能、Core Audioによって提供されるシステムレベルのDSPプラグインアーキテクチャで、ソフトウェアの機能を拡張する追加モジュールの規格。AUと略される。
一般利用者向けには大別して、ソフトウェア音源のAU Instrumentと、ソフトウェアエフェクターのAU Effectがある。類似のプラグイン規格としてスタインバーグが提唱するVST、Pro Toolsで使用されるAAX、RTAS、Windows向けのDXiなどがある。
AUは、GarageBand、Soundtrack Pro、Logic Express、Logic Pro、Final Cut Pro、AU Lab等のApple製アプリケーションが対応済みで、多くのソフトウェアメーカーでもプラグインやアプリケーションの対応が進んでいる。
Mac OS X v10.5に標準搭載されたAudio Unit
編集インストゥルメント
編集- DLSMusicDevice
- 内蔵のGS音源(ローランド提供)、または外部のDownloadable Sounds (DLS) またはSoundFontを用いて楽器音を鳴らす。ロムプラー (en:Rompler)、プレイバックサンプラーの一種。
ジェネレーター
編集- AUAudioFilePlayer
- 音声ファイルを読み込み再生・出力する。
- AUNetReceive
- ネットワーク経由で音声を受信し再生・出力する。
- AUScheduledSoundPlayer
- メモリーバッファー上の音声を再生・出力する
エフェクター
編集フィルター・イコライザー
編集- AUBandpass
- バンドパスフィルター。
- AUHipass
- レゾナンス付きのハイパスフィルター。
- AULowpass
- レゾナンス付きのローパスフィルター。
- AUFilter
- 2バンドのシェルビングイコライザーおよび3バンドのピーキングイコライザーによる、計5バンドのパラメトリックイコライザー。
- AUHighShelfFilter
- 簡素な高域シェルビングイコライザー。
- AULowShelfFilter
- 簡素な低域シェルビングイコライザー。
- AUParametricEQ
- 簡素なピーキングイコライザー。
- AUGraphicEQ
- 31バンドまたは10バンドのグラフィックイコライザー。
ディレイ・リバーブ
編集- AUDelay
- フィードバック、ローパスフィルター付きのディレイ。
- AUSampleDelay
- サンプル数指定によるフィードバックのない簡素なディレイ。
- AUMatrixReverb
- パラメーター式のリバーブレーター。
ダイナミクス
編集その他のエフェクター
編集- AUDistortion
- フィードバックディレイ、リングモジュレーション、デシメーション、ビットクラッシャー、2乗・3乗ウェーブシェイパーによるディストーション。
- AUNetSend
- Bonjourによるネットワーク経由で音声を送信する。
- AUPitch
- ピッチシフター。
- AURogerBeep
- 無音状態になった事を検出した時にスタンバイ・ピー(ロジャービープ)を発生する。
ミキサー
編集パンナー
編集- AUSoundFieldPanner
- 3次元パンナーの一種。
- AUSphericalHeadPanner
- 3次元パンナーの一種。
- AUVectorPanner
- 3次元パンナーの一種。
- HRTFPanner
- 頭部伝達関数を適用した3次元パンナー。
コンバーター
編集- AUConverter
- PCM音声のフォーマット変換。
- AUDeferredRenderer
- 入力音声を他のスレッドへ転送する。
- AUMerger
- 音声信号の併合。
- AUSplitter
- 音声信号の分離。
- AUTimePitch
- タイムストレッチおよびピッチシフト。
- AUVariSpeed
- 再生スピードの調整(ピッチチェンジ)。