長﨑美柚
長﨑 美柚(ながさき みゆう、2002年6月15日 - )は、日本の女子卓球選手。木下グループ所属。世界ランキングダブルス最高1位。
長﨑 美柚 |
獲得メダル |
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人物
編集神奈川県海老名市出身。海老名市立大谷小学校[3]、北区立稲付中学校[4]を経て、大原学園高等学校卒業[5]。
祖父が神奈川大学卓球部監督だったことで、美柚は5歳の時に神奈川県藤沢市の卓球クラブ『岸田クラブ』に入会する[6]。当初は母がやっていたバレーボールをやりたがったが、サーブでお菓子などを当てるゲームをやるうちに卓球にのめり込むようになる[6]。
2010年、全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビ大会の女子バンビの部で優勝を果たすと[7]、2012年には女子カブの部、2014年には女子ホープスの部も制覇[7]。この女子ホープス・カブ・バンビの三冠を制覇したのは福原愛に次いで2人目でもある[8]。
また2014年には第24回東アジアホープス卓球選手権日本代表にも選出され、大阪府で開催された本大会の女子シングルスでは決勝戦に進出し、安韶姸(大韓民国)を3-1で下して大会制覇を果たしている[9]。また小学校6年次の最後の時にITTFジュニアサーキット・イタリアジュニア&カデットオープン(イタリア・リニャーノ)に出場し、女子シングルスで木原美悠を下して優勝し、女子ダブルスでは木原とのコンビで準優勝という結果を残している[10]。
2015年4月にさらなるレベルアップを図るべくJOCエリートアカデミーに入所し、北区立稲付中学校に入学した[6][4]。
2016年、中学校2年次で出場した全国中学校卓球大会では女子シングルスで優勝を果たす[11]。
2017年、中学校3年次でリーヴァ・デル・ガルダ(イタリア)で開催された2017年世界ジュニア卓球選手権大会では、加藤美優と組んだ女子ダブルスで3位(銅メダル)を獲得し、加藤美優、木原美悠とチームを組んだ団体戦では決勝進出を果たし、中華人民共和国との決戦では長崎が石洵瑶(2016年世界ジュニア女王)を下すなどして大健闘したが、加藤と木原が敗れたために準優勝に終わった[12][8]。
2018年1月の全日本卓球選手権大会では、ジュニア女子シングルスで優勝を果たす(高校1年で)[13]。これにより、全日本選手権の女子ホープス・カブ・バンビ・ジュニアの4種目を制覇。
2018年、日本卓球協会により、長崎の世界ジュニア選手権の活躍や中学校時代の実績などが『国際試合への高い潜在性(能力)がある選手』との評価を受け、第54回世界卓球選手権団体戦(スウェーデン・ハルムスタッド)に出場する日本代表に世界ランキング130位ながら選出される大抜擢を受けた[14][15]、その世界選手権では試合こそ出番はなかったがベンチで積極的に声援を送るなど準優勝に貢献した。
2019年、モンゴル・ウランバートルで開催されたアジアジュニア卓球選手権ではシングルスとダブルスで2冠を達成、シングルスでは出澤杏佳(大成女子高等学校)との日本人対決をゲームカウント4-1で制して大会史上初の日本選手の優勝を飾り中国の21連覇を止める快挙であった[16]。更にタイ・コラートでの2019年世界ジュニア卓球選手権大会・女子シングルスでは中国勢を下して決勝へ進出し、JOCエリートアカデミーの後輩である小塩遥菜との日本人対決をゲームカウント4-2で制して日本人選手として初となるジュニア世界一に戴冠した[17]、また中国・鄭州で開催されたITTFワールドツアーグランドファイナルでは第55回世界卓球選手権個人戦のダブルスの優勝ペアの孫穎莎/王曼昱ペアを準決勝で下す金星あげ決勝でも韓国ペアに勝利し優勝を果たした。
プレースタイル
編集身長160cmを超える恵まれた体格と、長いリーチを活かした両ハンド攻撃[8]。
また宮崎義仁強化本部長は2018年3月の世界選手権の代表発表会見で「現時点で、日本選手では間違いなく1番ボールの威力がある。(攻撃的なバックハンド技術の)チキータも1番うまくて威力もあり、最新技術を身につけている。フィジカルも強い。日本人離れした選手」と評した[15]。
人物
編集主な戦績
編集- 2010年
- 全日本卓球選手権大会 バンビの部 女子シングルス 優勝
- 2012年
- 全日本卓球選手権大会 カブの部 女子シングルス 優勝
- 2014年
- 全日本卓球選手権大会 ホープスの部 女子シングルス 優勝
- 東アジアホープス卓球選手権 優勝
- 2016年
- 全国中学校卓球大会 優勝
- 全日本卓球選手権大会 カデットの部 14歳以下女子シングルス 優勝
- 2017年
- 世界ジュニア卓球選手権 女子団体 準優勝
- 2018年
- 平成29年度全日本卓球選手権大会 ジュニア女子シングルス 優勝
- ITTFチャレンジシリーズスロベニアOP 女子ダブルス 準優勝(木原美悠ペア)
- 世界選手権団体戦 女子団体 準優勝(石川佳純・伊藤美誠・平野美宇・早田ひな)
- 2019年
- 平成30年度全日本卓球選手権大会 混合ダブルス 準優勝(張本智和ペア)
- ITTFチャレンジシリーズスロベニアOP 女子ダブルス 優勝(木原美悠ペア)
- ITTFチャレンジシリーズクロアチアOP 女子ダブルス 優勝(木原美悠ペア)
- アジアジュニア卓球選手権 女子シングルス 優勝、女子ダブルス 優勝(木原美悠ペア)、ジュニア女子団体 3位
- 世界ジュニア卓球選手権 女子シングルス 優勝、女子ダブルス 優勝(木原美悠ペア)、ジュニア女子団体 準優勝
- ITTFワールドツアーグランドファイナル 女子ダブルス 優勝(木原美悠ペア)
- 2021年
- WTT スターコンテンダードーハ大会 女子ダブルス 優勝(安藤みなみペア)
- 第25回アジア卓球選手権 女子ダブルス 3位(安藤みなみペア)、女子団体 優勝
- 第55回全日本社会人卓球選手権 女子シングルス 優勝
- 2022年
- 2023年
- 2024年
- WTT コンテンダーリオデジャネイロ大会 女子シングルス 優勝
世界ランキング
編集1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
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2014年 | 375 | 355 | 360 | |||||||||
2015年 | 339 | 316 | 317 | 321 | 302 | 318 | 320 | 331 | 306 | 293 | 277 | 244 |
2016年 | 227 | 241 | 157 | 158 | 152 | 111 | 106 | 93 | 114 | 116 | 119 | 88 |
2017年 | 81 | 76 | 97 | 95 | 110 | 116 | 125 | 131 | 129 | 107 | 103 | 73 |
2018年 | 138 | 130 | 128 | 81 | 68 | 52 | 38 | 38 | 34 | 39 | 37 | 37 |
2019年 | 36 | 35 | 35 | 39 | 38 | 39 | 41 | 44 | 49 | 49 | 50 | 58 |
2020年 | 59 | 60 | 59 | 56 | 56 | 56 | ||||||
2021年 | 56 | 56 | 56 | 56 | 56 | 57 | 56 | 56 | 59 | 59 | ||
2022年 | 59 | 65 | 62 | 62 | 99 | 48 | 48 | 41 | 43 | 43 | 40 | 39 |
2023年 | 37 | 38 | 41 | 35 | 30 | 24 | 25 | 29 | 28 | 24 | 25 | 25 |
2024年 | 26 | 27 | 24 | 35 | 23 |
テレビ番組
編集- 追跡LIVE! Sports ウォッチャー 特集! 女子卓球界の新星・長崎美柚(2018年6月4日、テレビ東京)[23]
- Why?強くなった?卓球ニッポン(2018年7月29日、NHK BS1)[24]
- 卓球ジャパン! 夏休みSP!Wみゆうの強さと素顔を徹底解剖(2020年8月8日、BSテレ東)[25]
- ジャンクSPORTS プロvs天才キッズSP」(2020年8月16日、フジテレビ)[26]
- 卓球ジャパン! 2週連続「Wみゆう」木原美悠選手&長﨑美柚選手特集!!(2022年4月16日、BSテレ東)[27]
- 卓球ジャパン! Wみゆう2週連続SP第2弾&石川佳純サンクスツアー!(2022年4月23日、BSテレ東)[28]
- 卓球ジャパン! 長崎美柚 ニッポン女子卓球界の新ヒロインがスタジオ登場!(2022年11月12日、BSテレ東)[29]
- 卓球ジャパン! Wみゆうスタジオ登場!世界卓球熱戦を本人解説!(2023年6月24日、BSテレ東)[30]
- 卓球ジャパン! Wみゆう登場SP後半戦!(2023年7月1日、BSテレ東)[31]
脚注
編集出典
編集- ^ a b c 長﨑美柚卓球ナビ
- ^ 長﨑美柚卓球王国
- ^ 大谷小5年長崎美柚さん 卓球日本代表に選出 タウンニュース海老名版 2013年7月26日
- ^ a b 4月5日(日) JOC エリートアカデミー入校式 北区立稲付中学校公式サイト
- ^ “世界選手権団体戦代表・長崎、修正しチームに勢い「コースや回転で勝負できた」/国体”. サンケイスポーツ. 産業経済新聞社. (2018年9月30日) 2019年1月16日閲覧。
- ^ a b c 東京五輪2020 神奈川のホープたち 卓球・長崎美柚 神奈川新聞 2015年1月31日
- ^ a b ホープス・カブ・バンビの部(優勝者) (PDF) 日本卓球協会
- ^ a b c 【特集:東京2020期待の星】打倒中国の切り札!?全日本ジュニア女王、長崎美柚 Rallys 2018年2月22日
- ^ The 23rd East Asian Hopes Table Tennis Championships(第23回東アジアホープス卓球大会) 日本卓球協会(Internet archives)
- ^ 長崎がカデットで優勝。イタリアジュニア&カデット 卓球王国WEB 2015年3月9日
- ^ 全中シングルス 張本&長崎のエリアカ勢が制す! 卓球王国WEB 2016年8月24日
- ^ 2017年世界ジュニア卓球選手権大会 日本卓球協会
- ^ 平成29年度全日本選手権のメダリストはこちら 卓球王国WEB 2018年1月21日
- ^ 2018世界卓球選手権ハルムスタッド大会(団体戦)男女日本代表選手 (PDF) 日本卓球協会
- ^ a b 世界卓球代表に15歳の“ポストみうみま” 中学3年・長崎美柚を大抜てき デイリースポーツ 2018年3月10日閲覧
- ^ 長崎美柚、アジアジュニアで日本女子初優勝 中国勢の21連覇止める スポーツ報知 2019年9月7日閲覧
- ^ "長﨑美柚 日本初の世界ジュニア女王に! 中国の連覇を16で止める〈卓球 世界ジュニア選手権〉". テレビ東京卓球NEWS. テレビ東京. 1 December 2019. 2019年12月2日閲覧。
- ^ a b “JOCがエリートアカデミーの修了式を開催”. 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社. (2021年3月7日) 2021年3月7日閲覧。
- ^ a b “世界ジュニア女王・長崎美柚がエリートアカデミーを修了 4月からは日本生命へ”. スポーツ報知. 報知新聞社. (2021年3月7日) 2021年3月7日閲覧。
- ^ “卓球日本代表・長﨑美柚、木下グループと所属契約締結 KA神奈川から来季Tリーグに参戦”. RALLYS. RALLYS. (2022年6月3日) 2022年6月3日閲覧。
- ^ “世界卓球代表の長崎美柚、木下グループと所属契約…Tリーグも神奈川から参戦”. スポーツ報知. 報知新聞社. (2022年6月3日) 2022年6月3日閲覧。
- ^ “【卓球】世界選手権で大活躍・長崎美柚の素顔 Perfume推し 早田ひな「すごい天然」”. 東スポWeb. 東京スポーツ新聞社 (2022年10月11日). 2022年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月22日閲覧。
- ^ テレビ情報 - 卓球王国 2018年6月4日
- ^ Why?強くなった?卓球ニッポン - WEBザテレビジョン 2018年7月29日
- ^ 夏休みSP!Wみゆうの強さと素顔を徹底解剖 - Nittaku 2020年8月5日
- ^ 【プロvs天才卓球三つ巴対決▽ボウリング界の神童参戦】 - Ameba 2020年8月16日
- ^ 2週連続「Wみゆう」木原美悠選手&長﨑美柚選手特集!! - Nittaku 2022年4月13日
- ^ 2週連続「Wみゆう」木原美悠選手&長﨑美柚選手特集!! - Nittaku 2022年4月20日
- ^ 長崎美柚 ニッポン女子卓球界の新ヒロインがスタジオ登場! - Nittaku 2022年11月11日
- ^ Wみゆうスタジオ登場!世界卓球熱戦を本人解説! - Nittaku 2023年6月23日
- ^ Wみゆう登場SP後半戦! - Nittaku 2023年6月30日