豊岡駅 (兵庫県)

兵庫県豊岡市にある西日本旅客鉄道・WILLER TRAINSの駅

豊岡駅(とよおかえき)は、兵庫県豊岡市大手町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)のである。

豊岡駅
JR駅舎(2013年7月)
とよおか
Toyooka
地図
所在地 兵庫県豊岡市大手町
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本・駅詳細
WILLER TRAINS(京都丹後鉄道・駅詳細
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西口(2007年1月)

概要

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兵庫県北部の中心都市・豊岡市の中心駅。JR西日本の山陰本線と、京都丹後鉄道の宮津線が乗り入れ、接続駅となっている。宮津線は当駅が終点であり、「宮豊線」の愛称区間に含まれる。そのため旅客案内上では「京都丹後鉄道宮豊線」と呼称される。また、京都丹後鉄道はT26駅番号を設定している。

京都発着の「きのさき」・新大阪発着の「こうのとり」をはじめとする、すべての定期旅客列車が当駅に停車する。浜坂方面・福知山方面双方とも、普通列車の多くは当駅始発である。以前は福知山方面から城崎温泉駅へ直通する普通列車も多かったが、2010年平成22年)3月のダイヤ改正による輸送力見直しを受けて削減され、結果として当駅止まりが中心となった。

豊岡市による駅前再開発事業により、駅前広場の拡張のため、JR西日本による豊岡駅の橋上駅舎化が検討され、2010年(平成22年)から豊岡駅東西連絡橋(陸橋)の一部を改良し、バリアフリー化を含めた改築が実施された。2011年(平成23年)2月に新駅舎が完成しセレモニーが行われ、3月のダイヤ改正で採用された新大阪 - 福知山直通特急「こうのとり」の車両公開・試運転が開催された[1]

駅構内には兵庫県警察鉄道警察隊豊岡分駐隊があったが、一時閉鎖された後、姫路分駐隊豊岡駅詰所として人員配置を復活している(新駅では、1階の1番のりば付近にある)。なお、国鉄時代は福知山鉄道公安室豊岡鉄道公安派出所だった。

新駅舎の完成で、商業施設であるアイティと自由通路で改札口から直接行けるようになっている。

歴史

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旧駅舎(2008年5月)

駅構造

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JR西日本

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JR 豊岡駅
 
改札とみどりの券売機(2024年6月)
とよおか
Toyooka
国府 (6.0 km)
(5.3 km) 玄武洞
所在地 兵庫県豊岡市大手町3-2[2]
北緯35度32分38.7秒 東経134度48分49.5秒 / 北緯35.544083度 東経134.813750度 / 35.544083; 134.813750 (JR 豊岡駅)座標: 北緯35度32分38.7秒 東経134度48分49.5秒 / 北緯35.544083度 東経134.813750度 / 35.544083; 134.813750 (JR 豊岡駅)
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 山陰本線
キロ程 148.4 km(京都起点)
電報略号 トカ
駅構造 地上駅橋上駅[2]
ホーム 2面3線[2]
乗車人員
-統計年度-
1,409人/日(降車客含まず)
-2020年-
開業年月日 1909年明治42年)7月10日[2]
備考 直営駅[2]管理駅
みどりの券売機プラス設置駅
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単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを有する地上駅[2]橋上駅舎で、改札口は2階にある[2]。単式の1番のりば、島式の3・4番のりばは1階にあり、階段またはエレベータを利用する。新駅舎供用以前は、駅舎は単式の1番のりば側にあり、旧2・3番のりばへは跨線橋で連絡していた。

当駅は管理駅長が配置された直営駅であり、管理駅として梁瀬駅 - 居組駅間、播但線の中間駅全てを管轄している。東口駅舎1階にキヨスクがあったが、2021年に閉店している[17]。過去には同じく東口駅舎1階にカフェもあった。2021年現在、東口駅舎の1階部分にあるのは、他に豊岡観光協会の事務所と、兵庫県鉄道警察隊の詰所となっている。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1・3・4   山陰本線 上り 和田山福知山方面[18]
下り 城崎温泉鳥取香住方面[18]
1 宮豊線(一部列車) 久美浜宮津方面[18]
付記事項
  • 1番のりばが上り本線、3番のりばが下り本線、4番のりばが上下副本線であるが、3線とも両方向の発車に対応している。また、1番のりばと3番のりばの間にはホームのない待機線がある。そのため列車運転指令上では待機線が「2番線」となっている(後述の京都丹後鉄道宮津線ホームは「宮津1番線」)。また、待機線(2番線)も両方向への出発に対応している。宮津線からJR線へは、1番のりばと3番のりばのみ出入り可能であり、久美浜から特急「はしだて」2号となる快速列車のみJRの1番のりばを使用する。なお、2011年の新駅舎完成後は旧2番のりばが3番のりば、旧3番のりばが4番のりばとなり、2番のりばが欠番となっている(待機線に相当)。
  • かつてはある程度発着番線が固定されていたが、2010年(平成22年)3月改正以降、普通列車が両方向とも当駅始発および終点になる運用を主体としたダイヤとなったこともあり、現在は3線とも上下線の区別なく使用している。なお、当駅を越えて運転される列車については、対向列車との行き違いのない場合は両方向とも駅舎側の1番のりばに発着する。対向列車がある場合は、上り(和田山・福知山方面行き)列車が1番のりば、下り(浜坂方面行き)列車が3番のりばか4番のりばに入る。山陰本線経由の上り特急はすべて1番のりばから発車するが、下りは固定されていない。
  • 夜間滞泊の設定がある。

発車メロディ

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2006年(平成18年)12月より駅放送設備更新に伴い、コウノトリにちなんだメロディーが流れている[11]

  • 到着時「約束の空へ」(作曲:大西しんぎょう)[11]
  • 発車時「輝いて!こうのとり」(作曲:西田武生)[11]

京都丹後鉄道

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京都丹後鉄道 豊岡駅
 
駅入口(2013年4月)
とよおか
Toyooka
T25 コウノトリの郷 (2.7 km)
所在地 兵庫県豊岡市大手町3-40[5]
駅番号 T26
所属事業者 WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)[13]
所属路線 宮津線宮豊線[13]
キロ程 83.6 km(西舞鶴起点)
電報略号 トカ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線[2]
乗車人員
-統計年度-
183人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1990年平成2年)4月1日[5][10]
備考 直営駅
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頭端式ホーム1面1線を有し、JR線の1番のりばの線路反対側を切り欠いたホームとなっている[2]。JRとは独立した駅舎を持っており、JR側からも中間改札と柵で仕切られている[2]。ただし、久美浜から特急「はしだて」2号となる快速列車のみJR線の1番のりばに発着する。

直営駅であり[2]、15駅の有人駅の一つでもある。

 
丹鉄ホーム(2007年3月)
 
中間改札(2013年4月)

駅弁

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主な駅弁は下記の通り[19]

  • あっちっちかにめしとすきやき弁当
  • 米田茶店 かに寿し[20]

利用状況

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  • JR西日本
    • 「豊岡市統計書[21]」によると、2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員1,846人である。
  • 京都丹後鉄道
    • 「豊岡市統計書[21]」によると、2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は183人である。
年度 JR西日本 京都丹後鉄道
1日平均
乗車人員
1日平均
乗車人員
1998年 2,769
1999年 2,663
2000年 2,604
2001年 2,524
2002年 2,361
2003年 2,280 192
2004年 2,198 190
2005年 2,173 165
2006年 2,109 190
2007年 2,064 240
2008年 2,007 198
2009年 2,013 164
2010年 1,974 172
2011年 1,955 157
2012年 1,980 167
2013年 2,015 189
2014年 1,895 198
2015年 1,929 219
2016年 1,886 201
2017年 1,846 201
2018年 非公開 186
2019年 183
2020年 1,409

駅周辺

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バス路線

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バスのりば(2015年3月)
全但バス
  • 駅構内(豊岡駅)
    • 出石方面(出石町・但東町)
    • 夢但馬周遊バス「たじまわる」
  • 駅前(豊岡駅前)アイティ側
    • 特急バス:神戸
    • 豊岡(梶原)・奥野
    • コウノトリの郷公園・法花寺(団地バス)
    • 出石・出石福祉ゾーン・出合・奧藤
    • 江原駅
    • 下の宮
    • 目坂
    • 城崎温泉(コウノトリ但馬空港シャトルバス)
    • 八鹿・但馬農高・とがやま温泉方面
    • 日和山
    • 竹野浜(豊岡病院経由後・直通は除く)
  • 駅前(豊岡駅前)ホテル大丸側
    • 特急バス 城崎温泉
    • 豊岡病院方面
    • 日和山(但馬農高発の便のみ)
    • 総合市場・森本・竹野浜方面(直通)
    • コウノトリ但馬空港
    • 団地バス:戸牧第2団地・豊岡病院
ニュープリンス高速バス
豊岡市市街地環状バス(コバス
  • 北ルート・南ルート
豊岡市営バス(イナカー
  • 赤石

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
  山陰本線
普通
国府駅 - 豊岡駅 - 玄武洞駅
京都丹後鉄道
宮豊線
快速
久美浜駅 (T24) - 豊岡駅 (T26)
普通
コウノトリの郷駅 (T25) - 豊岡駅 (T26)

脚注

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  1. ^ a b “JR豊岡駅 新駅舎が営業開始 特急新型車両もお披露目”. 神戸新聞(朝刊) (神戸新聞社): p. 26(但馬W). (2011年2月15日) 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『兵庫の鉄道全駅』 133頁
  3. ^ a b c d 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、303頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ 豊岡の家屋半数以上が東海、火災も発生『大阪毎日新聞』1925年5月23日号外(大正ニュース事典編纂委員会『大正ニュース事典第7巻 大正14年-大正15年』本編pp..240-241 毎日コミュニケーションズ 1994年)
  5. ^ a b c 『兵庫の鉄道全駅』 234頁
  6. ^ a b 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』14号 27頁
  7. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、99頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  8. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、133頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  9. ^ 交通年鑑昭和48年度内「交通日誌」
  10. ^ a b 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』14号 28頁
  11. ^ a b c d 「翼に託す夢 コウノトリ放鳥 列車発着時にメロディー JR豊岡駅」『毎日新聞毎日新聞社、2006年12月21日、地方版/兵庫、23面。
  12. ^ “コウノトリなどで装飾 豊岡駅前広場完成祝う 式典に50人 ロータリー拡大”. 神戸新聞(朝刊) (神戸新聞社): p. 27(但馬). (2012年3月18日) 
  13. ^ a b c “KTR 経営主体変わり再生 但馬三江駅 「コウノトリの郷」に”. 神戸新聞(朝刊) (神戸新聞社): p. 24(但馬W). (2015年4月1日) 
  14. ^ 2021年春ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道福知山支社、2020年12月18日。オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201218075722/https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201218_00_fukuchiyama.pdf2020年12月19日閲覧 
  15. ^ “ICOCA北近畿に拡大 JR西日本福知山”. 両丹日日新聞. (2019年7月10日). オリジナルの2019年7月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20190711100931/https://www.ryoutan.co.jp/articles/2019/07/89150/ 2020年12月19日閲覧。 
  16. ^ a b 広報とよおか2022年2月号(No.321)> 2月からJR豊岡駅に「みどりの券売機プラス」を導入します” (PDF). 豊岡市秘書広報課. p. 15 (2021年1月25日). 2022年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月26日閲覧。
  17. ^ JR西日本管内のキヨスクは2014~2018年にかけて順次セブン-イレブンに転換したが、兵庫県の但馬地域にはセブン-イレブンが所在せず物流の関係で転換が不可能だったため、閉店までキヨスクのまま営業していた。
  18. ^ a b c 豊岡駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月15日閲覧。
  19. ^ 『JTB時刻表 2024年3月号』JTBパブリッシング、2024年、370頁。 
  20. ^ 生産終了の人気駅弁「かに寿し」淡路屋が継承へ(2019年4月6日)神戸新聞NEXT.2021年3月19日閲覧。
  21. ^ a b 豊岡市統計書
  22. ^ 『歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』14号 21頁

参考文献

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  • 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 14号 神戸電鉄・能勢電鉄・北条鉄道・北近畿タンゴ鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年6月19日。 
  • 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日。ISBN 9784343006028 

関連項目

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外部リンク

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