西出雲駅
島根県出雲市知井宮町嘉儀にある西日本旅客鉄道の駅
西出雲駅(にしいずもえき)は、島根県出雲市知井宮町嘉儀にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅である。
西出雲駅* | |
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南口(2007年9月) | |
にしいずも Nishi-Izumo | |
◄出雲市 (4.8 km) (2.0 km) 出雲神西► | |
所在地 | 島根県出雲市知井宮町嘉儀985 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■山陰本線 |
キロ程 | 389.4 km(京都起点) |
電報略号 |
ニモ ミチ(知井宮駅時代) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
244人/日(降車客含まず) -2021年- |
開業年月日 | 1913年(大正2年)11月21日 |
備考 | 無人駅(自動券売機 有) |
歴史
編集- 1913年(大正2年)11月21日:鉄道院山陰本線出雲今市駅(現・出雲市駅) - 小田駅間延伸時に
知井宮駅 ()として開設[3]。客貨取扱開始[3]。 - 1982年(昭和57年)7月1日:伯耆大山駅 - 当駅間電化。
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、JR西日本に移管[3]。同時に有人駅化[6]
- 1990年(平成2年)3月10日:再度無人駅化[6][7]。
- 1993年(平成5年)
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)3月28日:南口待合室完成[11]。
- 2008年(平成20年)3月15日:特急「スーパーまつかぜ」の一部(1往復)が当駅に停車。快速「とっとりライナー」の当駅 - 出雲市駅間を廃止。
- 2010年(平成22年)3月13日:快速「通勤ライナー」当駅 - 出雲市駅間廃止。
- 2013年(平成25年)11月21日:開業100周年記念イベント開催。
駅構造
編集島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な地上駅。この他にもう1つ着発線があるが、回送列車待機用でホームは無い。線路は東西方向直線に延びている。その南北から屋根付跨線橋でホームへと通じている[10]。
松江駅管理の無人駅。跨線橋内部に自動券売機が設置されている。駅舎は以前北口側にあったが解体されている。1999年に南口側に待合室が設けられている[11]。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 山陰本線 | 上り | 出雲市・松江方面 |
2 | 下り | 大田市・江津方面 |
北側ホームが1番のりばである。列車運転指令上では、北側から
となっている。なお、1番のりば出雲市駅方向に、工事用車両を留置するための材料線と安全側線がある。
- 付記事項
益田方に後藤総合車両所出雲支所がある。このため、伯備線から続いている電化区間は本線上は西出雲駅までだが、実際は後藤総合車両所出雲支所まで電化架線が続いている。また、当駅から西側の起点である幡生駅までは全て非電化となっており、伯耆大山駅から続く電化区間もここまでとなっている。ICOCAについても出雲市までであり、当駅からは利用不可。
利用状況
編集2021年度の1日平均乗車人員は244人である。2004年度は248人、1994年度は173人、1984年度は100人だった。
近年の1日平均乗車人員は以下の通りである[12]。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 193 |
2000 | 205 |
2001 | 192 |
2002 | 193 |
2003 | 213 |
2004 | 248 |
2005 | 226 |
2006 | 233 |
2007 | 254 |
2008 | 259 |
2009 | 276 |
2010 | 268 |
2011 | 301 |
2012 | 280 |
2013 | 308 |
2014 | 292 |
2015 | 301 |
2016 | 278 |
2017 | 288 |
2018 | 284 |
2019 | 311 |
2020 | 257 |
2021 | 244 |
駅周辺
編集- 北口
- 知井宮郵便局
- 山陰合同銀行知井宮出張所
- 島根中央信用金庫出雲西支店
- 出雲西高等学校 - 山陰本線の南に立地しているものの、周辺道路の関係で北口を利用した方が行きやすい。同校のインターアクト部が、当駅の清掃ボランティアをしていることがある。
- 出雲市立河南中学校
- 出雲市立神戸川小学校
- 真幸ヶ丘公園
- 出雲市民リハビリテーション病院
- なんぽうパン本社
- 南口
- 出雲ゆうプラザ - 温水プール施設[11]
- ホテルサンヌーベ
- 島根農業技術センター
- しまね花の郷 - トキの分散飼育施設を併設
- 島根県立こころの医療センター
隣の駅
編集その他
編集- 当駅構内は電化されているものの、停車する列車は多くが気動車である。客の乗り降りを行う電車は、米子駅 - 当駅間列車が数本あるのみであり、特急「やくも」に関しては全て回送である[13]。2006年3月18日ダイヤ改正で出雲市駅 - 当駅間での気動車列車の回送列車について、客を乗せる形に変更され、最終が日付を越えるようになった。
- 後藤総合車両所出雲支所が隣接している関係で、電車化されて以降の「やくも」の一部が回送扱いを兼ねて当駅までの普通列車だった他、1987年10月から1988年3月までの一時期、東京発出雲市行寝台特急「出雲3号」は出雲市到着後、そのまま普通列車となって当駅(当時駅名は「知井宮」)まで運転していた[14]。昼行特急の末端区間を普通として運転する例はいくつかあるが、寝台特急の末端区間を普通として運転した例は他にない。その後、普通列車化されない形で、浜田・益田方面を発着する特急列車が1往復停車するようになった。
- 以前は駅南西側に工場があり、この工場からの貨物が当駅を通じて出ていたが、貨物取扱が廃止された後に工場もなくなり、その跡地は現在、住宅地となっているため、当時を偲ぶことは出来ない。また、以前は線路北側にのみ駅舎があり、南側は田園風景が広がっていた。その後、先述の工場廃止等を受けて地域再開発が成され、次第に駅南側が現在のように整備されて行った。
- 現在、当駅南側はホテルや地ビールレストラン、温水プール施設などが建ち並んでおり、直進するとトキの分散飼育施設や植物園、看護専門学校や老人福祉施設などがある。以前は一畑バスが乗入れており、知井宮方面への路線も多数存在していたが2017年4月現在、同社はこの方面の運行からは撤退し、スサノオ観光が乗入れている。駅北口側には、旅館や農協支所等が存在した。
脚注
編集- ^ a b “JR西日本・山陰線 2駅を改称 ダイヤ改正時に”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1993年1月19日)
- ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、310頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「日本国有鉄道公示第140号」『官報』1986年10月30日。
- ^ 「通報 ●飯田線三河川合駅ほか186駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1986年10月30日、号外、12面。
- ^ a b 「島根の18駅を無人化 効率化狙い3月10日から JR米子支社」『山陰中央新報』山陰中央新報社、1990年1月24日、山陰総合、15面。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 90年版』ジェー・アール・アール、1990年8月1日、174頁。ISBN 4-88283-111-2。
- ^ 「無人の7駅に自動券売機 JR米子支社が設置」『山陰中央新報』山陰中央新報社、1993年3月10日、さんいんワイド、16面。
- ^ 「JR西出雲駅南側の広場 愛称「ウエストガーデン出雲」」『山陰中央新報』山陰中央新報社、1998年7月9日、ローカルワイド、22面。
- ^ a b 「南北結ぶ跨線橋完成 JR西出雲駅 「ゆうプラザ」への利便性向上に期待」『山陰中央新報』山陰中央新報社、1998年12月26日、ローカルワイド、16面。
- ^ a b c 「温泉利用者に便宜 JR西出雲駅 南口待合室が完成」『山陰中央新報』山陰中央新報社、1999年3月30日、ローカルワイド、19面。
- ^ 出典:島根県統計書
- ^ 但し、電車普通列車は岡山電車区所属115系電車を使用している。
- ^ 回送区間を客扱い化。方向幕は変わらなかった。また、B寝台のみ普通運賃で乗車出来た。なお、このような扱いは下り列車のみで、上り列車にはなかった。
関連項目
編集外部リンク
編集- 西出雲駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道