荷重
力学において、物体の2点間に触れるところで発生する力
作用方法による分類
編集- 静荷重(static load)
- 死荷重(dead load)とも呼ばれる。物体に働く力の大きさや方向が変わらないか、変わるとしても極めてゆっくりと変わる荷重のこと[1]。
- 動荷重(dynamic load)
物体の変形状態による分類
編集→「断面力」も参照
- 軸荷重
- 物体の軸線方向(右図では物体の長手方向)に作用する荷重で、荷重の作用線が一致する[3]。
- 引張荷重(tensile load)
- 軸荷重のうち、物体を引き伸ばす方向に作用する荷重。張力とも。
- 圧縮荷重(compression load)
- 軸荷重のうち、物体を押し縮める方向に作用する荷重。
- せん断荷重(shear load)
- 曲げ荷重(bending load)
- 材料を曲げる荷重。引張荷重と圧縮荷重が同時に作用する。作用点の発生位置が異なる[3]。
- ねじり荷重(torsional load)
- 物体のある軸線に直角方向のモーメントを発生させるような荷重。作用点の発生位置が異なる[3]。
分布状態による分類
編集- 集中荷重(concentrated load)
- 分布荷重(distributed load)
- 物体表面にある分布をもって作用する荷重。
- 等分布荷重(uniformly distributed load)
- 物体表面に等しく作用する荷重。
- 直接荷重と間接荷重
- 物体に直接作用する荷重を直接荷重と称するに対し、他の物体を介して間接的に作用する荷重を間接荷重と称する[2]。
脚注
編集- ^ a b c 機械工学概説編集委員会 1999, p. 61.
- ^ a b 伊津野和行・野阪克義 2009, p. 18.
- ^ a b c d 小山信次・鈴木幸三 2005, p. 20.
- ^ 小山信次・鈴木幸三 2005, p. 5.
- ^ 伊津野和行・野阪克義 2009, p. 17.
参考文献
編集- 機械工学概説編集委員会『機械工学概説』(16版)学献社、1999年2月26日。ISBN 4-7623-4010-3。
- 小山信次・鈴木幸三『はじめての材料力学』(第2版)森北出版、2005年3月31日。ISBN 4-627-66352-8。
- 伊津野和行・野阪克義『構造力学』森北出版〈都市環境デザインシリーズ〉、2009年1月30日。ISBN 978-4-627-41511-9。