美土路 達雄(みどろ たつお、1917年大正6年)5月1日 - 1992年平成4年)11月29日[1])は、日本の農業経済学者教育学者家政学者。専門は農業経済学・農民教育論・農業家政学農業協同組合経営論など[1]。農産物市場論において市場構造分析の基礎を築き、農協の経営主義を批判するなど、研究領域は多岐に渡る[1]教育学博士北海道大学)。名寄女子短期大学名誉教授。

人物

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岡山県津山市生まれ。1938年第一高等学校 (旧制)卒業。1942年東京帝国大学農学部卒業。同年、日本勧業銀行に入社。1945年東京帝國大学大学院旧制)特別研究生修了。その後、病気療養。1955年協同組合短期大学協同組合科助教授に就任。1961年協同組合短期大学協同組合科教授。1973年6月28日協同組合短期大学廃校。同年、北海道大学教育学部教授に就任。1981年北海道大学を定年退官。名寄女子短期大学学長に就任。1987年名寄女子短期大学学長退任。名寄女子短期大学名誉教授。足羽進三郎の招聘に応じ札幌学院大学人文学部教授に就任。1990年札幌学院大学退職。北星学園女子短期大学生活教養学科教授。1992年教授在職のまま逝去。

1983年、北海道大学より教育学博士論文の題は「現代農民教育の基礎構造 」[2]

主要著書

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  • 『出稼ぎ:農村はどこへ行く』(日本経済新聞社、1965年)
  • 『農協の未来像』(編著、現代企画社、1967年)
  • 『働くものの農協論』(現代企画社、1967年)
  • 美土路監修:新居芳子 訳『ベトナムの農業と農民』(民衆社、1969年)
  • 『米:その需給と管理制度』(編著、現代企画社、1969年)
  • 佐藤日出夫共編『ここに虹の旗を』(民衆社、1981年)
  • 『現代農民教育の基礎構造』(編著、北海道大学図書刊行会、1981年)
  • 山田定市共編『地域農業の発展条件:北海道酪農の展開構造』(御茶の水書房、1985年)
  • 美土路監修、山田定市ほか共編『現代農民教育論』(あゆみ出版、1987年)
  • 『北のくらしと家政学:地域社会の発展条件と生活研究の課題』(編著、北海道大学図書刊行会、1987年)

参考文献

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『市立名寄短期大学紀要 第25巻』(名寄市立大学、1993年)

脚注

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  1. ^ a b c 臼井 晋『故美土路達雄先生(元会長)を偲ぶ』日本農業市場学会、1993年3月31日。doi:10.18921/amsj.1.2_54https://doi.org/10.18921/amsj.1.2_542023年2月19日閲覧 
  2. ^ 博士論文書誌データベース脚注

外部リンク

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先代
堀金満次郎
市立名寄短期大学学長
第6代: 1981年 - 1987年
次代
小関隆祺