紅いコーリャン
『紅いコーリャン』(あかいこーりゃん、原題:紅高粱)は、1987年製作の中国映画。張芸謀(チャン・イーモウ)の初監督作品で、主演は鞏俐(コン・リー)。原作は莫言(モー・イェン)の『赤い高粱』。
紅いコーリャン | |
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タイトル表記 | |
簡体字 | 红高粱 |
拼音 | hóng gāoliáng |
英題 | Red Sorghum |
各種情報 | |
監督 | 張芸謀(チャン・イーモウ) |
脚本 |
陳剣雨(チェン・チェンユイ) 朱偉(チュー・ウェイ) 莫言(モー・イェン) |
原作 | 莫言(モー・イェン)『赤い高粱』 |
製作 | 呉天明(ウー・ティエンミン) |
出演者 |
鞏俐(コン・リー) 姜文(チアン・ウェン) |
音楽 | 趙季平(チャオ・チーピン) |
撮影 | 顧長衛(クー・チャンウェイ) |
美術 | 楊鋼(ヤン・カン) |
製作会社 | 西安電影製片廠 |
配給 | ユーロスペース・東光徳間 |
公開 |
1987年 1989年1月27日 |
上映時間 | 91分 |
製作国 | 中国 |
言語 | 北京官話 |
概要
編集「紅(あか)」を基調とした鮮烈な映像美が特徴で、神話的なエピソードを交えながら物語は語られる。特に強烈な色彩を強調した映像は、後の張芸謀(チャン・イーモウ)・鞏俐(コン・リー)コンビによる作品である『菊豆(チュイトウ)』『紅夢』『上海ルージュ』にも特徴的である。
この映画は、国外でも大きな反響を呼んだが、中国国内でも賛否両論が巻き起こり、「『紅いコーリャン』現象」と呼ばれるほどだった。中国映画史の中でも時代を画する作品の一つだと言える。第38回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したほか、百花奨・金鶏奨でも最優秀作品賞を受賞している。
あらすじ
編集1930年代末の中国山東省。私(語り手)の祖母・九児(チウアル)は、ラバ1頭で父に売られ、親子ほど年の離れたハンセン病患者の、造り酒屋の男の元に嫁ぐことになる。御輿で嫁入りに向かう途中、彼女は強盗たちに襲われるが、御輿の担ぎ手・余占鰲(ユイチャンアオ)に救われる。実家に里帰りして、再び嫁ぎ先に向かう道すがら、再び強盗が彼女を襲うが、その正体は余占鰲だった。お互いに惹かれあっていた2人は、コーリャン畑で結ばれることになる。やがて夫が行方不明となり、造り酒屋を継いだ九児は余と結婚。コーリャン畑で結ばれた日に身ごもった子供・豆官(トウコアン)も生まれ、幸せな日々が続くのだが、やがてそこに日本軍が侵攻してくる……。
キャスト
編集スタッフ
編集脚注
編集- ^ “世界を驚かせたベルリン金熊賞の映画「紅いコーリャン」、公開30周年で2Kデジタル・リマスター版を上映”. 中国: Record China. (2018年10月10日)