第1輸送航空隊
第1輸送航空隊(だい1ゆそうこうくうたい、英称:1st Tactical Airlift Group)は、航空自衛隊航空支援集団隷下の航空隊。本部は小牧基地(愛知県小牧市)に所在し、輸送機と空中給油機を装備する。航空自衛隊で唯一のC-130H輸送機とKC-767空中給油機を装備・運用している。
第1輸送航空隊 1st Tactical Airlift Group[1] | |
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第1輸送航空隊の部隊マーク | |
創設 | 1978年(昭和53年)3月31日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 航空自衛隊 |
部隊編制単位 | 航空隊 |
兵種/任務 | 輸送機・空中給油機 |
所在地 | 愛知県 小牧市 |
編成地 | 小牧 |
上級単位 | 輸送航空団 → 航空支援集団 |
第1輸送航空隊司令は小牧基地司令を兼務する。
沿革
編集- 1978年(昭和53年)3月31日 - 輸送航空団隷下で編成される(初代司令は後に航空幕僚長となる米川忠吉1等空佐)。
- 1989年(平成元年)3月16日 - 航空支援集団新編に伴い、航空支援集団隷下に隷属変更。
- 1990年(平成 2年)3月31日 - 小牧基地業務を第5術科学校から移管。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)2月25日 - KC-130Hが第401飛行隊に配備された[2][3]。
- 2016年(平成28年)7月11日~7月26日 - 南スーダンの首都ジュバの治安悪化に伴う在外邦人等輸送任務のため、第401飛行隊のC-130H輸送機3機がジブチへ派遣される[4]。
- 2024年(令和 6年)3月21日 - 部隊改編により、整備補給群検査隊を整備隊に、基地業務群通信隊をサイバー運用隊に改編[5]。
部隊編成
編集主要幹部
編集官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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第1輸送航空隊司令 兼 小牧基地司令 |
空将補 | 鮫島建一 | 2023年12月22日 | 防衛監察本部監察官 |
副司令 | 1等空佐 | 玉越香苗 | 2023年12月 | 1日西部航空方面隊司令部総務部長 |
飛行群司令 | 1等空佐 | 後藤良一 | 2022年 | 9月30日航空支援集団司令部勤務 |
整備補給群司令 | 1等空佐 | 命尾康輔 | 2023年12月22日 | 航空幕僚監部装備計画部整備・補給課 航空機班長 |
基地業務群司令 | 1等空佐 | 伊藤雅一 | 2024年 | 7月 1日航空教育集団司令部総務部総務課長 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 米川忠吉 (1等空佐) |
1978年 | 3月31日 - 1979年 3月15日航空幕僚監部防衛部運用課 運用第2班長 |
航空幕僚監部防衛部運用課長 |
2 | 中林啓之 (1等空佐) |
1979年 | 3月16日 - 1980年 4月30日第5航空団飛行群司令 | 第83航空隊司令 |
3 | 野本恒雄 (1等空佐) |
1980年 | 5月 1日 - 1983年 3月15日航空幕僚監部防衛部調査第2課 収集第1班長 |
統合幕僚会議事務局第5幕僚室勤務 |
4 | 山口俊男 (1等空佐) |
1983年 | 3月16日 - 1983年10月31日統合幕僚学校学校教官 | 航空自衛隊幹部学校勤務 |
5 | 新谷哲次 (1等空佐) |
1983年11月 | 1日 - 1986年 3月16日航空幕僚監部防衛部調査第1課 総括班長 |
航空自衛隊幹部学校研究員 |
6 | 塩川儒廣 (1等空佐) |
1986年 | 3月17日 - 1988年 3月15日航空幕僚監部副監察官 | 航空安全管理隊航空事故調査部長 |
7 | 白根孟 (1等空佐) |
1988年 | 3月16日 - 1990年12月 1日航空学生教育隊司令 | 退職(空将補昇任) |
8 | 菱山克彦 (1等空佐) |
1990年12月 | 1日 - 1992年12月 1日航空支援集団司令部防衛部防衛課長 | 退職(空将補昇任) |
9 | 別府芳 (1等空佐) |
1992年12月 | 1日 - 1994年 8月 1日第2輸送航空隊司令 | 退職(空将補昇任) |
10 | 中司崇 (1等空佐) |
1994年 | 8月 1日 - 1996年 3月24日航空幕僚監部防衛部運用課 特別航空輸送隊運用室長 |
第83航空隊司令 兼 那覇基地司令 (空将補昇任) |
11 | 川田哲雄 (1等空佐) |
1996年 | 3月25日 - 1998年 8月 1日第8航空団副司令 | 退職(空将補昇任) |
12 | 前田邦昭 (1等空佐) |
1998年 | 8月 1日 - 2000年 4月 1日航空教育集団司令部教育部長 | 退職(空将補昇任) |
13 | 山地英一 (1等空佐) |
2000年 | 4月 1日 - 2002年 3月21日統合幕僚会議事務局第5幕僚室 防衛企画調整官 兼 総括班長 |
第7航空団司令 兼 百里基地司令 (空将補昇任) |
14 | 溝口博伸 (1等空佐) |
2002年 | 3月22日 - 2004年 8月29日航空幕僚監部装備部装備課 輸送室長 |
第5航空団司令 兼 新田原基地司令 (空将補昇任) |
15 | 上田益三 (1等空佐) |
2004年 | 8月30日 - 2006年 8月 3日航空支援集団司令部防衛部長 | 第6航空団司令 兼 小松基地司令 (空将補昇任) |
16 | 浮須一郎 (1等空佐) |
2006年 | 8月 4日 - 2007年12月 2日自衛隊岐阜地方協力本部長 | 第11飛行教育団司令 兼 静浜基地司令 |
17 | 石野次男 | 2007年12月 | 3日 - 2009年 3月23日第11飛行教育団司令 兼 静浜基地司令 |
航空救難団司令 |
18 | 谷井修平 | 2009年 | 3月24日 - 2011年11月30日航空幕僚監部首席法務官 | 第4航空団司令 兼 松島基地司令 |
19 | 荒木淳一 | 2011年12月 | 1日 - 2013年 3月27日第7航空団司令 兼 百里基地司令 |
統合幕僚監部総務部長 |
20 | 上ノ谷寛 | 2013年 | 3月28日 - 2014年 8月 4日統合幕僚監部運用部運用第1課長 | 南西航空混成団副司令 |
21 | 野中盛 | 2014年 | 8月 5日 - 2016年 6月 30日第3輸送航空隊司令 兼 美保基地司令 |
西部航空方面隊副司令官 |
22 | 尾崎義典 | 2016年 | 7月 1日 - 2017年12月19日第5航空団司令 兼 新田原基地司令 |
統合幕僚監部総務部長 |
23 | 船倉慶太 | 2017年12月20日 - 2020年 | 3月17日航空幕僚監部運用支援・情報部 情報課長 |
情報本部情報官 |
24 | 佐藤網夫 | 2020年 | 3月18日 - 2021年 9月29日航空開発実験集団司令部幕僚長 | 統合幕僚監部指揮通信システム部長 |
25 | 渡部琢也 | 2021年 | 9月30日 - 2023年12月21日航空保安管制群司令 | 第4航空団司令 兼 松島基地司令 |
26 | 鮫島建一 | 2023年12月22日 - | 防衛監察本部監察官 |
脚注
編集- ^ 2016年度英語版防衛白書
- ^ C-130Hに対する空中給油・受油機能付加について - 航空自衛隊
- ^ ボーイング チーム、日本にC-130H空中給油機をデリバリー - ボーイング
- ^ イカロス出版 Jwing No.218 2016年10月号 8-9頁 「空自C-130H、法人救出ミッション」
- ^ 航空自衛隊 小牧基地(Official) [@komaki_airbase] (2024年3月21日). "【部隊改編】". X(旧Twitter)より2024年3月21日閲覧。