窃視症

裸体などをのぞき見ることによって興奮し、性的快感を得ること、その症状
窃視から転送)

窃視症(せっししょう、scopophilia[1])とは、裸体などを覗き見ることによって興奮し、性的快感を得ること[1]、その症状。DSM-5では窃視障害(せっししょうがい英語: Voyeuristic Disorder)に名称が変更された。

窃視症
概要
診療科 精神医学
分類および外部参照情報
ICD-10 F65.3
ICD-9-CM 302.82

通常は、警戒していない見知らぬ人のや衣服を脱ぐ行為、または他の人の性行為を見ることに強い性的嗜好を有すること。瞠視症(どうししょう)とも言う[1]。日常語では「覗き癖」、「出歯亀」などとよばれる。

定義

編集

精神医学的障害の一種である。

診断

編集
窃視症の診断基準
(出典:別冊日本臨床領域別症候群シリーズNo.39[2]
  • A. 少なくとも6カ月間にわたり、警戒していない人の裸、衣服を脱ぐ行為、または性行為を行っているのを見るという行為に関する、強烈な性的に興奮する空想、性的衝動、または行動が反復する。
  • B. その人が性的衝動を行動に移している、またはその性的衝動や空想のために、著しい苦痛または対人関係上の困難が生じている。

類似概念のいくつかを以下に挙げる。

Scoptlagnia
他者の性行動を見ることで性的に興奮すること。
Scopophilia
他者が衣服を脱ぐのを見ることで性的に興奮すること。
Scoptophilia
同意のある他者の性器や性行動を見て性的に興奮すること。
Troilism
自分のパートナーが他者と性行動をしているのを見て性的に興奮すること。
Pictophilia
性的な画像やビデオを見ることで性的に興奮すること。[2]

脚注

編集
  1. ^ a b c デジタル大辞泉「窃視症」
  2. ^ a b 別冊日本臨床領域別症候群シリーズNo.39精神医学症候群・ 291-293P 2003

関連項目

編集