玉水駅
玉水駅(たまみずえき)は、京都府綴喜郡井手町大字井手小字北垣内にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)奈良線の駅。駅番号はJR-D16。
玉水駅 | |
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西口(2024年1月) | |
たまみず Tamamizu | |
◄JR-D15 山城多賀 (2.0 km) (3.0 km) 棚倉 JR-D17► | |
所在地 | 京都府綴喜郡井手町大字井手小字北垣内21 |
駅番号 | JR-D16 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■奈良線 |
キロ程 |
7.4 km(木津起点) 奈良から14.4 km |
電報略号 | タマ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
866人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1896年(明治29年)1月25日[2] |
備考 | 業務委託駅 |
概要
編集2003年3月15日のダイヤ改正以降、全列車が停車する井手町の代表駅である。
橋上化
編集奈良線輸送改善の関連事業として2017年2月から、駅の橋上化、バリアフリー化および東西自由通路の整備が行われ、2018年12月15日に供用開始された[3]。総事業費は16億6,000万円[4]。
2番のりばホーム上に、1953年(昭和28年)8月15日の南山城水害で玉川上流から流れ着いたとされる重さ約6トンの巨石があり、橋上駅舎への建て替えに伴い撤去される予定であった[5][6]。計画を知った地域住民らは井手町とJR西日本に巨石の保存を要望[6]、巨石の保存を求める6,000人分の署名を井手町に提出した。井手町はJR西日本と対応を協議した結果、同じホーム上に保存することに決まった[4][7]。元の場所では階段の土台を支障するため、東側階段の下に移動し、由来の書かれた石碑(水難記念碑)は駅の外から見えるよう向きを変えた。
歴史
編集- 1896年(明治29年)
- 1905年(明治38年)2月7日:合併により関西鉄道の駅となる[8]。
- 1907年(明治40年)10月1日:関西鉄道が国有化[2]。国有鉄道の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日:線路名称制定。奈良線の所属となる[8]。
- 1953年(昭和28年)8月15日:南山城水害で駅舎が流失[9]。大河原駅も同様。
- 1954年(昭和29年)3月31日:駅舎再建[10]。
- 1972年(昭和47年)4月1日:貨物の取り扱いを廃止[2]。
- 1984年(昭和59年)10月20日:荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[8]。
- 1999年(平成10年)1月27日:自動改札機を設置し、供用開始[11]。
- 2003年(平成15年)
- 2017年(平成29年)7月1日:橋上駅舎への建て替え工事に伴い、仮駅舎での営業となる。
- 2018年(平成30年)
- 2020年(令和2年)12月6日:当駅 - 山城多賀駅間が複線化[15]。
駅構造
編集相対式ホーム2面2線を有する行き違い可能な地上駅[1](橋上駅)。西側ホームが1番のりば、東側ホームが2番のりばである。
宇治駅が管理し、JR西日本交通サービスが駅業務を受託している業務委託駅である。自動改札機は簡易式で、ICカード乗車券が利用することができる。
上りは当駅から長池駅まで「みどりの窓口」「みどりの券売機」などの定期券が購入可能な発券機が全くないため、この区間の定期券を購入するには、区間外にある城陽駅や木津駅などにある上記のいずれか、隣駅・棚倉駅の「みどりの窓口」とは異なる業務時間の窓口販売を使うしか方法はない[注釈 1]。なお、こういった設備が整っていないのは、みやこ路快速停車駅の中で唯一である。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | 奈良線 | 上り | 宇治・京都方面[16] |
2 | 下り | 木津・奈良方面[16] |
-
東口(2024年1月)
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旧駅舎(2008年)
-
ホーム(2018年)
-
国鉄電化9000 km達成記念碑
-
水難記念碑
利用状況
編集「京都府統計書」と「井手町統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通り[17][18]。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1999年 | 1,000 |
2000年 | 962 |
2001年 | 984 |
2002年 | 964 |
2003年 | 1,077 |
2004年 | 1,110 |
2005年 | 1,107 |
2006年 | 1,101 |
2007年 | 1,134 |
2008年 | 1,107 |
2009年 | 1,074 |
2010年 | 1,060 |
2011年 | 1,044 |
2012年 | 1,075 |
2013年 | 1,055 |
2014年 | 1,024 |
2015年 | 1,044 |
2016年 | 1,046 |
2017年 | 1,044 |
2018年 | 984 |
2019年 | 961 |
2020年 | 770 |
2021年 | 800 |
2022年 | 866 |
駅周辺
編集隣の駅
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 16号 奈良駅・新今宮駅・王寺駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月25日、24頁。
- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、349-350頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b 『奈良線 玉水駅橋上駅舎および自由通路の供用開始のお知らせ』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2018年11月5日 。2018年12月15日閲覧。
- ^ a b 「JR駅に大水害で流れた巨石 新駅舎で公開」『京都新聞』京都新聞社、2018年12月12日。オリジナルの2019年9月3日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「水害遺産のホーム巨石撤去へ 京都・JR玉水駅舎橋上化で」『京都新聞』京都新聞社、2017年5月23日。オリジナルの2017年12月22日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b 「南山城水害伝える「巨石」保存を 井手町・JR玉水駅建て替え工事で「撤去」方針、住民有志が運動」『京都民報web』京都民報社、2017年6月10日。オリジナルの2019年1月31日時点におけるアーカイブ。
- ^ 「水害遺産の巨石、ホーム上に保存へ 京都・井手」『京都新聞』京都新聞社、2017年12月15日。オリジナルの2017年12月28日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c d 朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』8 関西本線・草津線・奈良線・おおさか東線、曽根悟 監修、朝日新聞出版、2009年8月30日、24-25頁。
- ^ 天王寺鉄道管理局 1981, pp. 69, 191.
- ^ 天王寺鉄道管理局 1981, p. 193.
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-120-1。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、190頁。ISBN 4-88283-124-4。
- ^ 『「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2003年8月30日。オリジナルの2004年8月3日時点におけるアーカイブ 。
- ^ 『近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します!』(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2016年7月20日 。
- ^ 「ひと目でわかる! JR線 電化区間と複線区間」『JTB時刻表』 97巻、3号、JTBパブリッシング、2021年3月、特集6頁。
- ^ a b “玉水駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月16日閲覧。
- ^ “京都府統計書”. 京都府. 2024年3月10日閲覧。
- ^ “井手町統計書”. 井手町. 2024年3月10日閲覧。
- ^ “本校へのアクセス”. 京都府立井手やまぶき支援学校. 京都府教育委員会 (2023年10月18日). 2024年2月10日閲覧。
参考文献
編集- 『天王寺鉄道管理局三十年写真史』天王寺鉄道管理局、1981年3月。
関連項目
編集外部リンク
編集- 玉水駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道