横見浩彦
横見 浩彦(よこみ ひろひこ、1961年11月14日 - )は、日本のトラベルライター[1][2][3]。
よこみ ひろひこ 横見 浩彦 | |
---|---|
生誕 | 1961年11月14日(63歳) |
国籍 | 日本 |
出身校 | 日本大学法学部 |
職業 | トラベルライター |
略歴
編集- 1961年
- 11月14日、神奈川県に生まれる。
- ?年
- 日本大学法学部卒業。
- 1987年
- 1月2日、可部線三段峡駅にて、当時の国鉄全線の完乗を達成。
- 1995年
- 10月29日、因美線美作河井駅で、JR全4636駅(当時)訪問達成。
- 2001年
- 『週刊ビッグコミックスピリッツ増刊IKKI』(後の月刊IKKI)2002年1月1日号(第7号)から、漫画『鉄子の旅』連載開始、旅の案内人を務める。
- 2006年12月号で(一旦)連載終了。
- 2009年
- 8月22日、近江鉄道本線ひこね芹川駅にて、通算1万駅訪問達成。
- 『月刊IKKI』2009年7月号より漫画『新・鉄子の旅』連載開始、前作同様旅の案内人を務める。
- 2013年3月号で連載終了。
- 2016年
- 『月刊サンデージェネックス』2016年6月号より『鉄子の旅3代目』連載開始。
人物
編集- 高校1年生で初めて長期の鉄道旅に繰り出し、30歳の頃のスキー旅行で安比高原駅での電車の待ち時間に駅の構造をメモに残し、他の駅でも同じことをしたとき「駅は無限じゃない、全ての駅に降りることは可能」と考えたことが全駅降車をするきっかけ[5]。もともと鉄道旅を趣味にしていたため定職には就かず、全駅降車を目指して冬は資金稼ぎのアルバイト、春に旅を再開、節約のために駅で寝袋に入って眠りにつき、食事はパンにジャムを塗って凌いだ[5]。
- 1997年5月、廃線となる南部縦貫鉄道線の野辺地駅で待っていた際、父の危篤を家族からの連絡を受け、最終電車に乗った後に向うも、父の死に間に合わなかったと語っている[6][5]。さすがに「相当取り返しのつかないことをしたと思った」というが、鉄道趣味最優先の生活は変わらず、パートで働いていた運送会社からの「正社員にならないか」との誘いも断ったという。
- JR・私鉄全駅下車時[7]には自らマスコミにプレスリリースを送り、多数の取材を受けた[5]。
- 鉄道ファンの中の「鉄ヲタ」であることを本人も認めており、あまりに熱を上げすぎ、漫画『鉄子の旅』の作者である菊池直恵や、同作のゲストなど取材に同行した者が呆れることがあるという。
- 経済観念が高く、川島令三との対談では以下のように「運賃・料金が高い/安い」「無料」にこだわりを見せている[8]。
- 「いさぶろう・しんぺい」は特別料金が不要[9]
- JR西日本285系電車の「ノビノビ座席」は寝台料金が不要[10]
- 「あけぼの」にあった「ゴロンとシート」も寝台料金不要[11]
- 「東武スペーシア」はJRが絡んでいるから運賃が高い[12]
- 「京阪特急」は特急料金不要[13]、「西鉄特急」も不要[14]
- クハ415-1901はタダだからよかったが、何百円も取られたら許せない[13]
- アーバンライナーネクストは新幹線より2000円安くて居心地もいい[15]
- パノラマカーは小田急ロマンスカーと異なり料金不要[16]
- 僕はグリーン車には乗らないから(設備のことはわからない)[17]
- 「新快速」は青春18きっぷで乗れるのがいい[18]
- 「京急ウィング号」は整理券料金を取る、快特ならタダ[19]
- 「きたぐに」は寝台車には乗ったことがない、自由席だけ[20]
- 「能登」は急行だから安い、ラウンジカーで寝ている[21]
- 土佐くろしお鉄道阿佐線の9640形は特別料金が不要[22]
- 長崎電気軌道は均一運賃が100円(同書の底本は2008年に発行されている。当時の運賃)[23]
- この部分では川島が「横見さんは、値段のことには詳しいんだね」と発言している[23]。
- 『新・鉄子の旅』でも(本人は旅の節約術としている)ケチぶりを披露して(取材にレギュラー同伴していた)村井美樹を呆れさせた。
著書
編集- 乗った 降りた JR四六〇〇駅(新人物往来社、1998年) ISBN 4404026870
- 鉄道の達人(竹書房、2008年)ISBN 9784812433959
- JR全線全駅下車の旅(ベストセラーズ、2009年)ISBN 9784584392737
- 鉄道の達人2 降りたい駅 乗ってみたい路線(竹書房、2010年)ISBN 9784812442210
- 鉄道の達人3 旅に出たくなる車両、知って得する切符 (竹書房、2010年)ISBN 9784812442616
共著、監修など
編集- キミト、ドコカへ Vol.1(マーブルトロン、2006年)ISBN 9784123901338
- 鉄道検定―7科目からの出題で“鉄道力”を総合判定!(河出書房新社、2007年)ISBN 9784309616018
- 女子鉄(マーブルトロン、2007年)ISBN 9784123901796
- すごい駅!(メディアファクトリー、2007年)ISBN 9784840121057
- すごい列車!(メディアファクトリー、2008年)ISBN 9784840123723
- 全線全駅鉄道地図 東日本版―めざせ全駅制覇!(人文社、2008年)ISBN 9784795912052
- 全線全駅鉄道地図 西日本版―めざせ全駅制覇!(人文社、2008年)ISBN 9784795912069
- 全線全駅鉄道地図 全国版―めざせ全駅制覇!(人文社、2008年)ISBN 9784795912076
- 鉄道乙女のちいさな旅(人文社、2009年)ISBN 9784795912205
- この列車がすごい(メディアファクトリー、2010年)ISBN 9784840131490
- すごい駅(メディアファクトリー、2010年)ISBN 9784840135399
- パソ鉄の旅 〜デジタル地図に残す自分だけの鉄道記〜(インプレス、2010年)ISBN 9784844328575
- 日本全国 絶景鉄道の旅(戎光祥出版、2015年)ISBN 9784864031431
- 完全版 新宿駅大解剖(宝島社、2016年)ISBN 9784800259974
- すごい駅! 秘境駅、絶景駅、消えた駅(文藝春秋、2016年)ISBN 9784167906870
登場作品
編集- 『鉄子の旅』(小学館) 作者:菊池直恵 (横見浩彦は旅の案内人)
- 新・鉄子の旅(小学館) 作者:ほあしかのこ
- ゆりてつ 私立百合ヶ咲女子高鉄道部 作者:松山せいじ(単行本2巻12百合に登場。作画に関しては『鉄子の旅』における菊池のキャラクターデザインが流用されている)
出演番組
編集- 乗り鉄おすすめ!鉄道トラベラーズ(MONDO21)
- 乗り鉄トラベラーズ2ndシーズン(MONDO21)
- 横見浩彦ラジオ鉄道(バーディ企画)
- 土曜スペシャル(テレビ東京、数回出演し、同じ鉄道ファンの中川家礼二との同行が多い)[要出典]
演じた人
編集脚注
編集- ^ 横見浩彦の鉄道コラム→横見浩彦・プロフィール(2012年3月4日時点のアーカイブ) - TBS
- ^ 新・鉄子の旅 商品の説明 - Amazon.co.jp
- ^ 鉄道の神様に訊く「ほぼ日の路線図」。 - ほぼ日刊イトイ新聞
- ^ “国内の全駅下車達成、横浜のトラベルライター横見さん”. 朝日新聞. 2005年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月30日閲覧。
- ^ a b c d 朝日新聞 2018年8月26日 25面
- ^ 菊池直恵 『鉄子の旅 (6)』 IKKI COMIX IKKI1354 ISBN 978-4091883544、119-120p
- ^ 自身のウェブサイトのチャレンジ1万駅(2001年2月25日)でも公表しているが乗車のみの駅もある
- ^ 川島令三×横見浩彦 『この列車がすごい』 メディアファクトリー新書 ISBN 978-4840131490。同書における横見の肩書きは「全駅下車達成者」となっており、62pでは「僕も私鉄は全駅下車してますけど」と発言している。
- ^ 『この列車がすごい』21p
- ^ 『この列車がすごい』46p
- ^ 『この列車がすごい』50-51p
- ^ 『この列車がすごい』59p
- ^ a b 『この列車がすごい』67p
- ^ 『この列車がすごい』76p
- ^ 『この列車がすごい』72p
- ^ 『この列車がすごい』75p
- ^ 『この列車がすごい』99p
- ^ 『この列車がすごい』108p
- ^ 『この列車がすごい』114-115p
- ^ 『この列車がすごい』124p
- ^ 『この列車がすごい』128-129p
- ^ 『この列車がすごい』133p
- ^ a b 『この列車がすごい』153p
- ^ 横見浩彦 牛山隆信 『すごい駅』 メディアファクトリー新書 014、68p/『すごい駅! 秘境駅、絶景駅、消えた駅』 文春文庫 [う-33-1]、95p
関連項目
編集外部リンク
編集- 横見浩彦WEB鉄道(インターネットアーカイブ)
- 横見浩彦の近況報告!
- 横見浩彦 (@yokomihirohiko) - X(旧Twitter)