東部市場前駅
東部市場前駅(とうぶしじょうまええき)は、大阪府大阪市東住吉区杭全(くまた)一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)関西本線の駅である。駅番号はJR-Q21。「大和路線」の愛称区間に含まれている。
東部市場前駅 | |
---|---|
西口(2013年4月) | |
とうぶしじょうまえ Tōbushijōmae | |
◄JR-Q22 平野 (1.5 km) (2.4 km) 天王寺 JR-Q20► | |
所在地 | 大阪市東住吉区杭全一丁目10-24 |
駅番号 | JR-Q21 |
所属事業者 | 西日本旅客鉄道(JR西日本) |
所属路線 | ■関西本線(大和路線) |
キロ程 |
169.0 km(名古屋起点) 加茂から48.1 km |
電報略号 | トイ |
駅構造 | 高架駅[1] |
ホーム | 2面2線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
7,297人/日(降車客含まず) -2022年- |
開業年月日 | 1989年(平成元年)11月11日[2][3] |
備考 |
業務委託駅[4] みどりの券売機プラス設置駅 大阪市内駅 |
概要
編集今川右岸(東岸)に位置し、当駅の東側を南北幹線道路の今里筋が縦断する。
1909年4月1日に百済駅(初代。旅客駅)が今川左岸(西岸)に開業したが[注 1][5]、1945年頃に休止、1963年9月10日に廃止され、同年10月1日に百済駅(2代目。貨物駅。現在の百済貨物ターミナル駅)が今里筋の東側に開業した。その後、旅客駅設置を望む周辺住民の声が強くなったことを受け、1989年11月11日に今川右岸となる現在地に当駅が開業した。
1964年11月25日に大阪市中央卸売市場東部市場(通称:東部市場)が百済駅(貨物駅)の北側に開場していたこともあって、駅名には東部市場前が採用された。
歴史
編集- 1989年(平成元年)11月11日:関西本線(大和路線)の平野駅 - 天王寺駅間に新設開業[2][3]。初めて停車した営業列車の時刻は11時11分という「1づくし」であった。
- 1998年(平成10年)7月11日:自動改札機を設置し、供用開始[6]。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる[7]。
- 2009年(平成21年)10月4日:大阪環状・大和路線運行管理システム導入。
- 2015年(平成27年)
- 3月8日:みどりの窓口の営業を終了。
- 3月9日:みどりの券売機プラスが稼働。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入される。
- 2019年(平成31年)3月9日:エレベーター及び東口が供用開始[8]。
- 2021年(令和3年)9月1日:JR西日本交通サービスによる業務委託駅となる。
駅構造
編集相対式ホーム2面2線を有する高架駅であり[1]、分岐器や絶対信号機がない停留所に分類される。ホームの有効長は6両でホーム屋根は6両分ある。
高架線が住宅密集地の中を通り抜けており、駅の設置にあたってもスペースが限られたことから、開業以来エレベーターやエスカレーターといったバリアフリー設備がないままであった。その後、今里筋に面したホーム東端に上下線ともエレベーターが設置され、2019年3月9日よりエレベーター専用の東口が供用開始した[8]。なお、旧来の改札口は同日に西口へと改称している。西口は従来通り階段のみ設置されている。
業務委託駅で[4]、JRの特定都区市内制度における「大阪市内」に属する駅である。ICカード乗車券「ICOCA」が利用することができる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 大和路線 | 上り | 王寺・奈良方面 / 高田方面[9] |
2 | 下り | 天王寺・JR難波・大阪方面[9] |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
-
東口(2019年4月)
-
エレベーター(2019年3月)
-
ホーム(2008年)
利用状況
編集2022年(令和4年)度の一日平均乗車人員は7,297人である。
開業後各年度の1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1989年(平成元年) | 1,066 | [大阪府 1] |
1990年(平成 | 2年)3,651 | [大阪府 2] |
1991年(平成 | 3年)4,319 | [大阪府 3] |
1992年(平成 | 4年)4,828 | [大阪府 4] |
1993年(平成 | 5年)5,212 | [大阪府 5] |
1994年(平成 | 6年)5,536 | [大阪府 6] |
1995年(平成 | 7年)5,832 | [大阪府 7] |
1996年(平成 | 8年)6,036 | [大阪府 8] |
1997年(平成 | 9年)6,232 | [大阪府 9] |
1998年(平成10年) | 6,414 | [大阪府 10] |
1999年(平成11年) | 6,493 | [大阪府 11] |
2000年(平成12年) | 6,563 | [大阪府 12] |
2001年(平成13年) | 6,620 | [大阪府 13] |
2002年(平成14年) | 6,634 | [大阪府 14] |
2003年(平成15年) | 6,655 | [大阪府 15] |
2004年(平成16年) | 6,673 | [大阪府 16] |
2005年(平成17年) | 6,882 | [大阪府 17] |
2006年(平成18年) | 7,014 | [大阪府 18] |
2007年(平成19年) | 7,045 | [大阪府 19] |
2008年(平成20年) | 6,947 | [大阪府 20] |
2009年(平成21年) | 6,907 | [大阪府 21] |
2010年(平成22年) | 6,949 | [大阪府 22] |
2011年(平成23年) | 7,089 | [大阪府 23] |
2012年(平成24年) | 7,043 | [大阪府 24] |
2013年(平成25年) | 7,231 | [大阪府 25] |
2014年(平成26年) | 7,354 | [大阪府 26] |
2015年(平成27年) | 7,508 | [大阪府 27] |
2016年(平成28年) | 7,640 | [大阪府 28] |
2017年(平成29年) | 7,834 | [大阪府 29] |
2018年(平成30年) | 7,878 | [大阪府 30] |
2019年(令和元年) | 7,988 | [大阪府 31] |
2020年(令和 | 2年)6,856 | [大阪府 32] |
2021年(令和 | 3年)7,027 | [大阪府 33] |
2022年(令和 | 4年)7,297 | [大阪府 34] |
駅周辺
編集バス路線
編集「杭全」停留所にて、大阪シティバスの路線が発着する[注 2][10]。
のりば | 系統・行先 |
---|---|
1 | 5号系統:三宅中 |
6号系統:住道矢田 | |
73号系統:出戸バスターミナル | |
2 | 5号系統:あべの橋 |
73号系統:なんば | |
3 | 1号系統・5号系統・30号系統・いまざとライナー(BRT2):あべの橋 |
4 | 1号系統:あべの橋 |
5 | 1号系統:出戸バスターミナル |
6 | 1号系統:出戸バスターミナル |
30号系統:平野区役所前 | |
7 | 6号系統:あべの橋 |
8 | 6号系統:住道矢田 |
9 | 35号系統:守口車庫前 |
85号系統:なんば | |
10 | いまざとライナー(BRT1):地下鉄長居・JR長居駅前 |
11 | いまざとライナー(BRT1・BRT2):神路公園・地下鉄今里 |
隣の駅
編集脚注
編集記事本文
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 16号 奈良駅・新今宮駅・王寺駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月25日、23頁。
- ^ a b 『平成2年版 交通年鑑』 交通協力会、1990年3月15日。
- ^ a b 「JR年表」『JR気動車客車編成表 90年版』ジェー・アール・アール、1990年8月1日、173頁。ISBN 4-88283-111-2。
- ^ a b “会社概要”. JR西日本交通サービス. 2022年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年3月2日閲覧。
- ^ 自働車(蒸気動車)専用乗降場として「鉄道院告示第13号」『官報』1909年3月27日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-120-1。
- ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(プレスリリース) - 西日本旅客鉄道(2003年8月20日付、インターネット・アーカイブ)
- ^ a b “東部市場前駅|構内図:JRおでかけネット”. JRおでかけネット. 西日本旅客鉄道. 2022年9月28日閲覧。
- ^ a b “東部市場前駅|時刻表:JRおでかけネット”. JRおでかけネット. 西日本旅客鉄道. 2022年9月28日閲覧。
- ^ “主要バスのりば一覧|Osaka Metro > 杭全”. Osaka Metro. 2023年1月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月23日閲覧。
利用状況の出典
編集大阪府統計年鑑
編集- ^ 大阪府統計年鑑(平成2年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成3年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成4年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成5年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成6年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成7年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成9年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成12年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(平成30年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和2年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和3年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和4年) (PDF)
- ^ 大阪府統計年鑑(令和5年) (PDF)
関連項目
編集外部リンク
編集- 東部市場前駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道