昭和47年台風第20号
昭和47年台風第20号(しょうわ47ねんたいふうだい20ごう、国際名:ヘレン/Helen)は、1972年9月に和歌山県に上陸し、日本列島に大きな被害を出した台風である。
台風第20号(Helen、ヘレン) | |
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カテゴリー3の タイフーン (SSHWS) | |
台風20号 | |
発生期間 | 1972年9月13日6時(UTC)- 9月19日(UTC) |
寿命 | 138時間 |
最低気圧 | 955 hPa |
被害総額 | |
平均速度 | 25.6 km/h |
移動距離 | 3,527 km |
上陸地点 | 和歌山県潮岬付近 |
死傷者数 | 死者85人・負傷者157人 |
被害地域 | 日本 |
プロジェクト : 気象と気候/災害 |
概要
編集1972年9月13日に沖ノ鳥島の南500kmで発生した台風20号は、勢力を強めながらゆっくり北西に進み、沖大東島の南海上にて進路を北に転じて北上[1]。16日18時30分頃に紀伊半島潮岬付近に上陸した[2][1]。その後は三重県、岐阜県西部を経て富山湾から日本海へと抜けた[3]。
この台風は、1959年に東海地方などに壊滅的な被害を出した伊勢湾台風と、本州上陸までの経路や上陸地点、上陸時間帯などが類似していたという特徴もあり[4]、伊勢湾台風と同様、伊勢湾で高潮が発生し、愛知県名古屋市でも家屋の浸水などの被害が出た[5]。
被害
編集この台風により、全国で死者85人・負傷者157人の人的被害が確認されたほか[6][7]、146,547棟の住家が浸水し、4,213棟の建物が損壊、322隻の船舶が被害を受けた[6]。
個別の大きな被害では、東京都八丈島の八重根港の沖合で、強風を避けるために避難していた漁船2隻が次々と転覆。死者、行方不明者26人を出した[8]。
脚注
編集- ^ a b “気象災害”. 名古屋地方気象台. 2020年4月22日閲覧。
- ^ “昭和47年の台風20号 | 四国災害アーカイブス”. www.shikoku-saigai.com. 2020年4月22日閲覧。
- ^ “デジタル台風:台風197220号 (HELEN) - 詳細経路情報(Google Maps版)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年4月22日閲覧。
- ^ “京都市消防局:昭和47年9月16日 台風20号”. www.city.kyoto.lg.jp. 2020年4月22日閲覧。
- ^ “名古屋市域に被害をもたらした水害年表”. 名古屋市. 2020年4月22日閲覧。
- ^ a b “デジタル台風:台風197220号 (HELEN) - 災害情報”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年4月22日閲覧。
- ^ “理科年表 (昭和53年)”. 2020年4月22日閲覧。
- ^ 「26人のんだ地獄の風 八丈島の漁船遭難」『朝日新聞』昭和47年(1972年)9月18日朝刊、13版、23面