弥彦村
弥彦村(やひこむら)は、新潟県の村。西蒲原郡に属する。燕市への通勤率は34.1%・新潟市への通勤率は14.6%(いずれも平成22年国勢調査)。
やひこむら 弥彦村 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 |
中部地方、北陸地方 甲信越地方 | ||||
都道府県 | 新潟県 | ||||
郡 | 西蒲原郡 | ||||
市町村コード | 15342-7 | ||||
法人番号 | 4000020153427 | ||||
面積 |
25.17km2 | ||||
総人口 |
7,306人 [編集] (推計人口、2024年11月1日) | ||||
人口密度 | 290人/km2 | ||||
隣接自治体 | 新潟市、燕市、長岡市 | ||||
村の木 |
椎の木 (1973年4月27日制定) | ||||
村の歌 | 弥彦村民歌(1981年制定) | ||||
弥彦村役場 | |||||
村長 | 本間芳之 | ||||
所在地 |
〒959-0392 新潟県西蒲原郡弥彦村大字矢作402 北緯37度41分28秒 東経138度51分19秒 / 北緯37.69108度 東経138.85522度座標: 北緯37度41分28秒 東経138度51分19秒 / 北緯37.69108度 東経138.85522度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
越後国一の宮、彌彦神社の鳥居前町。弥彦山や弥彦温泉、弥彦公園とあわせて観光客が多く訪れる。弥彦競輪場では、日本で唯一の村営開催による公営競技が行われている。
地理
編集- 山
- 弥彦山
- 雨乞山
隣接する自治体・行政区
編集歴史
編集- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行にともなう合併により、弥彦村、桜井郷村、矢作村が発足。
弥彦村 | 上泉村、弥彦村、走出村、井田村、山岸村 |
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桜井郷村 | 観音寺村、村山村、麓村、境江村、麓村新田 |
矢作村 | 大戸村、川崎村、浜首村、矢作村、田中新田、萩野村、魵穴村、平野村、山崎村、中山村 |
人口
編集弥彦村と全国の年齢別人口分布(2005年) | 弥彦村の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 弥彦村
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
弥彦村(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
2010年の国勢調査では県内市町村のなかで当村と聖籠町のみが人口増となり、2006年度に村が開発し2年以内に完売した「きらめきニュータウン」の効果と考えられている[1]。また、同時点での平均年齢は、聖籠町と新潟市に次いで県内で3番目に若い。
行政
編集- 村長:本間芳之
- 村議会:定数10人(任期は2023年まで)
市町村合併
編集弥彦村は当初、西蒲原郡分水町、三島郡寺泊町との合併による新市設置を目指していたものの、弥彦村が合併の条件を不服として合併協議会から離脱した。その後、両町による合併協議も結果的には破綻するに至り、分水町は燕市および西蒲原郡吉田町と合体して燕市(新設合併)となり、寺泊町は長岡市の合併協議に合流して同市に編入合併した。これによって弥彦村は、単独での町づくりを目指すこととなった。昭和の大合併期にも、吉田町との合併を勧める県からの二度にわたる勧告を拒否し単独で存続している[2]。
対外関係 (海外の姉妹都市)
編集- 2016 (平成28年) 年 8月 姉妹都市提携 - 2015年8月、彌彦神社の行事『相撲場開き』の際、モンゴル人の力士が村を訪れ、「祖国モンゴルとの懸け橋になりたい」という思いを伝えられたことが交流を開始するきっかけとなった。
- 以降、モンゴルの文化を発信する活動が幾度にも渡り繰り広げられており、2016年1月には2020年東京オリンピック・パラリンピックの『ホストタウン』に登録された[3]。
経済
編集弥彦山、弥彦温泉、彌彦神社などがあり、観光業が盛んである。また、弥彦競輪場も重要な集客施設となっている。村は2019年時点では県内で唯一ワイン特区に指定されており、隣接する西蒲区とともにワインづくりが盛んな地域である[4]。このほか、特産品として枝豆「弥彦むすめ」[5]、ジャンボ椎茸「やひこ太郎」[6]などが挙げられる。
燕市との境界付近は工業地帯となっており、2009年頃までは富士テクニカの工場[7]もあった。
- 村内に拠点を置く主な企業
- 東陽理化学研究所 本社・弥彦工場
- 藤井商店 本社
教育
編集閉校となった麓小学校の木造校舎が残されており、民俗資料展示室「弥彦村ふるさと学校」として開放されている[8]。
図書館は長らく公民館図書室という形であったが、2023年6月に「らいわ弥彦」として役場敷地内に移転オープンした[9][10]
ライフライン
編集- 東北電力ネットワーク(電気)
- 蒲原ガス(都市ガス)
- 燕・弥彦総合事務組合 水道局(上水道)
- 村営水道が1958年(昭和33年)に創設されて運用されてきたが[11]、施設の老朽化など同じ問題を抱える燕市と2018年(平成30年)2月に水道事業の統合協定を締結[12]。2019年(平成31年)4月から事務組合に移行した[13]。
- 新潟県流域下水道(下水道)
交通
編集鉄道
編集バス
編集村内ではかつて、新潟交通グループの新潟交通観光バスによる路線バスが運行されていたが、2003年(平成15年)6月をもって全線廃止となり、以後は村が運営する無料巡回バスのサービスにより路線が維持されてきた。
村では2015年(平成27年)度から燕市との共同事業による公共交通サービスを開始し、4月1日からは巡回バスに代わり、村内と燕市吉田地区を連絡する広域循環バス「やひこ号」の運行を開始したほか、7月1日からは燕市の乗合制デマンド交通「おでかけきららん号」のサービスエリアを村内全域に拡大するなど、公共交通網の維持を図っている。
また、隣接する新潟市西蒲区内で岩室温泉やカーブドッチ・ワイナリー、上堰潟公園といった主要観光地と越後線巻駅を結んでいた「にしかん観光周遊ぐる〜んバス」が、2020年9月からは弥彦駅・彌彦神社経由に延伸され、土曜・日曜を中心に運行されている[15][16]。
- 弥彦・燕広域循環バス「やひこ号」
- 予約制乗合ワゴン車「おでかけきららん号」
- にしかん観光周遊ぐる~んバス
また村内ではかつて、新潟交通グループが運行する新潟駅前発着の県内高速バスが運行されていた。ピーク時には巻潟東IC経由と三条燕IC経由の2路線が設けられ、JR越後線とともに新潟市中心部から直通する公共交通の一つであったが、前者の巻線は1990年代前半に巻駅前 - 弥彦神社前間が、燕線も2011年(平成23年)9月30日限りで燕駅前 - 弥彦神社前間がそれぞれ廃止され、いずれも現存しない。
道路
編集名所・旧跡・観光
編集弥彦駅から彌彦神社にかけて多くの店が並ぶほか、観光案内所や足湯、観光施設「おもてなし広場」など観光整備が行われている[17][18]。
また、長岡市寺泊や国上山など隣接市町村にも観光エリアが広がっており、これらの弥彦村内外の観光地と上越新幹線・燕三条駅を結ぶ観光タクシーも運行されている[19]。
祭り
編集- 弥彦湯かけまつり(4月18日)
- 弥彦灯篭まつり(7月24日~26日)
- 弥彦菊まつり(11月1日~24日)
名産
編集主な出身者
編集脚注
編集- ^ “人口減続く県内…、聖籠町や弥彦村は流入―子育て支援策充実”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (2011年1月22日)
- ^ 弥彦村の歴史
- ^ “モンゴル国との国際交流のご紹介|弥彦村 Yahiko village”. www.vill.yahiko.niigata.jp. 2024年4月6日閲覧。
- ^ “弥彦が新潟初のワイン特区に指定 醸造場に旧保育園活用 観光拠点目指す”. 新潟日報. (2019年9月1日) - WayBack Machineによるアーカイブ
- ^ “爽やか夏の味、出来は上々 「弥彦むすめ」出荷ピーク”. 新潟日報. (2019年5月28日) - WayBack Machineによるアーカイブ
- ^ “寒さに耐え 「やひこ太郎」肉厚に 弥彦産ジャンボシイタケ収穫開始”. 新潟日報. (2021年1月27日)
- ^ “富士テクニカ、新潟工場を閉鎖、3月末、人員削減も実施へ。”. 日本経済新聞: p. 22 地方経済面 新潟. (2009年1月28日)
- ^ “旧麓小学校校門”. 弥彦村. 2021年11月4日閲覧。
- ^ “弥彦村図書館「らいわ弥彦」が24日開館 新しい地域交流拠点となる独自の図書館を目指す”. ケンオー・ドットコム. (2023年6月22日)
- ^ “モダンで懐かしい…新潟弥彦村の新図書館「らいわ弥彦」オープン!蔵書1万8000冊、工作室やカフェも 「旅がしたい」「I♡湯」などユニークな200のテーマで配置”. 新潟日報. (2023年6月27日)
- ^ 「弥彦村水道ビジョン」(PDF)、弥彦村、2009年3月18日。
- ^ “水道事業広域化”. 燕・弥彦総合事務組合. 2024年4月16日閲覧。
- ^ “水道事業は燕・弥彦総合事務組合 水道局へ”. 弥彦村. 2024年4月16日閲覧。
- ^ 「弥彦村特定環境保全公共下水道事業 経営戦略」(PDF)、弥彦村、2018年11月8日。
- ^ “弥彦までぐる~ん 周遊バス 新潟西蒲区 12日から延伸、増便”. 新潟日報. (2020年9月4日) - archive.todayによるアーカイブ
- ^ “新潟にしかん観光周遊ぐる~んバス”. Niigata West Coast. 2020年9月4日閲覧。
- ^ “廃虚ホテル跡地に弥彦温泉駅前広場が完成して3つの弥彦の観光拠点が確立”. ケンオー・ドットコム. (2018年7月3日)
- ^ “弥彦おもてなし広場が先月30日にグランドオープン”. にいがた経済新聞. (2018年4月1日)
- ^ “燕・弥彦を観光タクシーでめぐる旅 2021-2022”. 中越交通. 2021年11月3日閲覧。
- ^ 新潟日報OBペンクラブ『新・にいがた味100選』新潟日報事業社、2001年、106-107頁。
- ^ a b c “2月9日放送 弥彦村”. 旬わがまち. NHK新潟放送局 (2011年2月9日). 2018年1月5日閲覧。
- ^ “弥彦村・分水堂菓子舗の「パンダ焼き弥彦むすめ餡」が日本全国ご当地おやつランキングでグランプリ、日本一のおやつに輝く”. ケンオー・ドットコム (2010年11月30日). 2018年1月5日閲覧。
- ^ NGT諸橋さん1日弥彦観光大使に 新潟日報2021年11月22日付配信記事
外部リンク
編集- 行政
- 観光