小山 哲(こやま さとし、1961年2月 - )は、日本歴史学者である。京都大学大学院文学研究科歴史文化学専攻教授[1]。専門はヨーロッパ近世史、特にポーランド史、東中欧史。文学修士(京都大学)。

略年譜

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「ポーランドのほうから見て、ウクライナと呼ばれる地域の歴史がどう見えるか」[3]という視角からの論考が多い。

著書

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単著

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共著

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共編著

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主要論文

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  • 「16・17世紀ポーランドの貴族と平民の結婚」前川和也編『家族・世帯家門:工業化以前の世界から』(ミネルヴァ書房、1993年)、201-224ページ。
  • 「16世紀ポーランドのふたつの戦争論」『人文学報』(京都大学)78号、1996年、1-26ページ。
  • 「近世ポーランドの社会成層観」前川和也編著『ステイタスと職業:社会はどのように編成されていたか』(ミネルヴァ書房、1997年)、79-109ページ。
  • 「消滅した国家ポーランド」『岩波講座世界歴史・17巻 環大西洋革命:18世紀後半-1830年代』(岩波書店、1998年)、75-101ページ。
  • 「サルマチア:ヨーロッパにおけるポーランドのトポス」『洛北史学』2号、2000年、16-39ページ。
  • 「ヘンリク・ヴァレジィ体験:ヤギェウォ王朝断絶前後のポーランド=フランス関係」中山昭吉松川克彦編『ヨーロッパ史研究の新地平:ポーランドからのまなざし』(昭和堂、2000年)、26-56ページ。
  • 「われらもまたインドに至らん:近世ポーランドにおける「新世界」認識とウクライナ植民論」『人文学報』85号、2001年6月、1-25ページ。
  • 「貴族が王を選ぶ国:近世ポーランドの国王選挙」『歴史と地理』(山川出版社)549号(世界史の研究、189号)、2001年11月、1-12ページ。
  • 「恋文と新聞のあいだ:近世ポーランド王権とニュース・メディア」前川和也編著『コミュニケーションの社会史』(ミネルヴァ書房、2001年)、221-250ページ。
  • 「よみがえるヤギェウォ朝の記憶:ヨーロッパ統合と東中欧史の構築」谷川稔編『歴史としてのヨーロッパ・アイデンティティ』(山川出版社、2003年)、172-196ページ。
  • 人文主義共和政:ポーランドから考える」小倉欣一編『近世ヨーロッパの東と西:共和政の理念と現実』(山川出版社、2004年)、18-44ページ。
  • シュラフタ文化論序説:近世ポーランド貴族の世界」『歴史と地理』601号(世界史の研究、210号)2007年2月、1-14ページ。
  • 「近世ヨーロッパのフロンティアとしてのウクライナ:ギョーム・ル・ヴァスール・ド・ポープランの地図と地誌をめぐって」藤井讓治杉山正明金田章裕編『大地の肖像:絵図・地図が語る世界』(京都大学学術出版会、2007年)、141-161ページ。
  • 「「貴族の共和国」像の変容:近世ポーランド・リトアニア共和国をめぐる最近の研究動向から」『東欧史研究』30号、2008年、20-36ページ。
  • 「近世ヨーロッパの複合国家:ポーランド・リトアニアから考える」近藤和彦編『ヨーロッパ史講義』(山川出版社、2015年)、74-89ページ。
  • 「ポーランドからみた「ウクライナ侵攻」:ふたつの「民族」、ふたつの「難民」」『世界』2023年3月号、119-126ページ。

分担執筆

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脚注

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  1. ^ 京都大学大学院文学研究科歴史文化学専攻HP
  2. ^ 京都大学:教育研究活動データベース2023年9月28日閲覧
  3. ^ 小山哲・藤原辰史『中学生から知りたいウクライナのこと』(ミシマ社、2022年6月)、56ページ。