小山哲
小山 哲(こやま さとし、1961年2月 - )は、日本の歴史学者である。京都大学大学院文学研究科歴史文化学専攻教授[1]。専門はヨーロッパ近世史、特にポーランド史、東中欧史。文学修士(京都大学)。
略年譜
編集- 東京都立三田高等学校卒業[2]
- 1983年 京都大学文学部史学科卒業
- 1989年
- 京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学
- 京都大学文学部助手
- 1990年 島根大学法文学部講師
- 1991年 島根大学法文学部助教授
- 1993年 ワルシャワ大学新言語学部講師
- 1995年 京都大学人文科学研究所助教授
- 2001年 京都大学大学院文学研究科助教授
- 2006年 京都大学大学院文学研究科教授
著書
編集単著
編集- 小山哲『ワルシャワ連盟協約〈1573年〉= Konfederacja warszawska r.1573』東洋書店〈ポーランド史史料叢書 2〉、2013年。ISBN 978-4-86459-163-8
共著
編集- (藤原辰史)『中学生から知りたいウクライナのこと』ミシマ社、2022年6月。ISBN 978-4-909394-71-2
- (岡真理・藤原辰史)『中学生から知りたいパレスチナのこと』ミシマ社、2024年。ISBN 978-4-911226-06-3
共編著
編集- 服部良久・南川高志・金澤周作共編『人文学への接近法:西洋史を学ぶ』京都大学学術出版会、2010年。ISBN 978-4-87698-948-5
- 上垣豊・山田史郎・杉本淑彦編著『大学で学ぶ西洋史〈近現代〉』ミネルヴァ書房、2011年。ISBN 978-4-623-05938-6
主要論文
編集- 「16・17世紀ポーランドの貴族と平民の結婚」前川和也編『家族・世帯・家門:工業化以前の世界から』(ミネルヴァ書房、1993年)、201-224ページ。
- 「16世紀ポーランドのふたつの戦争論」『人文学報』(京都大学)78号、1996年、1-26ページ。
- 「近世ポーランドの社会成層観」前川和也編著『ステイタスと職業:社会はどのように編成されていたか』(ミネルヴァ書房、1997年)、79-109ページ。
- 「消滅した国家ポーランド」『岩波講座世界歴史・17巻 環大西洋革命:18世紀後半-1830年代』(岩波書店、1998年)、75-101ページ。
- 「サルマチア:ヨーロッパにおけるポーランドのトポス」『洛北史学』2号、2000年、16-39ページ。
- 「ヘンリク・ヴァレジィ体験:ヤギェウォ王朝断絶前後のポーランド=フランス関係」中山昭吉・松川克彦編『ヨーロッパ史研究の新地平:ポーランドからのまなざし』(昭和堂、2000年)、26-56ページ。
- 「われらもまたインドに至らん:近世ポーランドにおける「新世界」認識とウクライナ植民論」『人文学報』85号、2001年6月、1-25ページ。
- 「貴族が王を選ぶ国:近世ポーランドの国王選挙」『歴史と地理』(山川出版社)549号(世界史の研究、189号)、2001年11月、1-12ページ。
- 「恋文と新聞のあいだ:近世ポーランド王権とニュース・メディア」前川和也編著『コミュニケーションの社会史』(ミネルヴァ書房、2001年)、221-250ページ。
- 「よみがえるヤギェウォ朝の記憶:ヨーロッパ統合と東中欧史の構築」谷川稔編『歴史としてのヨーロッパ・アイデンティティ』(山川出版社、2003年)、172-196ページ。
- 「人文主義と共和政:ポーランドから考える」小倉欣一編『近世ヨーロッパの東と西:共和政の理念と現実』(山川出版社、2004年)、18-44ページ。
- 「シュラフタ文化論序説:近世ポーランド貴族の世界」『歴史と地理』601号(世界史の研究、210号)2007年2月、1-14ページ。
- 「近世ヨーロッパのフロンティアとしてのウクライナ:ギョーム・ル・ヴァスール・ド・ポープランの地図と地誌をめぐって」藤井讓治・杉山正明・金田章裕編『大地の肖像:絵図・地図が語る世界』(京都大学学術出版会、2007年)、141-161ページ。
- 「「貴族の共和国」像の変容:近世ポーランド・リトアニア共和国をめぐる最近の研究動向から」『東欧史研究』30号、2008年、20-36ページ。
- 「近世ヨーロッパの複合国家:ポーランド・リトアニアから考える」近藤和彦編『ヨーロッパ史講義』(山川出版社、2015年)、74-89ページ。
- 「ポーランドからみた「ウクライナ侵攻」:ふたつの「民族」、ふたつの「難民」」『世界』2023年3月号、119-126ページ。
分担執筆
編集- (伊東孝之・井内敏夫・中井和夫編)『ポーランド・ウクライナ・バルト史』山川出版社〈新版世界各国史20〉、1998年。ISBN 978-4-634-41500-3
- (阪上孝編)『変異するダーウィニズム:進化論と社会』京都大学学術出版会、2003年。ISBN 978-4-87698-621-7
- (紀平英作編)『ヨーロッパ統合の理念と軌跡』京都大学学術出版会、2004年。ISBN 978-4-87698-626-2
- (紀平英作編)『グローバル化時代の人文学:対話と寛容の知を求めて(上巻)連鎖する地域と文化』京都大学学術出版会、2007年。ISBN 978-4-87698-709-2
- (南川高志編)『知と学びのヨーロッパ史:人文学・人文主義の歴史的展開』ミネルヴァ書房、2007年。ISBN 978-4-623-04847-2
脚注
編集- ^ 京都大学大学院文学研究科歴史文化学専攻HP
- ^ 京都大学:教育研究活動データベース2023年9月28日閲覧
- ^ 小山哲・藤原辰史『中学生から知りたいウクライナのこと』(ミシマ社、2022年6月)、56ページ。