天橋立駅
天橋立駅(あまのはしだてえき)は、京都府宮津市字文珠にある、WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)宮津線の駅である。駅番号はT15。「宮豊線」の愛称区間に含まれている。
天橋立駅 | |
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駅舎(2022年12月) | |
あまのはしだて Amanohashidate | |
◄14 宮津 (4.4 km) (3.7 km) 岩滝口 T16► | |
所在地 | 京都府宮津市字文珠314-2 |
駅番号 | T15 |
所属事業者 | WILLER TRAINS(京都丹後鉄道) |
所属路線 | ■宮津線(宮豊線)* |
キロ程 | 29.1 km(西舞鶴起点) |
電報略号 | タテ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
437人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1925年(大正14年)7月31日[1] |
備考 |
直営駅 みどりの窓口 有 |
日本三景の一つに数えられ、全国的に有名な観光地、天橋立への鉄道での玄関口であり、丹後観光の拠点ともなる駅である[1]。また、2000年(平成12年)に、第1回近畿の駅百選にも選ばれている。2015年(平成27年)5月に駅舎及び駅周辺が改装された。
電化路線である宮福線の宮津駅から延長する形で宮豊線の当駅までの区間も電化されており、JR線からの電車特急が当駅まで乗入れてくる。
歴史
編集- 1925年(大正14年)7月31日:鉄道省(→国鉄)の宮津駅 - 丹後山田駅(現・与謝野駅)間の延伸と同時に開業[1]。
- 1945年(昭和20年)5月10日:小口扱い貨物の取り扱いを廃止[2]。
- 1972年(昭和47年)3月15日:みどりの窓口の営業を開始[3]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物扱い廃止[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる[1]。
- 1990年(平成2年)
- 1996年(平成8年)3月16日:宮津駅から当駅まで電化。JR西日本の電車特急(はしだて・文殊)が運転開始。
- 2013年(平成25年):一部管理駅業務を宮津駅から移管される。
- 2015年(平成27年)
駅構造
編集単式・島式の複合型2面3線のホームと留置線2線を持ち、列車交換や待避が可能な地上駅である。単式の3番のりば側に駅舎があり、島式の1・2番のりばへは階段の跨線橋か、エレベーターの跨線橋で連絡している。有人駅で、KTRの直営駅である。2019年11月1日より早朝夜間は駅員不在となる。
丹後半島北部に位置する、伊根町の舟屋を模した駅舎は、1991年に日本鉄道建築協会賞を受賞している。駅舎に観光案内所「丹後観光情報センター」を併設する。また、第三セクターの鉄道駅としては珍しく、みどりの窓口がある点も特筆される。かつてはキヨスクも設置されていたが、2016年に閉店した[6]。
のりば
編集のりば | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1・2 | ■宮豊線 | 下り | 網野・夕日ヶ浦木津温泉・久美浜・豊岡方面 | |
3 | 上り | 宮津・西舞鶴・福知山方面 | 一部1・2番のりば |
※以上の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で記述している。
- 付記事項
- かつては駅舎側のホーム(現在の3番のりば)を1番のりばと扱い、島式ホーム(現在の1・2番のりば)は3・2番のりばとなっていたが、WILLER TRAINSへの移管以降に下り線側(駅舎反対側)からの付番に改められ、現在の付番となった。
- 3番のりばが上り本線、2番のりばが下り本線(ただし上り方面への発車も可能)、1番のりばが上下副本線である。1番のりばの向こう側には留置線が1本存在し、この線路は特急「はしだて」の一番列車(当駅到着後、約3時間後に折り返し発車)の折り返しまでの待機などに使われている。通常は2・3番のりばを使用するが、折り返し列車もあるため多少の変更がある。当駅止まりの特急(および宮福線快速)は主に2番のりば(一部は3番のりば)に到着して折り返す。宮津方面からはどのホームにも入線できるが、豊岡方面からは1・3番のりばのみ入線可能。
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改札口と切符売り場(2020年3月)
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ホーム(2022年11月)
利用状況
編集年間を通して観光利用の大変多い駅であり、JR西日本の「かにカニ日帰りエクスプレス」が運行される冬場や、ゴールデンウイーク、夏の海水浴シーズンは駅員を増配置して対応している。京都丹後鉄道の単独駅では2番目に利用者が多い。
1日の平均乗車人員は以下の通りである。
乗車人員推移 | |
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年度 | 1日平均人数 |
1999 | 208 |
2000 | 184 |
2001 | 189 |
2002 | 512 |
2003 | 499 |
2004 | 477 |
2005 | 499 |
2006 | 496 |
2007 | 493 |
2008 | 299 |
2009 | 277 |
2010 | 353 |
2011 | 347 |
2012 | 411 |
2013 | 414 |
2014 | 427 |
2015 | 429 |
2016 | 425 |
2017 | 425 |
2018 | 438 |
2019 | 437 |
駅周辺
編集駅北側を宮津線(宮舞線)に沿って京都府道・兵庫県道2号線が通る。観光地の天橋立は駅北側、遊園地は駅南側にある。かつての駅付近は沼地であり、その名残りの池が駅南側にある。なお、宿泊施設は駅北側に集約されている。
- 天橋立
- 宮津警察署天の橋立交番(駅舎に併設)
- 天橋立温泉「智恵の湯」
- 天橋立海水浴場
- 天橋立公園
- 天橋立ビューランド
- 天橋山智恩寺
- 天橋立観光船のりば 天橋立桟橋(一の宮桟橋方面)
- 廻旋橋
- 天橋立ホテル
- 玄妙庵
- 智恩寺
- 文珠浜公園
- どん淵池 - 旧舟屋跡。入江の名残り[7]。
- 京都府道・兵庫県道2号宮津養父線
- 京都府道802号田井大垣自転車道線 - 駅付近は京都府道・兵庫県道2号線と重複。
バス路線
編集駅前を通る京都府道・兵庫県道2号線沿いに「天橋立駅」停留所があり、丹後海陸交通の路線が発着する[8]。当停留所には高速バスも乗り入れる。
- 路線バス
- 伊根線・蒲入線
- 上宮津、上宮津公民館 / 伊根郵便局前、蒲入口
- 田井線
- 田井
- 伊根線・蒲入線
- 備考
隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d e f 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 公営鉄道・私鉄』 14号 神戸電鉄・能勢電鉄・北条鉄道・北近畿タンゴ鉄道、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2011年6月19日、24,27-28頁。
- ^ a b 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、322頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「天橋立駅に「みどりの窓口」」『交通新聞』交通協力会、1972年3月19日、3面。
- ^ “鉄道建築協会賞 北近畿タンゴ鉄道天橋立駅 三セク鉄道、初の受賞”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 4. (1990年11月8日)
- ^ 「天橋立駅の改修終わる 「日本の顔」にふさわしく」『産経新聞』2015年5月23日。2015年11月30日閲覧。
- ^ 天橋立駅Kiosk 閉店のお知らせ - 天橋立観光協会
- ^ “第25回 文珠の原風景”. 宮津市. 2021年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
- ^ “天橋立駅 系統一覧”. 丹後海陸交通. 2023年12月8日閲覧。
- ^ “高速バス 京都線”. 丹後海陸交通. 2023年12月8日閲覧。
- ^ “高速バス 大阪線”. 丹後海陸交通. 2023年12月8日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 天橋立駅 - 京都丹後鉄道