天台山国清寺
中国の寺院
国清寺(こくせいじ)は、中華人民共和国浙江省台州市天台県天台山にある仏教寺院。天台宗の中心的な寺院として知られる。
国清寺 | |
---|---|
国清寺 | |
基本情報 | |
所在地 | 中国・浙江省台州市天台県天台山 |
座標 | 北緯29度10分10秒 東経121度2分40秒 / 北緯29.16944度 東経121.04444度座標: 北緯29度10分10秒 東経121度2分40秒 / 北緯29.16944度 東経121.04444度 |
宗教 | 仏教 |
宗派 | 天台宗 |
建設 | |
様式 | 中国建築 |
創設者 | 智顗 |
創設 | 598年 |
完成 | 1734年(再建) |
国清寺 | |
---|---|
各種表記 | |
繁体字: | 國清寺 |
簡体字: | 国清寺 |
拼音: | Guóqīng Sì |
発音: | グオチンスー |
日本語読み: | こくせいじ |
中華人民共和国全国重点文物保護単位に指定されている。
歴史
編集国清寺は智顗によって建設がはじめられたが、その没後、隋の開皇18年(598年)に完成した。はじめの名前は天台寺と言ったが、のちに国清寺に名を改めた。会昌の廃仏でいったん廃止されたが、大中5年(851年)に再建された[1]。
国清寺は隋以来たびたび天災・人災に遭い、何度も再建されている。現在の建築は清の雍正年間以降に再建されたものである。文化大革命でも大きく破壊されたが、周恩来の命令によって再建された[2]。
建築
編集国清寺の多くの建築物は新しいものであるが、寺の外に隋代のものと言われる六面九層の塔(単に「隋塔」と呼ばれる)が残っている。
文化大革命後の修復の目的で、北京の故宮博物院などから多くの文物を国清寺に移したため、境内の仏像などはきわめて貴重なものが含まれている[3]。
天文学者としても有名な僧一行がこの寺で活動したため、境内に一行法師の碑や塔がある。
文化
編集日本との関係
編集国清寺は日本の仏教の歴史上も重要な寺院であり、最澄が道邃から教えを受けたほか、円珍・円載・重源・栄西・成尋・俊芿らが訪れている[4]。