土肥恒之
土肥 恒之(どひ つねゆき、1947年 - )は、日本の西洋史学者。主専攻は近世ロシア農村社会史。一橋大学名誉教授。
人物情報 | |
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生誕 |
1947年??月??日 日本北海道 |
出身校 | 小樽商科大学・ 一橋大学 |
学問 | |
研究分野 | 歴史学(ロシア史) |
研究機関 | 一橋大学 |
人物・経歴
編集1947年、北海道生まれ[1]。小樽商科大学商学部時代に阿部謹也(のちに一橋大学学長)の講義に感銘を受け、歴史学者を志して2年間指導を受ける[2]。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。指導教官は本田創造[3]。小樽商科大学助教授を経て、一橋大大学院社会学研究科教授[2]。社会経済史学会顧問[4]、文部科学省教科用図書検定調査審議会臨時委員[5]。
ゼミの指導学生に英国史学者の石井健(北海学園大教授)、ハンガリー史学者の渡邊昭子(大阪教育大教授)、ロシア史学者の青木恭子(富山大教授)、ロシア史学者の森永貴子(立命館大教授)、オーストリア史学者の岩﨑周一(京都産業大教授)、ドイツ史学者の森宜人(一橋大教授)、ドイツ史学者の永山のどか(青山学院大教授)、フランス史学者の髙橋暁生(上智大教授)などがいる[6][7][8]。
学歴
編集職歴
編集- 1976年4月 小樽商科大学短期大学部専任講師
- 1978年10月 小樽商科大学短期大学部助教授
- 1981年4月 一橋大学社会学部助教授
- 1989年2月 一橋大学社会学部教授
- 2000年4月 一橋大学社会学研究科教授
- 2010年 定年退任、名誉教授。
著書
編集単著
編集- 『ロシア近世農村社会史』(創文社, 1987年)
- 『「死せる魂」の社会史――近世ロシア農民の世界』(日本エディタースクール出版部, 1989年)
- 『ロシア皇帝の虚像と実像――ツァーリ幻想と民衆』(福武書店, 1992年)
- 『ピョートル大帝とその時代――サンクト・ペテルブルグ誕生』(中公新書, 1992年)
- 『岐路に立つ歴史家たち――20世紀ロシアの歴史学とその周辺』(山川出版社, 2000年)
- 『ステンカ・ラージン――自由なロシアを求めて』(山川出版社, 2002年)
- 『よみがえるロマノフ家』(講談社選書メチエ 2005年)
- 『興亡の世界史(14) ロシア・ロマノフ王朝の大地』(講談社, 2007年)
- 『ロシア・ロマノフ王朝の大地 興亡の世界史』(講談社学術文庫, 2016年)
- 『図説 帝政ロシア――光と闇の200年』(河出書房新社〈ふくろうの本〉, 2009年)
- 『ロシア社会史の世界』(日本エディタースクール出版部, 2010年)
- 『西洋史学の先駆者たち』(中央公論新社〈中公叢書〉, 2012年/講談社学術文庫, 2023年)
- 『ピョートル大帝』(山川出版社〈世界史リブレット〉, 2013年)
共著・編著
編集訳書
編集- B・O・クリュチェフスキー『ロシア農民と農奴制の起源』(未來社, 1982年)
脚注
編集- ^ 「土肥 恒之 (ドヒ ツネユキ)」河出書房新社
- ^ a b 「阿部先生の社会史研究と一橋大学の伝統」一橋大学附属図書館
- ^ 「昭和46年度 学位授与・単位修得論文」一橋研究
- ^ [1]社会経済史学会
- ^ [2]文部科学省
- ^ [3]一橋大学
- ^ 「名誉教授土肥恒之著作目録」一橋社会科学, 2: 1-6
- ^ [4]如水会