吉田大成
吉田 大成(よしだ たいせい、1995年3月7日 - )は、千葉県浦安市出身の元プロ野球選手(内野手)。右投左打。
2021年12月5日 明治神宮野球場 | |
基本情報 | |
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国籍 | 日本 |
出身地 | 千葉県浦安市 |
生年月日 | 1995年3月7日(29歳) |
身長 体重 |
175 cm 80 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投左打 |
ポジション | 内野手 |
プロ入り | 2018年 ドラフト8位 |
初出場 | 2019年6月24日 |
最終出場 | 2021年11月1日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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この表について
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実弟の吉田大就も元プロ野球選手(内野手)で、ベースボール・チャレンジ・リーグ・埼玉武蔵ヒートベアーズや関西独立リーグ・堺シュライクスに所属していた。
経歴
編集プロ入り前
編集浦安市立日の出小学校1年時から軟式野球を始めると、浦安市立日の出中学校在学中に浦安シニアへ所属[1]。中学校からの卒業を機に、東京都の佼成学園高校に進学した。
佼成学園高校時代には甲子園球場の全国大会と無縁であったが、全国高等学校野球選手権西東京大会では、「3番・遊撃手」として臨んだ2年時に準決勝[2]、主将として臨んだ3年時に決勝まで進出。日大三高校と対戦した3年時の決勝では、9回表の二死まで1-0と勝ち越していながら逆転負けを喫した[3]。2年時の12月には、東京都選抜チームの一員として日米親善野球のロサンゼルス遠征に参加している[4]。
明治大学への進学後は、3年時の秋から正遊撃手に起用されると、4年時の東京六大学リーグでチームの春秋連覇に貢献。春季リーグでは打率.278を記録するとともに、遊撃手としてベストナインに選ばれた。秋季リーグでは打率.424を記録。チームの秋季優勝を経て臨んだ第47回明治神宮野球大会でも、「1番・遊撃手」として大会の制覇に貢献した。また、リーグ戦の合間にオランダで開催された第28回ハーレムベースボールウィークにも、日本代表の一員として出場している。在学中は、リーグ戦通算で57試合に出場。打率.270(159打数43安打)、1本塁打、24打点、3盗塁という成績を残した。チームメイトには卒業後にNPB入りを果たした選手が多く、1学年先輩に上原健太、坂本誠志郎、髙山俊、菅野剛士、同期に柳裕也、星知弥、佐野恵太、中道勝士、1学年後輩に齊藤大将、2学年後輩に渡邊佳明がいる。
大学卒業後は明治安田生命へ入社。1年目からレギュラーに定着すると、第43回社会人野球日本選手権大会でチームを準々決勝まで導いた。2年目の第89回都市対抗野球大会では、チームが本大会への出場権を逃しながらも、セガサミーの補強選手として本大会へ出場。準決勝で三菱重工神戸・高砂に敗れたものの、相手投手の藤井貴之(日本生命からの補強選手)から3安打を打った[5]。藤井とは、チームが出場権を得た第44回社会人野球日本選手権大会の日本生命戦で再戦。この試合でも1安打を打ったが、チームは1回戦で敗れた。
平成時代最後のNPBドラフト会議(2018年NPBドラフト会議)で、東京ヤクルトスワローズから8巡目で指名。支配下登録選手としての契約が前提の指名選手(支配下指名選手)としては全12球団で最後(83番目)に指名され、平成時代最後の支配下指名選手となった[6]。契約金2200万円、年俸700万円(金額は推定)という条件で入団した[7]。背番号は66。
プロ入り後
編集2019年は、同期入団の野手でただ1人、春季キャンプを一軍でスタート[8]。オープン戦まで一軍に帯同した。開幕一軍入りまでには至らなかったが、6月24日の対オリックス・バファローズ(明治神宮野球場)に、「7番・三塁手」で一軍公式戦にデビュー。7回裏の第3打席で竹安大知から左前適時打を打ち、初安打と初打点を記録した[6]。9月18日の対阪神タイガース戦(阪神甲子園球場)で猛打賞を初めて記録[9]。一軍公式戦には通算13試合に出場し、通算打率は.188だった。二軍のイースタン・リーグ公式戦では、規定打席に届かなかったものの、101試合の出場で打率.238、1本塁打、10盗塁という成績を残した[10]。
2020年は、吉田大喜の入団により、報道などでの略称を「吉田成」、スコアボード上の表記をフルネームの「吉田大成」に変更。オープン戦12試合で打率.310、チームトップの9打点を記録する[11]ほどの好調を買われて、レギュラーシーズンの開幕一軍入りを初めて果たした[12]。6月19日に中日ドラゴンズとの開幕戦(神宮)で代打に起用されたが、一軍ではこの試合に出場しただけで、2日後(21日)に出場選手登録を抹消された[13]。
2021年は、キャリアハイの18試合に出場。プロ初本塁打も放ち[14]、成長を見せた。
2022年は1軍出場が無く、シーズン終了後の10月4日に戦力外通告を受け、現役引退を決断した[15]。なお、戦力外通告を受けた10月4日には、弟で関西独立リーグの堺シュライクスに所属する吉田大就も現役を引退している[16]。
現役引退後
編集現役引退後は、ヤクルト球団のスカウトを務める[17]。
選手としての特徴
編集身体能力が高く、内野の全ポジションをこなせるユーティリティープレイヤー。ヤクルトへの入団2年目(2020年)に、チームメイトの青木宣親の打撃フォームを取り入れることによって打力を伸ばしている[18]。
詳細情報
編集年度別打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2019 | ヤクルト | 13 | 39 | 32 | 3 | 6 | 1 | 0 | 0 | 7 | 2 | 1 | 1 | 1 | 0 | 4 | 0 | 2 | 8 | 1 | .188 | .316 | .219 | .535 |
2020 | 8 | 11 | 9 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 1 | .111 | .200 | .222 | .422 | |
2021 | 18 | 52 | 40 | 8 | 9 | 1 | 0 | 1 | 13 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 11 | 0 | 0 | 10 | 1 | .225 | .392 | .325 | .717 | |
通算:3年 | 39 | 102 | 81 | 11 | 16 | 3 | 0 | 1 | 22 | 5 | 3 | 2 | 3 | 0 | 16 | 0 | 2 | 20 | 3 | .198 | .343 | .272 | .615 |
年度別守備成績
編集年 度 |
球 団 |
一塁 | 二塁 | 三塁 | 遊撃 | ||||||||||||||||||||
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試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 | ||
2019 | ヤクルト | - | 2 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1.000 | 9 | 7 | 9 | 0 | 3 | 1.000 | 1 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1.000 | |||||
2020 | - | - | - | 1 | 3 | 2 | 1 | 1 | .833 | ||||||||||||||||
2021 | 1 | 7 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 7 | 3 | 9 | 1 | 2 | .923 | - | 13 | 14 | 18 | 1 | 3 | .970 | ||||||
通算 | 1 | 7 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 9 | 4 | 10 | 1 | 3 | .933 | 9 | 7 | 9 | 0 | 3 | 1.000 | 15 | 19 | 22 | 2 | 4 | .954 |
記録
編集- 初記録
- 初出場・初先発出場:2019年6月24日、対オリックス・バファローズ3回戦(明治神宮野球場)、7番・三塁手で先発出場
- 初打席:同上、2回裏に竹安大知から四球
- 初安打・初打点:同上、7回裏に竹安大知から左前適時打
- 初盗塁:2019年7月4日、対広島東洋カープ14回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタアジアム広島)、9回表に二盗(投手:一岡竜司、捕手:會澤翼)
- 初本塁打:2021年7月13日、対読売ジャイアンツ11回戦(東京ドーム)、2回表にエンジェル・サンチェスから右中間越ソロ
背番号
編集- 66(2019年 - 2022年)
登場曲
編集脚注
編集- ^ “ヤクルト・ドラ8吉田、2日連続V打!平成ドラフト大トリ男が猛アピール”. スポニチアネックス (2019年3月14日). 2021年7月10日閲覧。
- ^ “早稲田実 11-5 佼成学園”. バーチャル高校野球 | スポーツブル (2011年7月28日). 2021年7月10日閲覧。
- ^ “日大三が逆転で優勝/西東京決勝詳細”. 日刊スポーツ. 2021年7月10日閲覧。
- ^ “日米親善野球ロサンゼルス遠征 東京都選抜、代表選手決定!!”. 高校野球ドットコム (2011年11月18日). 2021年7月10日閲覧。
- ^ “第89回 都市対抗 本大会 7月23日 東京ドーム 第2試合 準決勝”. 日本野球連盟公式サイト (2019年5月12日). 2019年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月10日閲覧。
- ^ a b “ヤクルトのドラフト8位・吉田がプロ初安打初打点! 平成最後の支配下指名選手”. BASEBALL KING (2019年6月24日). 2021年7月10日閲覧。
- ^ “ヤクルト、ドラフト8位・吉田と合意 契約金は推定2200万円”. サンケイスポーツ (2018年11月27日). 2021年7月10日閲覧。
- ^ “ヤクルトがキャンプ組分けを発表 ドラフト1位清水ら新人2人が抜擢、村上も”. Full-Count (2019年1月25日). 2021年7月10日閲覧。
- ^ “ヤクルト 単独最下位確定もルーキー吉田がプロ初猛打賞”. スポーツニッポン (2019年9月19日). 2021年7月10日閲覧。
- ^ “2019年度 東京ヤクルトスワローズ 個人打撃成績(イースタン・リーグ)”. 日本野球機構. 2021年7月10日閲覧。
- ^ “2020年度 東京ヤクルトスワローズ 個人打撃成績(オープン戦)”. 日本野球機構. 2021年7月10日閲覧。
- ^ “2020年ヤクルト開幕一軍メンバー公示/一覧”. 日刊スポーツ (2020年6月18日). 2021年7月10日閲覧。
- ^ “2020シーズン選手登録・抹消一覧 |公示”. DAZN NEWS (2020年11月11日). 2021年7月10日閲覧。
- ^ “【ヤクルト】吉田大成がプロ初アーチ…父親のバースデー祝福弾「いいところを見せられた」”. スポーツ報知 (2021年7月13日). 2022年1月19日閲覧。
- ^ “ヤクルト・吉田大成が現役引退を決断 「平成最後の支配下指名選手」”. サンスポ. (2022年11月4日) 2022年11月4日閲覧。
- ^ “「兄の戦力外通告と同じ日に」引退 ヤクルト吉田大成の弟・大就が報告「常に僕の中には兄がいた」”. スポニチアネックス. (2022年10月6日) 2022年11月15日閲覧。
- ^ “【ヤクルト】戦力外の吉田大成が球団スカウトに就任 大学、社会人の経験生かし選手発掘に尽力へ”. 日刊スポーツ. (2022年11月19日) 2022年11月19日閲覧。
- ^ “ヤクルト・吉田大成「積み上げたものがちゃんと形に…」オープン戦好調でレギュラー獲りへ”. BASEBALL KING (2020年3月9日). 2021年7月10日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- 個人年度別成績 吉田大成 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)、The Baseball Cube