麻袋
(南京袋から転送)
麻袋(あさぶくろ、gunny sack、gunny bag)は、ジュート(Jute)などの麻の繊維を編んで作る袋。俗に、ドンゴロス (dungaree) 、南京袋(ナンキンぶくろ)とも呼ばれる。「またい」と読まれることもある[注釈 1]。
概要
編集大型の丈夫な布袋という性質を活かし、古くから穀物、農産物や郵便物を入れたり、土嚢作りの資材などに使われてきた。
麻袋は丈夫で、水分を含んだ重い物を入れることができ、摩擦にも強いため、荷物輸送の様な反復使用に用いたり、中古の麻袋を別の容器に転用する再利用のほか、袋ではなく厚みのある緩衝材としての機能を活かし、建築工事において資材の養生用のクッション代わりに使う事例もしばしば見られる。
原料の麻布(hessian、burlap)は丈夫なため、古くから使われてきたが、材質の改良により、クラフト紙袋やポリエチレン製のクロス袋(PP woven bag)などにとって代わられつつある。英語では、合成繊維製でもgunny sackと呼ばれる。郵便物を入れるための袋(内部での郵便物の輸送用に使われる)は、郵袋というが、綿のものもある。
別名のドンゴロスは、粗い綿布(デニム)を指す英語のdungaree(ダンガリー)からの転訛と言われる。
大きさ
編集日本国外で農業用に使う麻袋は、およそ100ポンドか50キログラム程度の農作物を詰められるようにしていることが多い。
日本では労働安全衛生法で重量物作業の取扱重量の限度が定められているため、成人男子が一人で持つことが可能とされる重さの総重量である30キログラム未満にしていることが多い。
利点
編集欠点
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “麻袋(あさぶくろ・またい)とは”. UCC上島珈琲. 2024年2月23日閲覧。
- ^ “世界初!コーヒー豆の麻袋を商品パッケージに採用”. キーコーヒー. 2024年2月23日閲覧。
- ^ “沿革”. 日本マタイ. 2015年9月28日閲覧。