別所浩郎
別所 浩郎(べっしょ こうろう、1953年〈昭和28年〉2月5日 - )は、日本の外交官。外務審議官(政務)を経て、2016年(平成28年)6月から国連大使。2020年(令和2年)1月から侍従次長。2021年(令和3年)4月から侍従長。
経歴
編集兵庫県出身。父親の仕事で小、中学校時代はニュージーランドで過ごす。灘高等学校から東京大学法学部第1類(私法コース[1])を経て、1974年(昭和49年)外務公務員採用上級試験合格。1975年(昭和50年)東大を卒業後、外務省に入省し、欧亜局に配属された。
1976年(昭和51年)、在連合王国日本国大使館外交官補。1978年(昭和53年)、在連合王国日本国大使館三等書記官。1979年(昭和54年)、在連合王国日本国大使館二等書記官。1980年(昭和55年)、外務省経済局。1981年(昭和56年)、外務省経済局国際経済第一課。1982年(昭和57年)、外務省経済局国際経済第一課課長補佐。1983年(昭和58年)、外務省アジア局中国課課長補佐。1984年(昭和59年)、外務省北米局北米第二課首席事務官。1987年(昭和62年)、在インドネシア日本国大使館一等書記官。1990年(平成2年)、在アメリカ合衆国日本国大使館一等書記官。1992年(平成4年)、在アメリカ合衆国日本国大使館参事官。1993年(平成5年)、外務省経済局国際機関第一課長。
1995年(平成7年)、アジア局北東アジア課長として「女性のためのアジア平和国民基金」設立に関与した[2]。
1997年(平成9年)、在連合王国日本国大使館参事官。
1998年(平成10年)、経済協力開発機構(OECD)日本政府代表部参事官。1999年(平成11年)、経済協力開発機構日本政府代表部公使。
2000年(平成12年)、総合外交政策局総務課長。2001年(平成13年)4月から小泉純一郎内閣総理大臣秘書官となり、2002年(平成14年)、2004年(平成16年)の日朝首脳会談へも随行した[2]。
2007年(平成19年)外務省に新設された国際協力局の初代局長に就任する。2008年(平成20年)総合外交政策局長兼侍従職御用掛を経て、2010年(平成22年)8月、政務担当の外務審議官。
2012年(平成24年)9月、駐大韓民国特命全権大使に就任し、10月30日に着任した。
2016年(平成28年)6月10日、国際連合日本政府代表部特命全権大使に就任[3]。同年8月、日韓両国の友好親善に貢献した功績をたたえ、韓国政府から修交勲章光化章を授与される。
2019年(令和元年)12月3日、依願退官。2020年(令和2年)1月21日、侍従次長に就任[4]。2021年(令和3年)4月1日、侍従長に就任[5]。
人物
編集同期
編集- 河相周夫(12年外務事務次官・10年内閣官房副長官補)
- 奥田紀宏(13年駐カナダ大使・10年駐エジプト大使・08年国連次席大使)
- 谷崎泰明(13年外務省研修所長・10年駐ベトナム大使)
- 三輪昭(14年関西担当大使・10年駐ブラジル大使・08年駐ポルトガル大使)
- 鈴木庸一(13年駐フランス大使・10年駐シンガポール大使)
- 持田繁(10年国連事務総長副特別代表)
- 門司健次郎(13年ユネスコ代表部大使・10年駐カタール大使)
- 渥美千尋(11年駐アイルランド大使・08年駐パキスタン大使)
- 山口寿男(07年駐ノルウェー大使・06年駐イラク大使)
- 岸野博之(13年駐ラオス大使・10年駐エチオピア大使)
- 水城幾雄(10年駐パナマ大使)
- 江川明夫(13年駐スロバキア大使・10年駐ザンビア大使)
- 竹内春久(13年駐シンガポール大使・11年駐沖縄担当大使・08年駐イスラエル大使)
- 西林万寿夫(13年駐ギリシャ大使・10年兼北極担当大使・12年文化交流担当大使・09年駐キューバ大使)
- 篠塚保(12年国際テロ対策・組織犯罪対策協力担当兼サイバー政策担当大使・09年駐バングラデシュ大使)
- 蒲原正義(13年駐カザフスタン大使・12年査察担当大使・9年駐グルジア大使)
- 森元誠二(13年駐スウェーデン大使・08年駐オマーン大使)
- 小林祐武(98年外務省経済局総務参事官室課長補佐)
- 椿秀洋(12年駐ボリビア大使)
- 庄司隆一(11年駐ナイジェリア大使)
- 清水武則(11年駐モンゴル大使)
- 福田米蔵(11年駐ジンバブエ大使)
- 隈丸優次(13年駐カンボジア大使)
- 藤田順三(13年駐ウガンダ大使)
- 丸尾眞(12年科学技術協力担当大使・10年駐キルギス大使)
- 名井良三(13年駐アンゴラ大使)
- 大部一秋(13年駐ウルグアイ大使)
脚注
編集- ^ 特命全権大使・国際連合日本政府常駐代表 国際連合日本政府代表部
- ^ a b c 日本経済新聞 2012年9月27日 夕刊
- ^ “国連大使に別所氏”. 日本経済新聞. (2016年6月10日) 2017年3月9日閲覧。
- ^ 人事、宮内庁日本経済新聞(2020/1/21 18:09)
- ^ 宮内庁の新侍従長に別所浩郎氏 5代連続で外務省出身者 3/26(金) 11:30配信 5 この記事についてツイート この記事についてシェア 毎日新聞
外部リンク
編集- 特命全権大使 別所浩郎 - 国際連合日本政府代表部
- 国際協力プラザ:国際協力NEWS:Imfomation: 別所浩郎外務省国際協力局長に聞く(国際協力プラザホームページ内)
- 国際協力プラザ:国際協力NEWS:特集:新春鼎談 2008年国際協力への新たな課題と展望(国際協力プラザホームページ内)
- 兵庫人 挑む(国際協力局長時代のインタビュー)