今関あきよし

日本の映画監督

今関 あきよし(いまぜき あきよし 、本名:今関 明好(読み同じ)、1959年11月19日 - )は、日本映画監督演出家東京都出身。日本大学豊山高等学校卒業、日本大学経済学部中退。

いまぜき あきよし
今関 あきよし
本名 今関 明好(読み同じ)
生年月日 (1959-11-19) 1959年11月19日(65歳)
出生地 日本の旗 日本東京都
職業 映画監督演出家
ジャンル 映画オリジナルビデオテレビドラマ
公式サイト 今関あきよし Akiyoshi Imazeki 公式サイト
主な作品
映画
アイコ十六歳
グリーン・レクイエム
十六歳のマリンブルー
ツルモク独身寮
すももももも
タイム・リープ
モーニング刑事。抱いてHOLD ON ME!
受賞
おおさか映画祭
第10回(1985年) 新人監督賞
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来歴

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学生時代の1975年頃から自主制作により8ミリ映画の製作を開始し、1979年三留まゆみ主演の自主映画『ORANGING'79』がオフシアター・フィルムフェスティバル'79(のちのぴあフィルムフェスティバル)で大林宣彦の推薦により入選[1]1982年には文芸坐を中心とする自主映画プロジェクトマインド・ウェーブ・シネマに参加し、『フルーツ・バスケット』『MILK○MILK』を発表する。

1983年富田靖子主演の劇場映画『アイコ十六歳』で商業映画デビュー。

1995年には持田真樹主演で加藤晴彦浜崎あゆみも出演する映画『すももももも』、1997年には佐藤藍子主演の映画『タイム・リープ』を手掛け、1998年の人気アイドルモーニング娘。らが主演する映画『モーニング刑事。抱いてHOLD ON ME!』を皮切りにハロー!プロジェクト系のアイドルの主演する映画、テレビドラマを多数監督・演出するなど、少女アイドルをモチーフとした作品を数多く手掛ける。

2003年春には、旧ソビエト連邦にて1986年に発生したチェルノブイリ原子力発電所事故のその後に関心を抱いて事故現場を取材、事故が収束していない事実を知ると、私財より製作費を捻出し自ら脚本を執筆して映画『カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜』をベラルーシにて撮影する[2]

2004年4月と5月に児童買春・児童ポルノ処罰法違反容疑で逮捕され[3][4]、同年8月に法定強姦児童買春の罪で懲役2年4月(求刑・懲役3年6か月)の実刑判決を受けて函館少年刑務所で服役。刑期短縮により1年7か月で出所した。服役中は性犯罪者として蔑視を受け、約1か月は食事にもありつけないほどのいじめを受けたという[2]。逮捕に伴い、2004年にベラルーシとリトアニアで予定されていた映画『カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜』の先行公開はとりやめとなった[2]

チェルノブイリ原子力発電所事故から25年の節目の年となる2011年秋、同年に発生した東日本大震災を踏まえて作品の再撮影、編集を行い、『カリーナの林檎〜チェルノブイリの森〜』を劇場公開。2002年公開の『十七歳』以来9年ぶりに映画監督として復帰する[5]

2015年2月にはウクライナクレヴァニ村にある「愛のトンネル」にて撮影した映画『クレヴァニ、愛のトンネル』が劇場公開[6][7]2018年2月にはロシアモスクワでのオールロケで撮影された映画『ライカ』が劇場公開された[8][9]2020年には台湾を舞台に撮影した『恋恋豆花[10]、ロサンゼルス日本映画祭のショート・フィルム部門で世界初上映され高い独創性から最優秀アート映画賞を受賞した[11]ノスタルジック・ファンタジー作品『Memories』が劇場公開された[12][13]

作品(監督)

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映画

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インディーズ作品

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  • ORANGING'79(1979年)
  • 赤い毛玉のころがる坂道(1980年)
  • 通り過ぎた風(1981年)
  • ミッドナイト・ドライブイン・シアター(ポッキー・ホラーショー)(1982年)
  • フルーツ・バスケット(1982年)
  • MILK○MILK(1982年)
  • APPLE'84(1984年)

商業作品

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ショートムービー

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オリジナルビデオ

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  • 彼女2 Kanojyo No jijyou(1990年)
  • あなたの知らない世界I(1991年)
  • いつだって今が始まり(1992年)
  • コスチューム・グルメ Tバック花嫁(1993年)
  • ヤンママROCK'N ROLL(1995年)

テレビドラマ

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作品(その他)

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作品(出演)

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テレビ

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  • ビデオの王様(1990年4月 - 9月、フジテレビ
  • ビデオの女王様(1990年10月 - 1991年3月、フジテレビ)
  • ビデオの女王様II(1991年4月 - 9月、フジテレビ)

受賞

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脚注

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注釈

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  1. ^ ベラルーシで2003年に撮影された、チェルノブイリ原子力発電所事故の悲劇を描いた映画。
  2. ^ ウクライナに実在する美しい緑のトンネルを舞台にしたSFラブストーリー映画。

出典

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  1. ^ 『別冊映画秘宝VOL.2 アイドル映画30年史』 洋泉社、2003年、p. 198。ISBN 978-4896917642
  2. ^ a b c 中山治美 (2011年7月26日). “『アイコ十六歳』の今関あきよし監督、罪を償い9年ぶりの渾身作 チェルノブイリ原発事故のその後を描いた恐ろし過ぎるファンタジー”. シネマトゥデイ. 2014年11月10日閲覧。
  3. ^ 「モー娘。」映画監督が中1買春…今関あきよし”. ZAKZAK (2004年4月17日). 2014年11月10日閲覧。
  4. ^ “今関監督を買春容疑で再逮捕 「映画17歳、知ってる」”. アサヒ・コム (朝日新聞社). (2004年5月28日). オリジナルの2004年12月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20041212202041/http://www.asahi.com/national/update/0528/024.html 2017年4月28日閲覧。 
  5. ^ 壬生智裕 (2011年11月19日). “少女映画の旗手・今関あきよし監督9年ぶりの新作はチェルノブイリの原発事故がもたらした少女の悲劇……”. シネマトゥデイ. https://www.cinematoday.jp/news/N0037077 2017年4月28日閲覧。 
  6. ^ “ウクライナの幻想的な「愛のトンネル」が映画に 未来穂香主演で15年早春公開”. 映画.com. (2014年11月18日). https://eiga.com/news/20141118/2/ 2017年4月28日閲覧。 
  7. ^ “『クレヴァニ、愛のトンネル』今関あきよし監督インタビュー”. fjmovie.com (日本映画街フォーラム). (2015年1月14日). http://www.fjmovie.com/main/interview/2015/01_klevani.html 2017年4月28日閲覧。 
  8. ^ “今関あきよしがモスクワで新作撮影、日本人留学生とロシア人女性の奇妙な友情描く”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2016年4月10日). https://natalie.mu/eiga/news/182986 2017年4月28日閲覧。 
  9. ^ 徳山あすか (2016年3月16日). “日露のフレッシュな女優が共演する愛の物語「ライカ」プレミア試写会に潜入!【動画】”. スプートニク. https://sputniknews.jp/20170316/3439295.html 2017年4月28日閲覧。 
  10. ^ “モトーラ世理奈が「恋恋豆花」で台湾グルメに舌鼓、お気に入りは天天饅頭”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2020年2月22日). https://natalie.mu/eiga/news/368358 2020年2月22日閲覧。 
  11. ^ “今関あきよし監督が描く、少女の幻想的な心象風景-モトーラ世理奈主演『Memories』 ロサンゼルス日本映画祭で最優秀アート映画賞を受賞!”. シネフィル (miramiru). (2019年8月27日). https://cinefil.tokyo/_ct/17298224 2020年2月22日閲覧。 
  12. ^ a b “今関あきよし最新作製作決定! 台湾を舞台に人と人の繋がりを描く『恋恋豆花』モトーラ世理奈主演”. CINEMATOPICS. (2018年8月21日). http://www3.cinematopics.com/archives/90461 2018年8月24日閲覧。 
  13. ^ a b “今関あきよし監督、新たなる映像表現へ ポール・ラザー、モトーラ世理奈主演。 映画「Memories」 モトーラ世理奈一人三役に挑戦!”. CINEMATOPICS. (2018年12月3日). http://report.cinematopics.com/archives/43710 2019年4月11日閲覧。 

外部リンク

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