京都水族館
京都水族館(きょうとすいぞくかん、英語表記: Kyoto Aquarium)は、京都府京都市下京区の梅小路公園内にある水族館。
京都水族館 Kyoto Aquarium | |
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施設情報 | |
正式名称 | 京都水族館 |
専門分野 | 総合 |
管理運営 | オリックス不動産 |
館長 | 松本 克彦 |
面積 |
建築面積5,948.25m2 [1] 延べ床面積10,974.29m2 [1] |
頭数 | 総数約1万5000匹 [2] |
種数 | 約250種 [2] |
最大水槽容量 | 約500 t |
水槽総容量 | 約3,000 t [1] |
主な飼育動物 | 淡水魚(イワナ、サクラマス、オヤニラミ等)、マダラトビエイ等エイ類、オオサンショウウオ、アオウミガメ、ケープペンギン、ハンドウイルカ、ゴマフアザラシ等 |
開館 | 2012年(平成24年)3月14日 [3] |
所在地 |
〒600-8835 日本 京都府京都市下京区観喜寺町35-1 |
位置 | 北緯34度59分15.2秒 東経135度44分51.4秒 / 北緯34.987556度 東経135.747611度座標: 北緯34度59分15.2秒 東経135度44分51.4秒 / 北緯34.987556度 東経135.747611度 |
公式サイト | 京都水族館 |
概要
編集2012年(平成24年)3月14日に開業した内陸型水族館であり、日本初の完全な[* 1]人工海水利用型水族館である[4][5]。
使用率100%[* 1]で人工海水を利用した日本初の水族館であり、また、日本最大級の内陸型水族館[* 2][6]である[6][4][5]。京都駅に近い梅小路公園の核となる施設の一つで、オリックス不動産が公園の一部と隣接地を京都市から借用し経営している。総合管理業務は大京グループ内ビル管理事業会社のオリックス・ファシリティーズ株式会社が[7]、運営業務はオリックス水族館株式会社が行う[1]。地元を流れる鴨川に生息する国の特別天然記念物・オオサンショウウオを始め、ゴマフアザラシやケープペンギンなどを含む動物約250種・総数約1万5000匹を展示している[2][8]。水槽総容量は約3,000 t[1]。全水量中の約90%に及ぶ必要海水量は、設計と建設を手掛ける大成建設の高性能濾過システムによって生み出される人工海水で全て賄う[9]。 建築物は地上3階建て・塔屋1階建て、建築面積5,948.25m2、延べ床面積10,974.29m2[1]、最大収容人数5,000人[1][2]。建築費は約60億円(総投資額は非公表)[10]。初年度は200万人の入場者を目指している[10]。
沿革
編集館長
編集施設、イベント等
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主要施設
編集延べ床面積約11,000m2を誇る3階建ての建築物は9つのゾーンに分けて展示されている。「水と共につながる、いのち。」がコンセプトである。
※なお、当セクションの通し番号は実際の施設における表示に準じる。
- 屋内施設
- 01 京の川ゾーン Rivers of Kyoto Zone
-
- 水槽1
- 水槽2
- 02 かいじゅうゾーン Sea Animals Zone
- 03 ペンギンゾーン Penguin Zone
- 04 海洋ゾーン Ocean Zone
- 水槽「さんごの海」 Coral Sea
- 水槽「磯の教室」 Fun Learning at Beach
- 水槽「無脊椎の世界」 World of Invertebrates
- 水槽「京の海」 Sea of Kyoto
- 05 大水槽 Main Pool
- 山紫水明ゾーン Beauty of Nature Zone
- 京の里山ゾーン Countryside of Kyoto Zone
- 交流プラザ Event Hall
- 屋外施設
- 10 イルカスタジアム Dolphin Lagoon (Dolphin Stadium)
飼育生物一覧
編集飼育もしくは飼育展示されている生物のうち、公式ウェブサイトか本項のいずれかに名の挙がっている種を、おおよそ分類学に準じた形(いくぶん素人向けに開いた形)で列記する。ただし、期間限定の展示生物は記載しない。
建築概要
編集施設
編集位置情報
編集入館情報
編集- 休館日 :なし(年中無休)。ただし、施設点検などで臨時休業あり。
- 営業時間
- 入館料金[25]
交通アクセス
編集- 公共交通網
教養施設として
編集2011年11月、様々な理由により建設取り消しの訴訟が住民らにより行われたが、2013年2月、京都地裁は「価値観で評価は分かれるが、教養施設としての機能はある」として住民側の請求を棄却した[27]。京都地裁は、「イルカの能力の展示方法と見る立場もあり、教養施設としての機能は否定できない」、また「(公園の機能の)避難場所としての適性に疑義が生じるとまではいえない」と原告の主張を退け、京都市側に全面勝訴の判決をしている[27]。
関連商品
編集当館で飼育している動物(オオサンショウウオ、カメ、ゴマフアザラシ、イルカ、カクレクマノミなど)をモチーフにした菓子パン「すいぞくパン」を、館内の売店やカフェで数量限定発売[16][1](右京区にあるパン屋[* 3]の提携販売)[1]。「山紫水明ゾーン」内にある「山紫水明カフェ」では、「すいぞくパン」に加えて、「男前豆腐店の豆乳ソフトクリーム」(京都府南丹市に本社・工場がある男前豆腐店とのコラボレーション商品)なども販売されている。
また、フィギュアブランドとして知られる海洋堂が京都にゆかりある動物(オオサンショウウオ、ナゴヤダルマガエル、オヤニラミ、ハモ、アカアマダイ、ゲンゴロウなど)をモチーフに製作した当館オリジナルのフィギュア(プラスチック製模型)「京都水族館フィギュアコレクション」を、館内の売店・自動販売機で販売している[1]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y “【プレス・リリース】 『京都水族館』 2012年3月14日(水)開業” (PDF). (公式ウェブサイト). オリックス不動産 (2012年2月13日). 2012年6月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “イルカにペンギンも 京都の“まちなか水族館” 3月14日開館”. MSN産経ニュース(ウェブサイト). 産業経済新聞社 (2011年2月15日). 2012年5月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “ニュース一覧”. (公式ウェブサイト). 京都水族館. 2012年5月26日閲覧。
- ^ a b c d “完全人工海水の「京都水族館」…鴨川も再現”. Yomiuri Online (読売新聞社). (2012年3月8日) 2012年3月14日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b “京都水族館 「水を大切に!」人工海水の水質保つ最新設備”. MSN産経west (産業経済新聞社). (2012年5月12日). オリジナルの2012年6月25日時点におけるアーカイブ。 2012年3月14日閲覧。
- ^ a b c d e “正式名称を『京都水族館』に決定 - ニュースリリース - オリックス不動産”. (公式ウェブサイト). オリックスグループ (2011年7月25日). 2012年6月9日閲覧。
- ^ “2012年3月14日に開業の「京都水族館」の総合管理業務を受注” (PDF). 大京(ウェブサイト). daikyo group (2012年3月14日). 2012年9月11日閲覧。
- ^ “お魚にいつでも会えるね 京都水族館がオープン”. 京都新聞(ウェブサイト) (京都新聞社). (2012年3月14日) 2012年3月14日閲覧。
- ^ “京都水族館、高性能の濾過システムなどエコ徹底”. SankeiBiz(ウェブサイト) (産業経済新聞社). (2012年5月15日) 2012年6月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g “生き物ゆったり、じっくり 京都水族館初公開”. 京都新聞(ウェブサイト). 京都新聞社 (2012年3月8日). 2012年3月14日閲覧。
- ^ “(仮称)京都水族館の事業運営についての考え方” (PDF). (公式ウェブサイト). オリックス不動産 (2011年4月23日). 2012年6月9日閲覧。
- ^ “京都水族館オープンに抗議 パークプロジェクトメンバーら”. 京都民報Web (京都民報社). (2012年3月19日) 2012年6月5日閲覧。
- ^ “京都市、梅小路水族館を許可 オリックス不動産に、12年春開業へ”. 京都新聞(ウェブサイト). 京都新聞社 (2010年5月14日). 2012年3月14日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “賛否抱え、水族館着工 梅小路”. 京都新聞(ウェブサイト). 京都新聞社 (2010年7月23日). 2012年3月14日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “【プレス・リリース】 『京都水族館』 館長およびロゴマーク決定のお知らせ” (PDF). (公式ウェブサイト). オリックス不動産 (2011年9月30日). 2016年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年5月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 京都水族館(公式ウェブサイト)
- ^ a b 吉井幸男 (2012年3月1日). “京都水族館!現場見学会に参加しました! - 社長日記”. (公式ウェブサイト). 岸下建設. 2012年6月9日閲覧。
- ^ “京都水族館ラッピングバス「京都水族館号」デビュー!” (PDF). (公式ウェブサイト). 京阪京都交通 (2012年7月13日). 2012年7月15日閲覧。
- ^ “正会員名簿【水族館】 | 動物園と水族館”. www.jaza.jp. 2019年6月14日閲覧。
- ^ オリックス不動産(2012年2月13日),p.6
- ^ “3/12に「ミナミアメリカオットセイ」の赤ちゃんが誕生 初めて産まれた哺乳類の赤ちゃん”. 2013年5月4日閲覧。
- ^ “京都水族館がオープン 開館前に千人超の列”. 徳島新聞Web. 徳島新聞社 (2012年3月14日). 2012年3月14日閲覧。
- ^ “進行中プロジェクト”. (公式ウェブサイト). 東洋設計事務所 (2009年). 2012年6月9日閲覧。
- ^ “長谷洋司:建築系 - メッセージ”. (公ェブサイト). 大成建設. 2012年6月9日閲覧。
- ^ http://www.kyoto-aquarium.com/info/index.html#p02
- ^ “アクセスマップ”. (公式ウェブサイト). 京都水族館. 2012年5月25日閲覧。
- ^ a b 京都水族館:水族館は「教養施設」 建設取り消しの訴え棄却−地裁判決/京都 毎日jp(毎日新聞) 2013年02月08日 田辺佑介、京都水族館の設置許可「適法」 原告住民らの訴え退ける 京都地裁 MSN産経west 2013.2.7 23:21、京都水族館オープンに抗議 京都民報Web 2012年3月19日 10:07、どれも2013-3-9閲覧
参考文献
編集- 2012年3月14日付朝日新聞夕刊(大阪本社版)1面