不死人
不死人(ふしじん)は中国に伝わる伝説上の人種である。古代中国では南方に位置する国に棲んでいたとされる。
概説
編集古代中国の地理書『山海経』の海外南経によると、不死国は貫匈国・交脛国の東、三首国の西にあり、黒い色[1][2]をした人間の姿をしており、その身は不老不死だという。
類書である王圻『三才図会』では、不死人は不死樹(ふしじゅ)を食べ、赤泉(しゃくせん)の水を飲むことによって長寿を得ていると記されている。日本の『和漢三才図会』や奈良絵本『異国物語』などでもこの解説が使われている。
不死人の登場する作品
編集脚注
編集参考文献
編集- 『山海経 中国古代の神話世界』高馬三良 訳、平凡社〈平凡社ライブラリー〉、1994年、ISBN 4582760341、118頁。
- 寺島良安 『和漢三才図会』3、島田勇雄・竹島純夫・樋口元巳訳注、平凡社〈東洋文庫〉、1986年、332頁。