三豊郡
日本の香川県にあった郡
郡域
編集1899年(明治32年)に発足した当時の郡域は、現在の行政区画では概ね以下の区域に相当する。
現在この区域は狭義の西讃地方である。
歴史
編集沿革
編集- 1899年(明治32年)4月1日 - 郡制の施行により三野郡・豊田郡の区域をもって三豊郡が発足。下記の町村が所属。(2町34村)
- 1923年(大正12年)3月31日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 1924年(大正13年)4月1日 - 仁尾村が町制施行して仁尾町となる。(3町33村)
- 1926年(大正15年)6月30日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 1929年(昭和4年)4月1日 - 中姫村が大野原村に編入。(3町32村)
- 1942年(昭和17年)4月15日 - 詫間村が町制施行して詫間町となる。(4町31村)
- 1949年(昭和24年)1月1日 - 観音寺町の一部(伊吹島)が分立して伊吹村が発足。(4町32村)
- 1955年(昭和30年)
- 1956年(昭和31年)9月30日 - 一ノ谷村・伊吹村が観音寺市に編入。(5町4村)
- 1957年(昭和32年)
- 1961年(昭和36年)9月1日 - 三野村が町制施行して三野町となる。(8町1村)
- 1970年(昭和45年)2月15日 - 財田村が町制施行して財田町となる。(9町)
- 2005年(平成17年)10月11日 - 大野原町・豊浜町が観音寺市と合併し、改めて観音寺市が発足、郡より離脱。(7町)
- 2006年(平成18年)1月1日 - 高瀬町・山本町・三野町・豊中町・詫間町[12]・仁尾町[13]・財田町が合併して三豊市が発足。同日三豊郡消滅。
変遷表
編集自治体の変遷
1890年以前 自然村 |
1899年以前 旧郡 |
1890年2月15日 - 1926年 |
1927年 - 1944年 |
1945年 - 1954年 |
1955年 - 1988年 |
1989年 - 現在 | 現在 | ||
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仁尾村 | 三野郡 | 仁尾村 | 1924年4月1日 町制 |
仁尾町 | 仁尾町 | 仁尾町 | 2006年1月1日 三豊市 |
三豊市 | |
家浦 | |||||||||
大浜浦 | 荘内村 | 荘内村 | 荘内村 | 1955年4月1日 詫間町 | |||||
生里浦 | |||||||||
箱浦 | |||||||||
積浦 | |||||||||
粟島 | 粟島村 | 粟島村 | 粟島村 | ||||||
志々島 | |||||||||
詫間村 | 詫間村 | 1942年4月15日 町制 |
詫間町 | ||||||
香田浦 | |||||||||
松崎村 | |||||||||
大見村 | 大見村 | 大見村 | 大見村 | 1955年4月1日 三野村 |
1961年9月1日 町制 | ||||
吉津村 | 吉津村 | 吉津村 | 吉津村 | ||||||
下高瀬村 | 下高瀬村 | 下高瀬村 | 下高瀬村 | ||||||
上高瀬村 | 上高瀬村 | 上高瀬村 | 上高瀬村 | 1955年3月31日 高瀬町 | |||||
新名村 | |||||||||
上勝間村 | 勝間村 | 勝間村 | 勝間村 | ||||||
下勝間村 | |||||||||
比地村 | 比地二村 | 比地二村 | 比地二村 | ||||||
比地中村 | |||||||||
佐股村 | 二ノ宮村 | 二ノ宮村 | 二ノ宮村 | ||||||
羽方村 | |||||||||
上麻村 | 麻村 | 麻村 | 麻村 | ||||||
下麻村 | |||||||||
神田村 | 神田村 | 神田村 | 神田村 | 1955年4月1日 山本町 | |||||
大野村 | 財田大野村 | 財田大野村 | 財田大野村 | ||||||
財田西村 | |||||||||
財田上村 | 財田村 | 財田村 | 財田村 | 1970年2月15日 町制 | |||||
財田中村 | |||||||||
上高野村 | 上高野村 | 上高野村 | 上高野村 | 1955年3月31日 豊中村 |
1957年1月1日 町制 | ||||
笠岡村 | 笠田村 | 笠田村 | 笠田村 | ||||||
竹田村 | |||||||||
比地大村 | 比地大村 | 比地大村 | 比地大村 | ||||||
岡本村 | 桑山村 | 桑山村 | 桑山村 | ||||||
下高野村 | |||||||||
寺家村 | 本山村 | 本山村 | 本山村 | ||||||
本大村 | |||||||||
豊田郡一ノ谷村 | 一ノ谷村 | 一ノ谷村 | 1956年9月30日 観音寺市へ編入 |
2005年10月11日 観音寺市 |
観音寺市 | ||||
古川村 | 豊田郡 | ||||||||
中田井村 | |||||||||
吉岡村 | |||||||||
伊吹島村 | 観音寺町 | 観音寺町 | 1949年1月1日分離 伊吹村 | ||||||
観音寺村 | 観音寺町 | 1955年1月1日 観音寺市 | |||||||
高屋村 | 高室村 | 高室村 | 高室村 | ||||||
室本村 | |||||||||
植田村 | 常磐村 | 常磐村 | 常磐村 | ||||||
流岡村 | |||||||||
村黒村 | |||||||||
出作村 | |||||||||
柞田村 | 柞田村 | 柞田村 | 柞田村 | ||||||
新田村 | 豊田村 | 豊田村 | 豊田村 | 1955年4月10日 観音寺市へ編入 | |||||
原村 | |||||||||
池尻村 | |||||||||
粟井村 | 粟井村 | 粟井村 | 粟井村 | ||||||
木之郷村 | 紀伊村 | 紀伊村 | 紀伊村 | ||||||
1955年4月10日 大野原町へ編入 | |||||||||
丸井村 | |||||||||
福田原村 | |||||||||
青岡村 | |||||||||
萩原村 | 萩原村 | 萩原村 | 萩原村 | 1955年2月11日 大野原町 | |||||
井関村 | 五郷村 | 五郷村 | 五郷村 | ||||||
海老済村 | |||||||||
内野々村 | |||||||||
有木村 | |||||||||
田野々村 | |||||||||
中姫村 | 中姫村 | 1929年4月1日 大野原村へ編入 |
大野原村 | ||||||
大野原村 | 大野原村 | 大野原村 | |||||||
花稲村 | |||||||||
箕浦 | 和田村 | 和田村 | 和田村 | 1955年4月1日 豊浜町 | |||||
和田村 | |||||||||
姫浜 | 姫之江村 | 1899年2月11日 町制・改称 豊浜町 |
豊浜町 | 豊浜町 | |||||
和田浜 | |||||||||
辻村 | 辻村 | 辻村 | 辻村 | 1955年4月1日 山本町 |
2006年1月1日 三豊市 |
三豊市 | |||
河内村 | 河内村 | 河内村 | 河内村 |
行政
編集- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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1 | 明治32年(1899年)4月1日 | |||
大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
編集- ^ 『地方事績雑爼』 1903, p. 263(コマ番号0138.jp2), 7 学校及図書館(1)香川県三豊郡立粟島航海学校
- ^ 農業生産調査会 1961, p. 62(コマ番号0036.jp2), 「〔3〕 三豊郡大野原町I部落について」
- ^ 桂 1962, p. 139(コマ番号0077.jp2), 「20 大谷池(三豊郡大野原町)」
- ^ 『讃岐金石史』 1935, p. 14(コマ番号0031.jp2), 「15 石燈籠 大水上神社 三豊郡二宮村」
- ^ 桂 1962, p. 103(コマ番号0059.jp2), 「12 岩瀬池(三豊郡高瀬町)」
- ^ 『香川県文化財調査報告』 1951, p. 66(44コマ目), 「三豊郡桑山村延壽寺の枝垂桜」
- ^ 『香川県文化財調査報告』 1951, p. 67(44コマ目), 「三豊郡辻村菅生神社の社叢」
- ^ 『香川県史 資料編(民俗)』 1986, p. (コマ番号0321.jp2), 第11節 三豊郡詫間町荘内地区
- ^ 『日本民謡大観』 1973, p. 21, 「〔11〕(三豊郡山本町辻)」
- ^ 『日本民謡大観』 1973, p. 26, 「〔9〕(麦こなし唄)(三豊郡山本町辻)」
- ^ 三豊郡山本町辻[9][10]。
- ^ 安川 編 1989, p. 86, 草刈月乃「金盞花の咲く島の集落は半数が廃屋」(三豊郡詫間町志々島)
- ^ 安川 編 1989, p. 90, 藤沢幸造「町並みのなかに商家と醸造家が」(三豊郡仁尾町仁尾)
参考文献
編集- 「第2章 各地域の民俗」『香川県史 資料編(民俗)』、(コマ番号0043.jp2 - 0321.jp2)頁。doi:10.11501/9575897。全国書誌番号:86022857。
- 「第11節 三豊郡詫間町荘内地区」
- 桂重喜『讃岐の池と水 : 溜池の発達を中心として』香川県郷土読本刊行会、1962年。
- 「12 岩瀬池(三豊郡高瀬町)」103頁(コマ番号0059.jp2)
- 「20 大谷池(三豊郡大野原町)」139頁(コマ番号0077.jp2)
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『香川県』角川書店〈角川日本地名大辞典 37〉、1985年10月1日。ISBN 4040013700。
- 『香川県文化財調査報告』 第1、香川県教育委員会、1951年。doi:10.11501/2506964。全国書誌番号:65006868。国立国会図書館内限定、図書館・個人送信対象、遠隔複写可。
- 「三豊郡桑山村延壽寺の枝垂桜」66頁(44コマ目)
- 「三豊郡辻村菅生神社の社叢」67頁(44コマ目)
- 『香川県における作付体系とその経済性』農業生産調査会〈農業生産力基準調査草稿 ; 第12〉、1961年、62(コマ番号0036.jp2)頁。
- 「〔3〕 三豊郡大野原町I部落について」62頁(コマ番号0036.jp2)
- 鎌田共済会調査部 編『讃岐金石史』鎌田共済会調査部、1935年(昭13年)。doi:10.11501/1262447。全国書誌番号:46054434。国立国会図書館デジタルコレクション、インターネット公開、遠隔複写:利用不可。
- 「7 学校及図書館(1)香川県三豊郡立粟島航海学校」『地方事績雑爼』1号、正文舎、東京、1903年5月。doi:10.11501/994854。NDLJP:994854。国立国会図書館デジタルコレクション、インターネット公開、遠隔複写:利用不可。
- 日本放送協会 編『[6] (四国篇)』日本放送出版協会〈日本民謡大観〉、1973年。全国書誌番号:75081588。
- 安川満俊 編『讃岐の町並』讃岐写真作家の会、高松〈香川写真文庫 ; 1〉、1989年。全国書誌番号:93014916。
- 草刈月乃「金盞花の咲く島の集落は半数が廃屋」(三豊郡詫間町志々島)86頁。
- 藤沢幸造「町並みのなかに商家と醸造家が」(三豊郡仁尾町仁尾)90頁。
関連文献
編集関連項目
編集50音順。
外部リンク
編集先代 三野郡・豊田郡 |
行政区の変遷 1899年 - 2006年 |
次代 (消滅) |