三条通(さんじょうどおり[1])は、京都府京都市の主要な東西の通りの一つ。

三条大橋
嵯峨嵐山 三条通(2009年11月26日撮影)
京都市街中心部の様子 - 堺町通との交差点付近
併用軌道上を走る京福電気鉄道(嵐電) - 山ノ内駅付近

平安京の三条大路に相当する。また、鴨川に架かる三条大橋東海道五十三次の終点だった。

概要

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東は山科区四宮から西は右京区嵐山渡月橋)に至る。東海道の京の出入口の部分は「京の七口」の一つの「粟田口」と呼ばれ、近くにある粟田神社は「旅立ちの神」として信仰された。

山科区内では、東海道の旧道と、現在は京都府道143号四ノ宮四ツ塚線になっている旧国道1号のどちらも三条通と呼ばれる(東海道の旧道の方は、旧三条通といわれることも多い)。両者は日ノ岡峠の山科区側で合流し、蹴上のすぐ西で再び分離して古川町通付近で再度合流し、三条大橋で鴨川を渡る。東海道として延伸していた部分は、山科区内を中心に三条街道とも呼ばれている。三条街道は、山科盆地東端の京都府(山城国)・滋賀県(近江国)の府県(国)境付近の髭茶屋追分にて、伏見宿方面からの大津街道を合し、大津宿に通じる。

河原町通から寺町通にかけては三条名店街商店街のアーケード商店街。寺町通から烏丸通にかけては一方通行の狭い道路だが、明治時代はメインストリートだったので、旧日本銀行京都支店(現在は京都文化博物館の別館)や中京郵便局などの近代建築が多い。郡区町村編制法により上京区下京区が置かれたとき、この三条通を境として北が上京区、南が下京区とされた。烏丸通との交差点には、京都市道路元標が残されている。堀川通から千本通にかけては再びアーケードの三条会商店街となる。千本通から西は京都府道112号二条停車場嵐山線となり、幹線道路となる。この三条会商店街は2009年3月に「新・がんばる商店街77選」に選ばれた。

西は、西大路通から葛野大路通までの京福電気鉄道嵐山本線(嵐電)の併用軌道が敷設されている区間を越えると北西に進み、旧二条通(太子道)と合流すると再び西に向かい、太秦広隆寺前)、帷子ノ辻を経て、桂川左岸で罧原通と合流し嵐山(渡月橋)に至る。嵐山付近は観光シーズンには慢性的な渋滞が生じている。

現在は、三条大橋東詰から烏丸通までが路上喫煙等禁止区域である。

路面電車

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明治の初期からメインストリートだったために市街地での拡幅は限られたが、東と西の郊外では主要幹線として拡幅され、路面電車が敷設された。

上記の路線は前者が京阪だが後者の嵐電は京阪ホールディングスの子会社で京阪グループである。

沿道の主な施設

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京都文化博物館別館
 
中京郵便局(現在信号機は撤去)
 
広隆寺楼門と嵐電
鉄道・軌道の駅

交差する道路

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  • 上側が東側、下側が南側。左側が北側、右側が南側。
  • 交差する道路の特記がないものは市道
交差する道路 交差する場所 路線番号
国道161号西大津BP敦賀方面・国道1号 大津方面
- 国道1号五条バイパス 山科区 横木2丁目 府道143号
<旧三条通>
- 名神高速道路 京都東IC
山科駅前方面 外環状線> 外環三条
府道117号小野山科停車場線
醍醐街道>
<旧三条通
東海道本線琵琶湖線
市道185号勧修寺日ノ岡線
大石道>
日ノ岡
<東山ドライブウェイ -
市道182号蹴上高野線
<仁王門通
- 東山区 蹴上
<神宮道> 三条神宮道
<古川町通> <古川町通>車両通行止め
市道181号京都環状線
<東大路通>
府道143号四ノ宮四ツ塚線
<東大路通>
祇園方面
東山三条
府道37号
<新柳馬場通> <花見小路通>
府道37号二条停車場東山三条線
<川端通>
<川端通> 三条大橋
-
<木屋町通> 中京区 三条木屋町
府道32号下鴨京都停車場線
<河原町通>
河原町三条
西行き一方通行
府道112号二条停車場嵐山線
<千本通
後院通>
千本通>
中京区 千本三条
府道112号
山陰本線嵯峨野線
- 七本松通>
<御前通> 三条御前
市道181号京都環状線
<西大路通>
西大路三条
<佐井通>
<西小路通> 三条西小路
<葛野大路通> 右京区 葛野大路三条
国道162号
<天神川通>
天神川三条
<御池通 三条御池
府道131号花園停車場広隆寺線 府道132号太秦上桂線 太秦
京福電気鉄道嵐山本線 太秦3号踏切
- 府道133号嵯峨野西梅津線
- 府道29号宇多野嵐山山田線
府道29号
府道29号宇多野嵐山山田線
<清滝道
- 清滝道三条
府道29号宇多野嵐山山田線
<長辻通
府道29号宇多野嵐山山田線
嵯峨街道>
渡月橋
府道112号二条停車場嵐山線

交通量

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2005年度の平日24時間交通量(台)(平成17年度道路交通センサスより)

  • 山科区日ノ岡朝田町:34,576
  • 右京区西院春栄町:17,432

関連項目

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脚注

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  1. ^ 京都市内の通りの名称は「通」となっていて「り」を送らない。例外として道路標識では「通り」として送る表記を採用しているが、印刷資料で送るものは極めて珍しい。(→「京都市内の通り#表記の差異」参照)[]
  2. ^ 京都三条会商店街(中京区) - asahi.com(2006年8月8日付、2010年9月23日閲覧)

外部リンク

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  • 三条通 - 京都観光Navi(京都市、京都高度技術研究所)
京都市内の東西の通り
西は
嵐山
まで
北隣の通り:姉小路通孫橋通 / 山科:旧東海道 東は
山科区四ノ宮
まで
三条通
南隣の通り:六角通若松通 / 山科:渋谷街道