七条通
七条通(しちじょうどおり[注釈 1]、京言葉:ひちじょうどおり、ひっちょうどおり[1])は京都市の主要な東西の通りの一つ、京都府道113号梅津東山七条線のほとんどの区間を占める。京都市内の中心部は平安京の七条大路にあたる。
概要
編集東は東大路通との交差点、東山七条が起点。西は葛野大路通を越えて南に曲がり[注釈 2]桂川に架かる桂大橋東詰で八条通と合流する。西の末端部は山陰街道である。
近世においては、現在の七条千本付近が洛中・洛外の境界[要出典]であり、そこから七条通を西に延ばす形で山陰街道が続いていた。明治末期から大正初期にかけての京都市三大事業によって東大路通から大宮通まで、その後の大正 - 昭和初期の都市計画事業によって西は西大路通までが拡幅され、京都市電(七条線)が敷設された。そのため西大路から西に約700 m先の大門町バス停付近から道幅が細くなる。葛野大路通以西は川勝寺バス停付近で京都府道113号(ほほえみ通り)および分かれる葛野西通との重複区間のみ拡幅されている。以西は狭くなり南下。桂大橋の東側や山陰街道(旧山陰街道)の樫原付近では旧街道の面影が残されている。
東山七条付近に京都国立博物館・三十三間堂・智積院・養源院がある。また烏丸七条上ルに東本願寺、堀川七条上ルに西本願寺がある。千本七条には京の台所である京都市中央卸売市場第一市場がある。この付近は道幅が広く通りに沿って駐車スペースが設けられている。
読み方
編集「七条」の行政上の発音・表記は「しちじょう」だが、地元の方言では「ひちじょう」もしくは「ひっちょう」と発音される[注釈 3][1]。市バスの停留所名では、七条を冠したものはあえて「ななじょう」と読ませ、車内アナウンスでも「ななじょうどおり」と放送されるほか、道路交通情報でも「ななじょう~」の読みを使用し、一条(いちじょう)、四条(しじょう)との聞き間違いを防いでいる。
交差する主要な道路等 七条通 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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主要な道路としては、国道・主要地方道・京都府道を挙げている。 路線名の特記がないものは京都市道。
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沿道の主な施設
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 京都市内の通りの名称は「通」となっていて「り」を送らない。例外として道路標識では「通り」として送る表記を採用しているが、印刷資料で送るものは極めて珍しい。京都市内の通り#通り名を用いた場所の表記参照
- ^ 西に直進し西京極総合運動公園の西側を北上、五条通りと交差し四条通へ続く道は葛野西通であり七条通りとは異なる。
- ^ 井上は「さて、京都には七の字を含む地名がいくつかある。七条、七本松、上七軒などである。それぞれ地元の人は「ひちじょう」、「ひちほんまつ」、「かみひちけん」とよぶ。七条に関しては「ひっちょう」という古い世代も、いなくはない」と述べる。
- ^ 現存する鴨川にかかる橋では最古の橋・2013年春に竣工から100年となる。出典・京都新聞平成24年9月24日京都市地域版22面の記事より
出典
編集参考文献
編集- 井上章一『京都ぎらい』朝日新聞出版,2015
関連項目
編集京都市内の東西の通り | ||
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西は 桂大橋東詰 まで |
北隣の通り:中堂寺南通・北小路通 | 東は 東大路通 まで |
七条通 | ||
南隣の通り:下魚棚通・木津屋橋通 |