ポストメタル
ポストメタル (post-metal) は、音楽ジャンルのひとつ。ポストロック、ヘヴィメタル、シューゲイザーの音楽的側面を内包する。[2]
ポストメタル Post-metal | |
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様式的起源 |
ポストロック ヘヴィメタル シューゲイザー |
文化的起源 |
1990年代中期 アメリカ合衆国 スウェーデン |
使用楽器 |
ボーカル ギター ベース ドラム シンセサイザー等 |
融合ジャンル | |
ブラックゲイズ | |
ローカルシーン | |
カリフォルニア シカゴ ニューイングランド スウェーデン ウメオ | |
関連項目 | |
ブラックメタル[1] ドローン・メタル エクスペリメンタル・メタル スラッジ・メタル |
概要
編集曲によって音楽性が多様に変化するため、とりわけシューゲイザーの要素が強い楽曲の時は「メタルゲイズ(metalgaze)」や「シューゲイズ・メタル(shoegaze metal)」と形容されたことがあり、「アトモスフェリック・メタル(atmospheric metal)」、「エクスペリメンタル・メタル(experimental metal)」、「アバンギャルドメタル」に分類されることもある。特にうなり声や絶叫を主としたボーカルや、トレモロリフを多用すると言った、ブラックメタル要素の強いものは「ポスト・ブラックメタル(Post-black metal)」「ブラックゲイズ」とも呼ばれる。
歴史
編集アイシスのアーロン・ターナーによると、メルヴィンズ、ゴッドフレッシュ、ニューロシスといった実験的なバンドが基礎を築いたとしている。
スラッジ・メタルシーンから台頭したニューロシスとアイシスは、徐々に多様な要素を吸収していき、ジャンルを特定しがたい音楽性へと変化していった。ニューロシスは『Through Silver in Blood』でいち早くポストメタル像を提示し、アイシスは『Panopticon』でポストロック的側面を強め完成形を提示した。また、ゴッドフレッシュのジャスティン・ブロードリックによるイェスーはシューゲイザー色が強いポストメタルとなっている。
かつてはヘルメットが『Meantime』(1992年)や『Betty』(1994年) において従来のヘヴィメタルと異なる音楽性を示しポストメタルと呼ばれ、トゥールもポストメタルと見なされたことがあった。
テロライザー・マガジンのジム・マーティンによると、ニューロシスの『Through Silver in Blood』(1996年)がポストメタルの起源としている。[3]
主なバンド
編集ポストメタル
編集- Amenra
- Amia Venera Landscape
- Battle of Mice
- Benea Reach
- Burst
- Callisto
- コンヴァージ(後期)
- Cult of Luna
- Dirge
- デフトーンズ
- デヴィル・ソールド・ヒズ・ソウル
- ゴッドフレッシュ
- Intronaut
- アイシス
- イェスー
- ローズ
- Long Distance Calling
- Mouth of the Architect
- ニューロシス
- ノーマ・ジーン
- ジ・オーシャン
- Pelican
- Red Sparowes
- Rosetta
- Rinoa
- Russian Circles
- アンダーオース(後期)
- Year of No Light
ポスト・ブラックメタル
編集脚注
編集- ^ “Liturgy is the future of post-black metal [Via Scion]”. MetalSucks (March 16, 2011). November 16, 2012閲覧。
- ^ Jacobs, Koen (4 September 2008). “Metal Gaze - From My Bloody Valentine To Nadja via SunnO)))”. The Quietus. 6 June 2012閲覧。 “...the recent trend for combining metal’s sense of threat with the immersive idyll of shoegaze is undeniable, and only one aspect of the ongoing cross-pollination taking place in extreme music. For his part, r views the ‘metalgaze’ movement as less entropic than cyclical.”
- ^ Jim Martin, "Retroaction," Terrorizer #188, September 2009, p. 80.