ニーケー古希: Νίκη, Nīkē古代ギリシャ語発音:[nǐːkɛː])は、ギリシア神話に登場する勝利の女神日本語では長音を省略しニケと表記する場合もある。ローマ神話ではウィクトーリア (Victōria) と同一視される。

サモトラケのニケ像(ルーヴル美術館所蔵)

ティーターン族の血族パラースステュクス(冥界の河)の子。兄弟は、ゼーロス(鼓舞)、クラトス(力)、ビアー(暴力)。ティーターノマキアーには、ステュクスの命によりオリュムポス側につき、ゼウスに賞されたという。

一般には有翼の女性の姿で表される。アテーナーの随神だが、アテーナーの化身とする場合もある。しかし、ローマ神話のウィクトーリアは、マールスに付き従う。アテーナイのパルテノン神殿の本尊であったアテーナー神像では、右手の上に載せられていた。

サモトラーケー島で発掘された彫像「サモトラケのニケ」が有名。

英語ではナイキNike英語発音: [ˈnaɪki])と発音される。アメリカのスポーツ用品メーカー「ナイキ」の社名はこの女神に由来する。トレードマークはこの女神の翼をイメージしたもの。

ニケの像

編集

関連項目

編集

脚注

編集