トリヴィアム
トリヴィアム(Trivium)は、アメリカ合衆国出身のヘヴィメタル・バンド。
トリヴィアム Trivium | |
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基本情報 | |
出身地 |
アメリカ合衆国 フロリダ州オーランド |
ジャンル |
ヘヴィメタル[1][2] メタルコア[1][2] スラッシュメタル[1][2] |
活動期間 | 1999年 - 現在 |
レーベル |
ライフフォース・レコード ロードランナー・レコード |
公式サイト | trivium.org |
メンバー |
マシュー・キイチ・ヒーフィー コリィ・ビューリュー パオロ・グレゴリート アレックス・ベント |
旧メンバー |
トラヴィス・スミス ブレント・ヤング ほか別記参照 |
山口県岩国市生まれの日系アメリカ人、マシュー・キイチ・ヒーフィー率いるスラッシュメタル系のグループ。バンド名はトリヴィアの単数形で、文法学、修辞学、論理学の三学科の教育論を意味しており、様々な音楽分野を独自にまとめ上げようとする意図に由来している。
歴史
編集結成のきっかけは1999年に、初代ドラマーのトラヴィス・スミスがコンテストに出演すべくマシューらに声をかけたことから。ここでのパフォーマンスで自信をつけた彼らは、メンバーチェンジをしながらも活動を続行する。
2003年に発表したデモEPがライフフォース・レコードの耳にとまってレコード契約、『Ember To Inferno』を発表する。これを契機に大規模なツアーを行うも、ベースのブレント・ヤングが脱退。
2004年4月にロードランナー・レコードと契約し、翌2005年に『アセンダンシー』を発表。これは世界中でリリースされ、数々の賞を受けたほか、ビルボードのトップ・ヒートシーカーズで4位になるなど、大きな成果を上げた。このアルバムから、ベーシストとしてパオロ・グレゴリートが加入。
来日公演を含む各国のツアーやフェスティバルを行ったのち、2006年4月より『ザ・クルセイド』を録音開始、10月に発売された。今作ではギターをレギュラー・チューニングにし、ボーカル・スタイルからスクリームを除くことで、クラシック・メタルに近づいた。その結果、イギリスでは発売初日に60,000枚を売ってシルバー・ディスクに、アルバム・チャートでは7位に初登場、アメリカでは発売週に25位、日本では45位に入るなど、前作に比べて飛躍した。2007年1月に、単独公演のため来日。
2007年10月、LOUD PARKに出演。続けてヘヴン・アンド・ヘルのジャパンツアーにサポートとして帯同。
2008年9月、『将軍』を発売。先んじて8月にサマーソニックのため来日、世界に先がけて新曲をライブで披露した。2009年5月に単独公演のため再来日。
2010年2月、バンド創設者であるドラマーのトラヴィス・スミスが脱退。代わってパオロの幼馴染であり、過去にトリヴィアムのドラムテックを務めたこともあるニック・オーガストの加入が公式にアナウンスされた[3]。
2011年8月、5作目のアルバム『イン・ウェイヴズ』を発売[4]。「PVに演奏シーンはなく、ライブDVDに観客の姿はなく、ドキュメンタリー映像に色はない」というコンセプトのもと、映像、衣装などビジュアルのイメージを一貫してコントロールする初の試みがなされた。 アルバム発売前の6月上旬、プロモーションのためマットとコリィが来日。またバンドとしては、同年10月「LOUD PARK 2011」にて再来日。このとき単独公演は行わず、翌年末の単独来日公演も実現しなかったため、これが唯一の『イン・ウェイヴズ』での来日公演となった。
2013年10月9日、6作目のアルバム『ヴェンジャンス・フォールズ』を日本先行発売[5]。同月20日、「LOUD PARK 2013」にて来日公演[6]。
2014年5月7日、ツアー半ばでドラマーのニック・オーガストの脱退が発表された[7]。以降の日程はドラムテックのマット・マディーロがサポートメンバーとしてステージに上がった。同年11月16日「KNOTFEST JAPAN 2014」出演にて来日。『ヴェンジャンス・フォールズ』でも単独来日公演は実現しなかった。
2015年7月30日、7枚目のアルバム『サイレンス・イン・ザ・スノー』が同年10月2日発売となること、及び先行してタイトルトラックのPVが公開された[8]。同年12月5日、ノットフェス・メキシコでポール・ワントキーがドラムスをプレイ。その3日後に、彼が正式にドラマーとして加入したことが公式発表された。
2016年4月4日~7日、7年ぶりの単独ツアーで来日[9]。
2017年、8枚目のアルバム『The Sin and the Sentence』を発表[10]。
2020年、9枚目のアルバム『What the Dead Men Say』を発表[11]。
2021年、10枚目のアルバム『In the Court of the Dragon』を発表[12]。
メンバー
編集※2020年6月
現ラインナップ
編集- マシュー・キイチ・ヒーフィー (Matthew Kiichi Heafy, 1986年1月26日 - ) - ボーカル/リズムギター (1999- )
- コリィ・ビューリュー (Corey Beaulieu, 1983年11月22日 - ) - リードギター/コーラス(スクリーム)(2003- )
- パオロ・グレゴリート (Paolo Gregoletto, 1985年9月14日 - ) - ベース/コーラス(クリーン)(2004- )
- アレックス・ベント (Alex Bent, 1993年1月31日 - ) - ドラムス (2016- )
- 元Battlecross、Hatriotのドラマー。2017年のSilence In The Snow U.K. & Ireland Tour のダブリン公演が初参入となった。
-
マシュー・キイチ・ヒーフィー(Vo/G) 2019年
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コリィ・ビューリュー(G) 2016年
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パオロ・グレゴリート(B) 2016年
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アレックス・ベント(Ds) 2015年
旧メンバー
編集- トラヴィス・スミス (Travis Smith, 1982年4月29日 - ) - ドラムス (1999-2010)
- ブラッド・ルーター (Brad Lewter) - ボーカル/ベース (1999-2000)
- ジャレッド・ボナパルト (Jarred Bonaparte) - リズムギター (1999-2000)
- ブレント・ヤング (Brent Young) - リズムギター (1999-2000)/ ベース (2000-2004)
- ニック・オーガスト (Nick Augusto, 1986年8月4日 - ) - ドラムス (2010-2014)
- マット・マディーロ (Mat Madiro, 1991年9月30日 - ) - ドラムス (2014-2015)
- ツアー半ばで脱退した前ドラマー・ニックのドラムテックを2年つとめていた。2014年7月7日にメンバーとして正式加入。それ以前はアマチュアとしてのプレイ経験のみ。
- ポール・ワントキー(Paul Wandtke, 1985年12月20日 - )- ドラムス (2015-2016)
略年表
編集タイムテーブル
編集備考
編集- Travisが脱退した理由は技術的な面の問題だという。また、Matthewは歌詞について語らないことにしている。あるインタビューで彼は「詞の意味について話してしまうと、聴き手に先入観を持たせてしまうと思うからそれを避けたいんだよ。」とその理由を述べている[13]。
ディスコグラフィー
編集アルバム
編集年 | タイトル | アルバム詳細 | チャート最高位 | 認定 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
US [14] |
AUS [15] |
AUT [16] |
FRA [17] |
GER [18] |
IRE [19] |
JPN [20] |
NZ [21] |
SWI [22] |
UK [23] | ||||
2003 | Ember to Inferno | — | — | — | — | — | — | — | — | — | — | ||
2005 | Ascendancy |
|
151 | — | — | — | — | — | — | — | — | 79 |
|
2006 | The Crusade | 25 | 14 | 44 | 115 | 23 | 12 | 46 | 31 | 92 | 7 |
| |
2008 | Shogun |
|
23 | 4 | 30 | 75 | 27 | 30 | 17 | 28 | 42 | 17 | |
2011 | In Waves |
|
13 | 9 | 17 | 74 | 8 | 26 | 28 | 12 | 24 | 16 | |
2013 | Vengeance Falls |
|
15 | 8 | 10 | 78 | 10 | 39 | 18 | 25 | 27 | 23 | |
2015 | Silence in the Snow |
|
19 | 7 | 11 | 81 | 13 | 33 | 41 | 21 | 19 | 19 | |
2017 | The Sin and the Sentence |
|
23 | 4 | 10 | 71 | 12 | 35 | 59 | 33 | 21 | 18 | |
2020 | What the Dead Men Say |
|
35 | 5 | 4 | 165 | 4 | 71 | 66 | - | 10 | 12 | |
2021 | In the Court of the Dragon' |
|
7 | 9 | 7 | 94 | 7 | 69 | 41 | - | 4 | 20 | |
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。 |
シングル
編集- 2005年 Dying In Your Arms
- 2006年 Anthem (We Are The Fire)
- 2007年 The Rising
- 2008年 Into the Mouth Of Hell We March
- 2008年 Down From The Sky
- 2011年 In Waves
- 2011年 Built To Fall
- 2013年 Strife
- 2015年7月30日 Silence In The Snow
コンピレーション
編集- 2006年 Master Of Puppets: Remastered
- 2008年 Maiden Heaven
脚注
編集- ^ a b c Trivium - トリヴィアム - キューブミュージック・2015年1月8日閲覧。
- ^ a b c “Trivium reviews, music, news”. sputnikmusic. Sputnikmusic.com. 2017年2月12日閲覧。
- ^ トリヴィアム、ドラマーがメンバー・チェンジ - BARKS
- ^ TRIVIUM、ニュー・アルバムいよいよ発売!Matt愛用のギターが震災チャリティ・オークションに登場 - CDjournal
- ^ トリヴィアム、新作はディスターブドのデイヴィッド・ドレイマンがプロデュース - BARKS
- ^ トリヴィアム、<LOUD PARK>とアルバムを語り、BABYMETALとフォックスサイン - BARKS
- ^ http://www.blabbermouth.net/news/trivium-parts-ways-with-drummer-nick-augusto/
- ^ トリヴィアム、通算7作目の新作『サイレンス・イン・ザ・スノー』が10/2に全世界同時発売 - NME JAPAN
- ^ トリヴィアム、約7年ぶりの単独ジャパン・ツアー開催「日本に戻ってこられるのが本当に嬉しいんだ。」 - MUSICMAN-net
- ^ トリヴィアム(Trivium)通算8作目となる最新作『THE SIN AND THE SENTENCE』完成 - TOWER RECORDS
- ^ “トリヴィアム、マシューが語る「日本のバンドだと思ってほしい」”. BARKS (2020年5月1日). 2020年6月1日閲覧。
- ^ “TRIVIUM / トリヴィアム「In The Court Of The Dragon / イン・ザ・コート・オブ・ザ・ドラゴン」 | Warner Music Japan”. ワーナーミュージック・ジャパン | Warner Music Japan. 2024年8月22日閲覧。
- ^ “TRIVIUM 激ロック インタビュー”. gekirock.com (2011年8月5日). 2012年5月23日閲覧。
- ^ “Trivium Chart History: Billboard 200”. Billboard. October 27, 2017閲覧。
- ^ “Discography Trivium”. australian-charts.com. Hung Medien. October 27, 2017閲覧。
- ^ “Discographie Trivium” (German). austriancharts.at. Hung Medien. October 27, 2017閲覧。
- ^ “Discographie Trivium” (French). lescharts.com. Hung Medien. October 27, 2017閲覧。
- ^ “Trivium Longplay Chartverfolgung” (German). musicline.de. GfK Entertainment Charts. October 27, 2017閲覧。
- ^ “Discography Trivium”. irish-charts.com. Hung Medien. October 27, 2017閲覧。
- ^ “トリヴィアムのアルバム売り上げランキング” (Japanese). Oricon. 2017年10月27日閲覧。
- ^ “Discography Trivium”. charts.org.nz. Hung Medien. October 27, 2017閲覧。
- ^ “Discographie Trivium” (German). hitparade.ch. Hung Medien. October 27, 2017閲覧。
- ^ “Trivium Full Official Chart History”. Official Charts Company. October 27, 2017閲覧。
- ^ “Trivium: 'The Crusade' Artwork”. October 27, 2017閲覧。
- ^ a b “BPI Awards”. British Phonographic Industry. October 27, 2017閲覧。 Note: User must manually search for 'Trivium' in order to yield results.
- ^ “TRIVIUM Guitarist Says Next CD Will Be Mixture Of 'Crusade' And 'Ascendancy'”. BlabberMouth. October 8, 2008閲覧。
- ^ “Trivium: Shogun First-Week Sales Revealed”. Blabbermouth.net (October 8, 2008). October 8, 2008閲覧。
- ^ “Archived copy”. January 29, 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年2月24日閲覧。
- ^ “Upcoming Releases”. 'Hits Daily Double'. HITS Digital Ventures. September 17, 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。September 17, 2015閲覧。
- ^ Kevin Rutherford. “Clutch Grasps First Top Rock Albums No. 1 With 'Psychic Warfare'”. Billboard. October 14, 2015閲覧。
- ^ “TRIVIUMの特設ページ公開! 攻撃的でありながらメロディックで壮大な楽曲を奏でる、渾身の10thアルバム『In The Court Of The Dragon』国内盤を明日10/20リリース!”. 激ロック. 2021年11月28日閲覧。