テクプリt.c.princess)は、2009年7月から2013年7月にかけて活動を行っていた日本の女性4人組アイドルグループである。所属事務所は宮城県仙台市に本社を置くモラドカンパニー(旧名:仙台SOSモデルエージェンシー / SOSプロ)、レーベルはteepot。

テクプリ
出身地 日本の旗 日本宮城県仙台市
ジャンル J-POP
活動期間 2009年7月 - 2013年7月
レーベル Strawberry Jam Records
→teepot
事務所 モラドカンパニー
共同作業者 トベタ・バジュン
公式サイト 公式ブログ
メンバー 八島莉香
菅原梨央
佐藤友紀乃
米倉桃華
旧メンバー 兒島菜月

概要

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2009年(平成21年)7月、東北発信源ユニットSPLASH(スプラッシュ)のメンバー11人の中から選抜された5名で新ユニットとして結成、メジャーデビューを視野に入れた全国展開を目的に[1]トベタ・バジュンのプロデュースによりテクノポップアイドルとして仙台市を拠点に活動を開始した。並行してメンバーそれぞれがモデル・グラビア・CM出演などの芸能活動を行い、首都圏での多くのライブ・イベント出演を行ったほか、仙台を代表する歌謡曲である「青葉城恋唄 」をカバーし仙台市中心部で開催された主だった大型イベントに出演。2009年から2012年の4年間、宮城県警より「自転車利用マナーアップ大使」の委嘱を受け[2]、交通安全の啓発活動を行ったほか、2012年の「宮城県赤十字血液センターTeen's 献血アンバサダー」に任命されるなど地元に根差した活動も行っていた[3][4]

2010年(平成22年)7月18日にデビューマキシシングル「FIRST DATE」をリリース[5]、同年8月には品川プリンスホテル・ステラボールを会場に初開催された日本最大規模のアイドルイベント「TOKYO IDOL FESTIVAL2010」に出演し、以降4年間にわたり連続出演を果たした。

2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災で被災したが、同年5月1日に仙台市内においてチャリティーライブと撮影会を行ない、活動を再開した[6][7]。以後は地元でのイベント出演のほか東京での対バンイベント出演を増やし、よりポップな方向に振ったセカンドシングル「スキスキスキ」のリリースや[8]、メンバーのRIOがミスヤングチャンピオン2011グランプリを受賞するなどして新たなファン層を獲得し[9]、年末にはホリプロが主催するご当地アイドルNo.1決定戦「U.M.U AWARD 2011」の東北エリア代表候補に選ばれるなど注目を集めた[10]

2012年(平成24年)3月21日にベストアルバム『EARLY BEST : sentimental diamond』をリリース[11]、同年4月1日には池袋ビッグバンボックスにて初ワンマンライブを開催[12]、同年6月2日には自らが発起人となって東北各県と東京からアイドルユニット16組を集め、Zepp Sendaiにおいて東北発復興チャリティイベント「Girls for HEART LIGHT SENDAI」を開催、同年8月4日にはサードシングル「Do It !!」をリリースするなど活動を活発化させ、年間のライブ・イベント出演は2011年に比べ3倍近く増加した。

2013年(平成25年)6月4日、リーダーのRIKAが公式ブログ上で自身の卒業とテクプリの解散を発表した[13]。腰痛によって活動休止を余儀なくされ、メンバー・プロデューサー・スタッフとで話し合った結果「3人になったらテクプリではない」という結論に達したためで、残る3人は新たなユニットを組み再スタートを切ることになった。

同年7月28日、お台場・青海特設会場で開催された「東京アイドルフェスティバル 2013」の湾岸スタジオDOLL FACTORY会場への出演がテクプリ最後のステージとなった。同年9月18日より、リオ・ユキノ・モモカの3人はアイリス (by MORADOLL)として活動を再開している。

ユニット名

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英語表記はt.c.princess、tは「東北」「テクノ」、cは「Cute」「Chance」「Challenge」の意味で「テクノプリンセス」の略称として「テクプリ」と名づけられた[14][15]

メンバー

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愛称 氏名 生年月日
(現年齢)
デビュー時
年齢
備考
RIKA / リカ 八島莉香
やしま りか
1995年12月6日
(29歳)
13歳
リーダー
RIO / リオ 菅原梨央
すがわら りお
1995年6月29日
(29歳)
14歳
サブリーダー。ミスヤングチャンピオン2011グランプリ受賞[16]
YUKINO / ユキノ 佐藤友紀乃
さとう ゆきの
1994年12月19日
(29歳)
14歳
MOMOKA / モモカ 米倉桃華
よねくら ももか
1995年8月28日
(29歳)
13歳

デビュー時にはNATSUKI / ナツキ(兒島菜月)を含む5人組のユニットであったが、2010年8月以降フェードアウトし4人組となった。デビューシングル「FIRST DATE」のディスクジャケットには掲載されている。リーダーのRIKAは自身のブログに「脱退」したと記している[13]

作品

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シングル

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# リリース日 タイトル 形態 規格品番 収録曲
1st 2010年7月18日 FIRST DATE CD TEP-0001
  1. 青葉城恋唄
  2. 渋谷Twinkle Planet
  3. テクプリのテーマ(instrumental)
  4. 青葉城恋唄(カラオケver.)
2nd 2011年8月1日 スキスキスキ CD STJM0002
  1. スキスキスキ
  2. テディベアとパスワード
  3. 渋谷Twinkle Planet -Another ver.-
  4. スキスキスキ(カラオケver.)
3rd 2012年8月4日 Do It !! CD TPOT-0003
  1. Do It !!
  2. 青葉城恋唄
  3. Non-Stop TECHPRI Medley 2012
  4. Do It !!(カラオケver.)

アルバム

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# リリース日 タイトル 形態 規格品番 収録曲 備考
1st 2010年3月1日 ファースト★デート web配信 -
  1. テクプリのテーマ
  2. チョコレート☆ディスティニー
  3. ムーンライト・フラッシュ pixy vocal mix
  4. 渋谷Twinkle Planet
  5. テディベアとパスワード
iTunes Storeにて限定配信
2nd 2012年3月21日 EARLY BEST : sentimental diamond CD TPOT-0002
  1. スキスキスキ
  2. 渋谷Twinkle Planet
  3. チョコレート☆ディスティニー
  4. テディベアとパスワード
  5. ムーンライト・フラッシュ
  6. テクプリのテーマ
  7. スキスキスキ (SLAKE Remix)
  8. スキスキスキ (karaoke)
  9. 渋谷Twinkle Planet (karaoke)
  10. チョコレート☆ディスティニー (karaoke)
  11. テディベアとパスワード (karaoke)
  12. ムーンライト・フラッシュ (karaoke)
3rd 2012年3月21日 EARLY BEST : sentimental diamond完全版 web配信 -
  1. スキスキスキ
  2. 渋谷Twinkle Planet
  3. チョコレート☆ディスティニー
  4. テディベアとパスワード
  5. ムーンライト・フラッシュ
  6. テクプリのテーマ
  7. スキスキスキ (SLAKE Remix)
  8. スキスキスキ (karaoke)
  9. 渋谷Twinkle Planet (karaoke)
  10. チョコレート☆ディスティニー (karaoke)
  11. テディベアとパスワード (karaoke)
  12. ムーンライト・フラッシュ (karaoke)
  13. Non Stop First KISS☆i pop MIX
iTunes Storeにて限定配信
トラック13はアルバム購入のみ。
  • 2015年1月現在、すべての楽曲のiTunes Storeでのダウンロード購入が可能となっている[17]

映像作品

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# リリース日 タイトル 販売形態 規格品番 内容
1 2009年7月 チョコレート☆ディスティニー DVD TCPS0001 プロモーションビデオ
※ライブ・イベント会場を中心に発売
2 2013年3月22日 テクプリ Special BOX[18] DVD TOPO-14001 ドキュメントDVD
2013&2014 カレンダー
生写真1枚ランダム封入(全5種)

参加作品

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コンピレーションアルバム

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# リリース日 タイトル 形態 レーベル 規格品番 収録曲 備考
1 2013年3月27日 Our Shining Idol 今君に会いたい CD avex trax AVCD-38666 渋谷Twinkle Planet 吉田豪監修
2 2013年4月24日 Japan Idol File CD T-Palette Records TPRC-0045 チョコレート☆デスティニー 南波一海エドボル嶺脇育夫監修

映像作品

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  • TOKYO IDOL FESTIVAL 2010(2011年2月9日、YRBN-90159/60、よしもとアール・アンド・シー)[19]

出演

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  • テクプリ オフィシャルブログ より[20]

テレビ

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インターネットテレビ

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  • 〜今年もやります24時間アリティーヴィー〜 ★『宮城国際ご当地アイドルサミット』公開生放送★(2012年8月26日、アリティーヴィー

イベント

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2013年

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  • とうほく蘭展&バラとガーデニングフェスタ2013(2013年1月27日、夢メッセみやぎ
  • MARZアイドル化計画!(2013年2月11日、新宿MARZ)
  • カラオケ本舗まねきねこ仙台一番町店1日店長(2013年3月3日、カラオケ本舗まねきねこ・仙台一番町店)
  • 第1回 薬物乱用防止・防煙キャンペーン in Sendai「NO DRUG,KNOW DRUG,NO SMOKE」(2013年3月24日、せんだいメディアテーク1階オープンスクエア)
  • 7!!&ご当地アイドル★日本縦断ドキドキちゃんぷるー ツアー!!」4thちゃんぷるー!(2013年3月24日、新星堂カルチェ5仙台 店頭スペース)
  • GIRLS POPS SEARCH Vol.1〜SHIBUYA POP of TECHNOPOP〜(2013年4月12日、渋谷PARCO スタジオ2.5D)
  • アイドルジェネレーションvol.9〜ラジオNIKKEI公開収録ライブ〜(2013年4月21日、TOKYO FMホール
  • バラエティトークイベントハコニワ・vol.31(2013年5月5日、TwinBox AKIHABARA
  • みきちゅ×N村presents「魔法少女Nフェス」(2013年7月14日、HooK SENDAI
  • TBC夏祭り2013(2013年7月20日、仙台市勾当台公園市民広場)
  • TOKYO IDOL FESTIVAL 2013(2013年7月27日・28日、お台場・青海特設会場)

関連書籍

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  • idol graph フォトジェ二(2012年、玄光社MOOK) - 「Heat up! TOHOKU 東北のアイドルシーンが熱い!」特集。

関連アルバム

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脚注

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  1. ^ 新ユニット『テクプリ』ブログ開設のご案内”. テクプリ公式ブログ (2009年7月1日). 2014年10月15日閲覧。
  2. ^ “中学生アイドル、自転車マナー「大使」に 県警が起用”. 河北新報. (2009年11月19日). オリジナルの2009年11月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20091122140344/http://www.kahoku.co.jp/news/2009/11/20091119t15048.htm 2014年10月15日閲覧。 
  3. ^ テクプリが 〜献血ルームで待ってるぜぃ!!〜”. 仙台アイドル情報ガイド (2012年11月11日). 2014年10月15日閲覧。
  4. ^ 『Date fm Teen’s Action 2012 献血ルームで待ってるぜぃ。』にテクプリがゲスト出演!”. GirlsNews (2012年12月14日). 2014年10月15日閲覧。
  5. ^ 「テクプリ」応援してね / 仙台在住・5人組アイドル「FIRST DATE」でCDデビュー 『河北新報』2010年8月18日付夕刊。
  6. ^ チャリティーライブ&撮影会の御案内”. テクプリ公式ブログ (2011年4月13日). 2014年10月15日閲覧。
  7. ^ 『仙台経済界 2011 臨時増刊号 仙台のプロジェクト100』 仙台経済界、2011年、115頁
  8. ^ 【特集】仙台のダンス&ボーカルユニット「テクプリ(t.c.princess)」が活動を活発化!!”. 仙台アイドル情報ガイド (2011年11月26日). 2014年10月15日閲覧。
  9. ^ 鈴木 妄想 (2011年12月21日). “【アイドル】仙台ローカル「テクプリ」はグラビアもこなす!”. ウレぴあ総研. 2014年10月15日閲覧。
  10. ^ 東北エリア代表のテクプリです!”. UMU東北代表オフィシャルブログ (2011年11月18日). 2014年10月15日閲覧。
  11. ^ 仙台が誇るテクノポップアイドル、テクプリがベストアルバム”. ナタリー (2012年3月21日). 2014年10月15日閲覧。
  12. ^ テクプリが池袋ビッグバンボックスで初ワンマンライブを開催!”. 仙台アイドル情報ガイド (2012年4月10日). 2014年10月15日閲覧。
  13. ^ a b 皆様にお知らせがあります”. テクプリ RIKA オフィシャルブログ (2013年6月4日). 2014年10月15日閲覧。
  14. ^ 四方宏明 (2010年10月3日). “【アイドル対談】仙台が誇る地方アイドル、テクプリ”. 四方宏明の“音楽世界旅行”. 2014年10月15日閲覧。
  15. ^ ファンクラブ会員証やオフィシャルブログのURLなど、techpriの表記も存在する。
  16. ^ ミスヤングチャンピオン2011 グランプリ発表!!!!!”. ミスヤングチャンピオンニュース (2011年9月12日). 2015年7月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月12日閲覧。
  17. ^ iTunesプレビュー テクプリ”. iTunes. 2015年1月15日閲覧。
  18. ^ テクプリ Special BOX”. EMI Records Japan. 2013年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月4日閲覧。
  19. ^ 伝説のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」映像化”. 音楽ナタリー (2011年1月19日). 2015年7月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年7月3日閲覧。
  20. ^ テクプリ オフィシャルブログ”. 2015年5月22日閲覧。
  21. ^ テクプリ トリビュート盤にサカモト教授やYMCK、クルミクロニクルらアイドル勢も”. billboard JAPAN (2014年4月9日). 2015年1月15日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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公式サイト

公式ブログ

公式プロファイル・コンポジット