チェ・ナヨン
チェ・ナヨン(朝: 최나연、漢字: 崔羅蓮、英: Na Yeon Choi、1987年10月28日 - )は、アメリカ合衆国のLPGAツアーを主戦場とする大韓民国の女子プロゴルファー。 2012年7月、全米女子オープンで初のメジャー選手権制覇を果たした[2]。
Na Yeon Choi | |
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2013年 全英女子オープン | |
基本情報 | |
名前 | チェ・ナヨン |
生年月日 |
1987年10月28日(37歳) 韓国ソウル特別市 |
身長 | 165センチメートル (5.41 ft) |
経歴 | |
プロ転向 | 2004年 |
現在のツアー | LPGAツアー(2008年-) |
以前のツアー | KLPGAツアー(2004年-) |
プロ勝利数 | 15勝 |
優勝数 | |
LPGAツアー | 9勝 |
韓国LPGA | 8勝 |
LPGAメジャー選手権最高成績 (優勝: 1勝) | |
ANA | 6位タイ: 2008年 |
全米女子プロ | 8位: 2009年 |
全米女子OP | 優勝: 2012年 |
全英女子OP | 2位タイ: 2013年 |
エビアン | 5位: 2014年 |
受賞 | |
ベアトロフィー | 2010年 |
LPGA賞金女王 | 2010年 |
成績 | |
世界ランク最高位 | 2位[1] |
アマチュア時代
編集2004年、17歳の時に韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)のADT-CAPSインビテーショナルで、後に世界ゴルフ殿堂入りを果たす朴セリを4ストローク差で破り優勝した[3]。その直後の2004年11月にプロ転向[4]。2004年から2007年にかけてKLPGAツアーで毎年1勝を挙げた。
プロ転向後
編集2007年、LPGAとKLPGAツアーの共催イベントであるハナ銀行コロン選手権に出場し、8位でフィニッシュした。2007年の秋にLPGAクオリファイングトーナメントに参加したが、2008年シーズンの完全シード権獲得には2打及ばなかった。すべてのイベントに自動的に参加できる権利は得られなかったが、高い条件付きステータスと一貫した好成績により、ほぼすべてのトーナメントに出場した。2008年のシーズンは100万ドル以上を獲得してマネーランキング11位に喰い込み、27大会で9回トップ10フィニッシュを果たした。LPGAルーキー・オブ・ザイヤーを巡るレースでは、勝者のヤニ・ツェンに次ぐ2位でフィニッシュした[4]。
2009年は10月にLPGA賞金ランキング上位20名しか出場できないサムスン世界選手権で優勝[5]、2週間後にLPGAとKLPGA共催のハナ銀行コロン選手権で優勝[6]と計2勝を挙げた。LPGAツアー3勝目は、2010年7月のジェイミー・ファー・オーウェンス・コーニング・クラシックで、サドンデスプレーオフの2番ホールで他の3人のプレーヤーを下して優勝した[7]。2010年、LPGAツアーの賞金女王となり、年間最少平均スコアを記録したプレーヤーに与えられるベアトロフィーも併せて獲得した[8]。
2022年10月、マネジメント会社を通じて引退を表明した[9]。
プロ戦績 (15勝)
編集LPGAツアー (9勝)
編集凡例 |
メジャー選手権 (1勝) |
その他のLPGAツアー (8勝) |
No. | 日付 | トーナメント | スコア | ストローク差 | 2位の選手 | 賞金 ($) |
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1 | 2009年9月20日 | サムスン世界選手権 | −16 (71-67-63-71=272) | 1打差 | 宮里藍 | 250,000 |
2 | 2009年11月1日 | ハナ銀行コロン選手権 | −10 (68-71-67=206) | 1打差 | マリア・ヨース ヤニ・ツェン |
255,000 |
3 | 2010年7月4日 | ジェイミー・ファー・オーウェンス・コーニング・クラシック | −14 (64-67-68-71=270) | プレーオフ | クリスティーナ・キム 金寅敬 キム・ソンヒー |
150,000 |
4 | 2010年10月31日 | LPGAハナ銀行コロン選手権 | −10 (69-68-69=206) | 2打差 | ビッキー・ハースト | 270,000 |
5 | 2011年10月16日 | サイム・ダービー LPGAマレーシア | −15 (66-68-67-68=269) | 1打差 | ヤニ・ツェン | 285,000 |
6 | 2012年7月8日 | 全米女子オープン | −7 (71-72-65-73=281) | 4打差 | エイミー・ヤン | 585,000 |
7 | 2012年11月18日 | CMEグループ・ツアー選手権 | −14 (67-68-69-70=274) | 2打差 | 柳簫然 | 500,000 |
8 | 2015年1月31日 | コーツ・ゴルフ選手権 | −16 (68-70-66-68=272) | 1打差 | ジャン・ハナ リディア・コ ジェシカ・コルダ |
225,000 |
9 | 2015年6月28日 | ウォルマートNWアーカンソー選手権 | −15 (66-63-69=198) | 2打差 | 宮里美香 | 300,000 |
LPGAツアー プレーオフの記録 (1勝3敗)
No. | 年 | トーナメント | 対戦相手 | 結果 |
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1 | 2008 | エビアン選手権 | ヘレン・アルフレッドソン アンジェラ・パーク |
アルフレッドソンが3ホール目バーディーで勝利 パークは1ホール目で脱落 |
2 | 2010 | ジェイミー・ファー・オーウェンス・コーニング・クラシック | クリスティーナ・キム 金寅敬 キム・ソンヒー |
2ホール目バーディーで勝利 |
3 | 2011 | セーフウェイ・クラシック | スーザン・ペターセン | 1ホール目パーで敗退 |
4 | 2012 | HSBC女子チャンピオンズ | 馮珊珊 ジェニー・シン アンジェラ・スタンフォード |
スタンフォードが3ホール目パーで勝利 シンは2ホール目パーで脱落 馮は1ホール目パーで脱落 |
KLPGGAツアー (8勝)
編集No. | 日付 | トーナメント | スコア | ストローク差 | 2位の選手 |
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1 | 2004年11月6日 | ADT-CAPSインビテーショナル (アマチュア) | −14 (68-66-68=202) | 4打差 | 朴セリ ハン・ジヨン キム・ソヒ |
2 | 2005年6月3日 | レイクサイド女子オープン | −5 (71-69-71=211) | 1打差 | リム・ソヒョン シン・ウンジョン キム・ソニョン |
3 | 2006年9月30日 | KBスターツアー第3戦 | −12 (68-67-69=204) | 3打差 | 申智愛 |
4 | 2007年9月21日 | 新世界カップ韓国女子プロ選手権 | −11 (68-69-68=205) | 3打差 | チ・ウンヒ |
5 | 2009年11月1日 | ハナ銀行コロン選手権 (LPGA共催) | −10 (67-68-71=206) | 1打差 | ヤニ・ツェン マリア・ヨース |
6 | 2010年10月31日 | LPGAハナ銀行コロン選手権 (LPGA共催) | −10 (69-69-68=206) | 2打差 | ビッキー・ハースト |
7 | 2011年9月4日 | ハンファ・ファイナンス・クラシック | −1 (72-75-71-69=287) | 4打差 | チェ・ヘヨン |
8 | 2012年12月9日 | スウィンギングスカート・ワールドレディース・マスターズ | −3 (73-68-72=213) | プレーオフ | テレサ・ルー |
メジャー選手権
編集優勝 (1勝)
編集年 | 選手権 | スコア | ストローク差 | 2位の選手 |
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2012 | 全米女子オープン | −7 (71-72-65-73=281) | 4ストローク | エイミー・ヤン |
LPGAメジャー選手権の成績
編集※2019年以前は日程通りの並びではない。
トーナメント | 2007 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 |
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ANAインスピレーション | T6 | T40 | T27 | T47 | T8 | T32 | T16 | T29 | T18 | CUT | CUT | ||
全米女子オープン | CUT | T19 | T9 | T2 | CUT | 1 | T17 | T13 | T26 | CUT | T60 | CUT | |
全米女子プロゴルフ選手権 | T18 | 8 | CUT | T43 | DQ | T9 | T25 | T34 | CUT | CUT | T71 | ||
エビアン選手権 ^ | T44 | 5 | WD | ||||||||||
全英女子オープン | T21 | T8 | T3 | T7 | T13 | T2 | CUT | T61 | CUT |
^ エビアン選手権は2013年からメジャー選手権となった。
CUT = 予選落ち
DQ = 競技失格
WD = 途中棄権
T = 複数の選手で順位を分けた(タイ)
概要
編集トーナメント | 優勝 | 2位 | 3位 | トップ5 | トップ10 | トップ25 | 試合 | 予選通過 |
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ANAインスピレーション | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 11 | 9 |
全米女子オープン | 1 | 1 | 0 | 2 | 3 | 6 | 12 | 8 |
全米女子プロゴルフ選手権 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 11 | 7 |
エビアン選手権 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 3 | 2 |
全英女子オープン | 0 | 1 | 1 | 2 | 4 | 6 | 9 | 7 |
トータル | 1 | 2 | 1 | 5 | 12 | 21 | 46 | 33 |
- 連続予選通過 – 9大会 (2回)
- 連続トップ10入り – 3大会 (2009年全米女子プロ – 2009年全英女子オープン)
チーム戦成績
編集プロフェッショナル
- レクサスカップ (アジアチーム): 2008年(敗退)
- インターナショナル・クラウン (韓国チーム): 2014年(3位タイ)
脚注
編集- ^ “Na Yeon Choi”. Rolex Women’s World Golf Rankings. 2020年11月6日閲覧。
- ^ “US Women's Open: South Korea's Na Yeon Choi wins by four shots”. BBC Sport (2012年7月9日). 2020年11月6日閲覧。
- ^ “2004 ADT-CAPS”. Seoul Sisters Magazine (2004年11月17日). 2020年11月6日閲覧。
- ^ a b “Na Yeon Choi: Bio”. LPGA.com. 2020年11月6日閲覧。
- ^ “Final Results: Samsung World Championship”. LPGA.com. 2020年11月6日閲覧。
- ^ “Na Yeon Choi birdies No. 18 to win Kolon title”. golfweek.usatoday.com (2009年11月1日). 2020年11月6日閲覧。
- ^ “Choi loses lead, then wins Farr in playoff”. /golfweek.usatoday.com (2010年7月4日). 2020年11月6日閲覧。
- ^ Lee, Yeong Ho (2010年12月12日). “LPGA 상금왕 최나연, 기부천사로 '우뚝'”. Yeonhap News 2020年11月6日閲覧。
- ^ 女子ゴルフのチェ・ナヨンが引退 米ツアー9勝 聯合ニュース 2022年10月5日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集- Na Yeon Choi - 全米女子プロゴルフ協会のプロフィール
- Na Yeon Choi - ROLEXランキング公式サイト
- Na Yeon Choi - Seoul Sistersによるプロフィール