むかご

植物の栄養繁殖器官の一つ

むかご零余子珠芽[1])とは、植物栄養繁殖器官の一つで、わき芽が養分を貯え肥大化した部分のこと[2]。主として地上部に生じるものをいい、葉腋花序に形成され、離脱後に新たな植物体となる。

ヤマノイモのむかご
Allium vinealeのむかご

葉が肉質となることにより形成される鱗芽と、茎が肥大化して形成された肉芽とに分けられ、前者はオニユリなど、後者はヤマノイモ科などに見られる。両者の働きは似ているが、形態的には大きく異なり、前者は小さな球根のような形、後者はの形になる。いずれにせよ根茎の形になる。

ヤマノイモなどで栽培に利用される。

食材として単に「むかご」と呼ぶ場合、一般にはヤマノイモナガイモなど山芋類のむかごを指す。灰色で球形から楕円形、表面に少数の突起があり、葉腋につく。塩ゆでする、煎る、と一緒に炊き込むなどの調理法がある。また零余子飯(むかごめし)は晩秋・生活の季語である[3]

むかごをつくる植物

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代表的なものを記す。

注釈・出典

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  1. ^ 木村修次・黒澤弘光『大修館現代漢和辞典』大修館出版、1996年12月10日発行(771ページ)
  2. ^ 今井国勝、今井万岐子『よくわかる山菜大図鑑』永岡書店、2007年、7頁。 
  3. ^ 「零余子」は仲秋・植物の、「零余子取り」は仲秋・生活の季語である。- 齋藤慎爾・阿久根末忠編『必携季語秀句用字用例辞典』柏書房、1997年、P.1088

関連項目

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  • ネギ属
  • 虫こぶ - 寄生生物によって植物が作り出すむかごのような膨らみ。