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'''高井 有一'''(たかい ゆういち、[[1932年]][[4月27日]] - )は、日本の[[小説家]]。[[内向の世代]]の作家の一人。本名は田口哲郎。[[日本芸術院]]会員。
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| birth_name = 田口 哲郎
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東京出身。| alma_mater = [[早稲田大学]][[第二文学部]][[英文学科卒業。]]
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| influenced = <!--影響を与えた作家名-->
| awards = [[芥川龍之介賞]](1966年)<br />[[芸術選奨|芸術選奨文部大臣賞]](1977年)<br />[[谷崎潤一郎賞]](1984年)<br />[[読売文学賞]](1990年)<br />[[毎日芸術賞]](1992年)<br />[[大佛次郎賞]](1999年)<br />[[野間文芸賞]](2002年)
 
| debut_works = 『夏の日の影』(1965年)
祖父は[[角館町]]出身の小説家だった[[田口掬汀]](たぐちきくてい)。父は画家の[[田口省吾]](しょうご)。
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'''高井 有一'''(たかい ゆういち、[[1932年]][[4月27日]] - [[2016年]][[10月26日]]<ref name="asahi">{{Cite news|title=「内向の世代」の作家、高井有一さん死去 芥川賞を受賞|newspaper=朝日新聞|date=2016-10-26|url=http://www.asahi.com/articles/ASJBV5S9DJBVUCLV00Y.html|accessdate=2016-10-26}}</ref>)は、[[日本]]の[[小説家]]。[[内向の世代]]の作家の一人。本名は田口哲郎(たぐち てつお)。[[日本芸術院]]会員。
 
祖父は[[角館町]]出身の小説家だった[[田口掬汀]](たぐち きくてい)父は画家の[[田口省吾]](しょうご)、妻はジャーナリストの[[中村輝子 (ジャーナリスト・翻訳家)|中村輝子]]
 
==来歴・人物==
父田口省吾、母信子の長男として、[[東京府]][[北豊島郡]][[長崎町 (東京府)|長崎町]](現・[[東京都]][[豊島区]])に生まれる。1943年祖父、父があいついで死去。1945年母妹とともに秋田県へ[[疎開]]するが、11月に母が死去し、母方の叔父最上孝敬に引き取られる<ref>『芥川賞全集8』年譜</ref>。[[成蹊高等学校 (旧制)|成蹊高等学校]]で[[中村草田男]]の授業を受け、1951年[[成蹊大学]]に進学した。[[1952年]]に[[早稲田大学]][[第二文学部]][[英文学科]]に編入し、[[1955年]]に卒業した。文学サークル「現代文学会」で活動、かたわら大学の広報誌「早稲田学報」の編集助手を務める<ref name="waseda20080601">{{Cite web|和書|url= https://www.waseda.jp/culture/news/2008/06/01/996/ |title= 「秋山駿・高井有一」展 -ふたりの「早稲田大学芸術功労者」の歩み |website= 早稲田文化 |publisher= 早稲田大学 |date= 2008-06-01 |accessdate= 2020-04-23 }}</ref>。その頃の学友には、[[生島治郎]]、[[青木雨彦]]、[[長部日出雄]]らがいた<ref name="waseda20080601"/>。
東京出身。[[早稲田大学]]第二文学部英文学科卒業。
 
[[共同通信社]]文化部記者として勤務する傍ら、[[1964年]]7月、同人雑誌『犀』の創刊に参加。[[1965年]]4月に「夏の日の影」を発表し、同人の[[立原正秋]]、[[加賀乙彦]]、[[後藤明生]]らの知遇を得る。75196510月に『犀』に発表した「北の河」で、1965年度下半期の[[芥川龍之介賞]]を受賞する。[[1975年]]に共同通信を退社、作家専業となる。
 
[[1977年]]から発行された季刊誌『文体』([[平凡社]])で、[[古井由吉]]、[[坂上弘]]、[[後藤明生]]とともに責任編集者としてを務めた。1984年共同通信社の同僚だった[[平凡社中村輝子 (ジャーナリスト・翻訳家)|中村輝子]]から季刊雑誌「文体」を刊行したと結婚
 
[[1996年]]日本芸術院会員。[[2000年]]より[[2002年]]まで[[日本文芸家協会]]理事長。[[2008年]][[日本近代文学館]]理事長<ref>年譜『時の潮』講談社文芸文庫</ref>。[[坪田譲治文学賞]]選考委員
 
2016年10月26日、[[心不全]]のため死去<ref name="asahi"/>。84歳没。
 
== 受賞歴 ==
*19651966年に『北の河』で[[芥川龍之介賞|芥川賞]]受賞。
*19761977年に祖父の田口掬汀の生涯を描いた『夢の碑』で[[芸術選奨|芸術選奨文部大臣賞]]受賞。
*19831984年に『この国の空』で[[谷崎潤一郎賞]]受賞。
*19891990年に『夜の蟻』で[[読売文学賞]]受賞。
*1992年に[[立原正秋]]の生涯を描いた『立原正秋(せいしゅう)』で[[毎日芸術賞]]受賞。
*1999年に『高らかな挽歌』で[[大佛次郎賞]]受賞。
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== 著作 ==
*北の河 [[文藝春秋]] 1966 のち文春文庫、[[小学館]] 2020※
*一人だけの部屋 文藝春秋 1967
*少年たちの戦場 文藝春秋 1968 のち[[旺文社]]文庫、[[講談社文芸文庫]]
*夜明けの土地 [[新潮社]] 1968 のち[[集英社文庫]]
*谷間の道 文藝春秋 1969
*雪の涯の風葬 新潮社 1970
*遠い日の海 [[講談社]] 1972 のち[[講談社文庫]]※
*高井有一集 新鋭作家叢書』 [[河出書房新社]] 1972 (新鋭作家叢書)
*朝の水 [[筑摩書房]] 1973
*虫たちの棲家 文藝春秋 1973 のち集英社文庫
*夢の碑 新潮社 1976
*暮れ方の森にて [[ロングセラーズ]] 1976
*冬の明り [[集英社]] 1977
*観察者の力 筑摩書房 1977
*裸木 [[平凡社]] 1979
*青梅 集英社 1980
*真実の学校 新潮社 1980
*海の入り日 平凡社 1981
*この国の空 新潮社 1983、のち文庫※ 
*俄瀧 [[福武書店]] 1984
*薔薇の寝床 [[中央公論社]] 1985
*塵の都に 講談社 1988
*夜の蟻 筑摩書房 1989、1993年のち文庫
*愛日 講談社 1994
*『[[立原正秋 ]]』新潮社 1991、1994年のち文庫
*昭和の歌 私の昭和 講談社 1996
*作家の生き死 [[角川書店]] 1997
*高らかな挽歌 新潮社 1999 のち文庫
*半日の放浪 高井有一自選短篇集』講談社 1999、2003年文芸文庫 2003※
*時の潮 講談社 2002 のち[[講談社文芸文庫]]※
*夢か現か 筑摩書房 2006
*『時のながめ』新潮社 2015※
::※は[[電子出版]](Kindle版ほか)で再刊
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
 
== 関連項目 ==
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== 外部リンク ==
*[http://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/bungakukan/index.html 新潮社記念文学館(仙北市)]
 
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{{芥川賞|第54回}}
{{谷崎潤一郎賞|第20回}}
{{毎日芸術賞}}
{{Normdaten}}
 
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{{DEFAULTSORT:たかい ゆういち}}
[[Category:20世紀日本の小説家]]
[[Category:21世紀日本の小説家]]
[[Category:芥川賞受賞者]]
[[Category:谷崎潤一郎賞受賞者]]
[[Category:読売文学賞受賞者]]
[[Category:日本藝術院会員]]
[[Category:共同通信社の人物]]
[[Category:日本近代文学館の人物]]
[[Category:早稲田大学出身の人物]]
[[Category:成蹊高等学校出身の人物]]
[[Category:東京都区部出身の人物]]
[[Category:秋田県出身の人物]]
[[Category:1932年生]]
[[Category:存命人物2016年没]]
 
[[en:Yuichi Takai]]
[[ru:Такаи, Юити]]