浦河町
北海道浦河郡の町、日高振興局所在地
浦河町(うらかわちょう)は、北海道の日高振興局管内にある町。日高振興局の所在地である。
うらかわちょう 浦河町 | |||
---|---|---|---|
| |||
国 | 日本 | ||
地方 | 北海道地方 | ||
都道府県 | 北海道(日高振興局) | ||
郡 | 浦河郡 | ||
市町村コード | 01607-1 | ||
法人番号 | 4000020016071 | ||
面積 |
694.30km2 | ||
総人口 |
11,250人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年9月30日) | ||
人口密度 | 16.2人/km2 | ||
隣接自治体 |
日高郡新ひだか町、様似郡様似町、 広尾郡大樹町、広尾町 | ||
町の木 | 日高五葉松 | ||
町の花 | 日高やまつつじ | ||
他のシンボル | - | ||
浦河町役場 | |||
町長 | 池田拓 | ||
所在地 |
〒057-8511 北海道浦河郡浦河町築地1丁目3番1号 北緯42度10分6.4秒 東経142度46分5.4秒 / 北緯42.168444度 東経142.768167度 | ||
外部リンク | 浦河町 | ||
ウィキプロジェクト |
概要
地名の由来
諸説ありはっきりしないが、現在の元浦川付近を指したアイヌ語に由来し、会所の移転により現市街地付近を指す名となった[1]。
語源は一説には「ウラㇻペッ(urar-pet)」(霧・川)からとされているが、「腸」を指すとされる「オラカ」「ウラカ」といった語を語源としてとる説もある[1]。
地理
位置
日高振興局沿岸中部に位置する。北部に日高山脈を有し、南部は太平洋に面する。 地震の発生が比較的多い地域であり、浦河測候所(2009年10月廃止)の存在により、日高管内で唯一震度情報が得られていた。
地形
山地
- 主な山
河川
- 主な川
湖沼
- 主な湖
- うらら湖(人工湖)
気候
沿岸部は太平洋に面しているため、北海道としては気候は穏やかでケッペンの気候区分では西岸海洋性気候に分類されることもある。夏はやませの影響を受けるため気温が低い。冬は雪が少なく、日照時間が比較的長い。一方、沿岸部以外は北海道らしい寒さとなる。
浦河町潮見町(浦河特別地域気象観測所、標高37m)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 10.9 (51.6) |
10.9 (51.6) |
16.5 (61.7) |
21.0 (69.8) |
23.5 (74.3) |
27.2 (81) |
30.7 (87.3) |
31.2 (88.2) |
29.9 (85.8) |
23.7 (74.7) |
19.1 (66.4) |
14.3 (57.7) |
31.2 (88.2) |
平均最高気温 °C (°F) | 0.9 (33.6) |
1.2 (34.2) |
4.4 (39.9) |
8.9 (48) |
13.5 (56.3) |
16.9 (62.4) |
20.7 (69.3) |
23.0 (73.4) |
21.4 (70.5) |
16.2 (61.2) |
9.8 (49.6) |
3.6 (38.5) |
11.7 (53.1) |
日平均気温 °C (°F) | −2.4 (27.7) |
−2.1 (28.2) |
0.9 (33.6) |
5.2 (41.4) |
9.7 (49.5) |
13.5 (56.3) |
17.7 (63.9) |
19.9 (67.8) |
17.7 (63.9) |
12.3 (54.1) |
6.1 (43) |
0.1 (32.2) |
8.2 (46.8) |
平均最低気温 °C (°F) | −5.7 (21.7) |
−5.6 (21.9) |
−2.5 (27.5) |
1.8 (35.2) |
6.4 (43.5) |
10.7 (51.3) |
15.3 (59.5) |
17.4 (63.3) |
14.4 (57.9) |
8.3 (46.9) |
2.5 (36.5) |
−3.1 (26.4) |
5.0 (41) |
最低気温記録 °C (°F) | −15.5 (4.1) |
−14.8 (5.4) |
−13.1 (8.4) |
−8.1 (17.4) |
−2.5 (27.5) |
2.3 (36.1) |
6.5 (43.7) |
8.9 (48) |
1.9 (35.4) |
−1.3 (29.7) |
−7.9 (17.8) |
−13.1 (8.4) |
−15.5 (4.1) |
降水量 mm (inch) | 34.0 (1.339) |
28.9 (1.138) |
48.8 (1.921) |
77.9 (3.067) |
125.3 (4.933) |
95.9 (3.776) |
141.5 (5.571) |
161.6 (6.362) |
144.4 (5.685) |
117.7 (4.634) |
83.4 (3.283) |
59.0 (2.323) |
1,118.3 (44.028) |
降雪量 cm (inch) | 41 (16.1) |
35 (13.8) |
19 (7.5) |
1 (0.4) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
4 (1.6) |
28 (11) |
128 (50.4) |
平均降水日数 (≥0.5 mm) | 11.5 | 9.3 | 10.3 | 11.2 | 12.0 | 10.0 | 12.1 | 11.8 | 11.6 | 12.4 | 14.7 | 14.0 | 140.9 |
平均降雪日数 | 23.3 | 20.7 | 18.1 | 6.7 | 0.3 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 1.1 | 9.1 | 22.8 | 0.0 |
% 湿度 | 65 | 68 | 72 | 78 | 83 | 90 | 92 | 90 | 84 | 75 | 69 | 65 | 78 |
平均月間日照時間 | 142.0 | 160.8 | 194.2 | 187.9 | 187.2 | 145.0 | 115.6 | 136.0 | 163.4 | 172.2 | 121.7 | 113.2 | 1,839.1 |
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1927年-現在)[2][3] |
地域
住宅団地
- 道営住宅まきば団地
- 町営住宅荻伏A団地
- 町営住宅荻伏B団地
人口
浦河町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 浦河町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 浦河町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
浦河町(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
消滅集落
2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[4]。
- 浦河町 - 字上西舎
隣接自治体
- 日高振興局
歴史
先史時代
- 縄文時代より栄えた。装飾、石器が発掘されている。
近世
- 江戸時代
- 1669年(寛文9年)松前藩の将、佐藤権左衛門が、現在の浦河神社社務所付近に小祠を建立、金刀比羅宮の御分霊を奉斎。
- 1799年(寛政11年)浦河郡域は天領となる。
- 1858年(安政5年)幕府牧場掛、新家鉄作により、元浦川東岸に馬牧が開設される。
近代
- 明治
- 1880年(明治13年)浦河外19ヶ村戸長役場が設置される。
- 1882年(明治15年)浦河外19ヶ村戸長役場から浦河外10ヶ村戸長役場に改称する。
- 1883年(明治16年)浦河外10ヶ村戸長役場が2つの役場(井寒台村外6ヶ村役場と後邊戸村外3ヶ村役場)に分割される。
- 1884年(明治17年)2つの役場(井寒台村外6ヶ村役場と後邊戸村外3ヶ村役場)が廃止され、浦河郡役所の直轄となる。
- 1897年(明治30年)浦河郡役所が廃止され、浦河支庁(現在の日高支庁)の直轄となる。
- 1900年(明治33年)再び浦河外10ヶ村戸長役場が設置される。
- 1902年(明治35年)二級町村制を施行し、浦河町(浦河村、後鞆村(しろいずみ)、向別村(むこうべつ)、井寒台村(いかんだい)の4村が合併し、浦河村となるが、即日町制で浦河町となる)、西舎村、杵臼村、荻伏村の浦河町外3ヶ村組合役場となる。
- 1910年(明治43年) 荻伏村が分離・独立したため、浦河町外3ヶ村組合役場から浦河町外2ヶ村組合役場となる。
- 大正
現代
- 昭和
- 平成
政治
行政
首長
- 歴代首長[5]
代 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
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戸長役場・組合役場・浦河町長(官選) | ||||
初 | 高橋袈裟蔵 | 1900年(明治33年)10月16日 | 1901年(明治34年)2月2日 | |
2 | 不和久吉 | 1901年(明治34年)2月2日 | 1902年(明治35年)3月12日 | |
3 | 瀬島新平 | 1902年(明治35年)6月 | 1914年(大正3年)9月12日 | |
4 | 宮城昌章 | 1915年(大正4年)6月2日 | 1918年(大正7年)10月29日 | |
5 | 西口右平 | 1918年(大正7年)11月8日 | 1921年(大正10年)1月15日 | |
6 | 堺頼吉 | 1921年(大正10年)9月16日 | 1924年(大正13年)2月5日 | |
7 | 住谷尚平 | 1925年(大正14年)2月17日 | 1931年(昭和6年)4月20日 | |
8 | 荻丹栄 | 1931年(昭和6年)7月2日 | 1946年(昭和21年)11月3日 | |
浦河町長(公選) | ||||
9 | 蛎崎敏雄 | 1947年(昭和22年)4月5日 | 1953年(昭和28年)11月16日 | 2期 |
10 | 濱口光輝 | 1953年(昭和28年)12月24日 | 1989年(平成元年)12月23日 | 9期 |
11 | 谷川弘一郎 | 1989年(平成元年)12月24日 | 2009年(平成21年)12月23日 | 5期 |
12 | 池田拓 | 2009年(平成21年)12月24日 | 現職 | 3期 |
施設
警察
消防
- 本部
- 消防署
- 浦河消防署
医療
- 主な病院
郵便局
- 主な郵便局
対外関係
姉妹都市・提携都市
海外
- 姉妹都市
国内
- 姉妹都市
経済
基幹産業は軽種馬の生産、漁業。サケ、マス、スルメイカ、日高昆布などが獲れる。主要な港は浦河港。
第一次産業
農業
- 農業協同組合
- ひだか東農業協同組合(JAひだか東)...信用事業なし
漁業
- 漁業協同組合
畜産業
金融機関
- 北洋銀行浦河支店
- 日高信用金庫本店・堺町支店
- 北海道信用農業協同組合連合会ひだか東代理店(口座勘定のない有人窓口を別に2箇所あり)
物流
宅配便
情報・通信
マスメディア
新聞社
放送局
- NHK室蘭放送局浦河支局
中継局
教育・研究機関
専修学校
高等学校
- 道立
中学校
- 町立
- 浦河町立浦河第一中学校
- 浦河町立浦河第二中学校
- 浦河町立荻伏中学校
小学校
- 町立
- 浦河町立浦河小学校
- 浦河町立浦河東部小学校
- 浦河町立堺町小学校
- 浦河町立荻伏小学校
研究機関
- 競走馬総合研究所 生産育成研究室
交通
鉄道
町内に鉄道路線は通っていない。
かつて運行していた路線
バス
路線バス
2021年(令和3年)4月1日のJR日高本線鵡川駅以南廃止に伴い、ジェイ・アール北海道バスと道南バスの運行系統調整等が行われた[8]。
- 新ひだか町方面
- 札幌市方面「高速ペガサス号」
- 堺町西1丁目 - 上目名太、日高幌別駅 - 上杵臼・鵜苫沢
タクシー
- 主なタクシー会社
- 日交ハイヤー
- みと交通ハイヤー
道路
国道
道道
航路
港湾
観光
文化財
- 重要無形民俗文化財
- アイヌ古式舞踊 - 堺町生活館内、浦河ウタリ文化保存会
- 町指定文化財
- 縄文式土器(後期) - 浦河町立郷土博物館蔵
- 迎賓馬車 - 馬事資料館蔵
- アッシ織り
名所・旧跡
- 主な神社
観光スポット
- うらかわ優駿ビレッジAERU
- オロマップ展望台
- 西舎桜並木
- 浦河町立郷土博物館
- 大黒座
文化・名物
祭事・催事
- アイヌ古式舞踊
- うらかわ馬フェスタ
名産・特産
- アッシ織り
出身関連著名人
出身著名人
- 飯田憲二 柔道家
- 伊藤哲哉 俳優
- ウイリアムソン師円 スピードスケート選手
- 宇梶静江 絵本作家、詩人、宇梶剛士の母
- 町屋 (桜村眞) 和楽器バンド、ギタリスト
- 小田卓朗 スピードスケート選手
- 小川佐助 競馬騎手、調教師
- 小沢牧子 心理学者、下河辺俊行の姉
- 管野暢昭 HBCアナウンサー
- 木村和士 競馬騎手(カナダ)
- 齋藤剋範 映像作家
- 齊藤正弘 競馬騎手(ホッカイドウ競馬)
- 下河辺俊行 実業家、小沢牧子の弟(出生地)
- 田所秀雄 競馬騎手、調教師
- 田所稔 競馬騎手、調教師
- 田中光敏 映画監督、CMディレクター
- 長岡萌映子 バスケットボール選手
- 長坂純 法学者
- 馳星周 小説家
- 伏木田光夫 画家
- 宮下ともみ 女優
- 森雅之 漫画家
関連著名人
- タカ お笑い芸人 (幼少期を過ごす)
在住著名人
脚注
- ^ a b “アイヌ語地名リスト イチャ~エリ P11-20”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2018年6月10日閲覧。
- ^ “平年値ダウンロード”. 気象庁. 2021年6月閲覧。
- ^ “観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2021年6月閲覧。
- ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課 (27 January 2017). 平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》 (CSV) (Report). 総務省. 2017年5月20日閲覧。
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で外部リンクを指定しないでください (説明)※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。|authorlink=
- ^ “統計要覧 浦河の歩み(平成25年度版) 16.行政” (PDF). 浦河町 (2013年). 2019年8月9日閲覧。
- ^ "日高線(鵡川・様似間)の廃止日繰上げの届出について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 5 January 2021. 2021年1月5日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2021年1月5日閲覧。
- ^ "鉄道事業の一部廃止の日を繰上げる届出について" (PDF) (Press release). 国土交通省北海道運輸局. 5 January 2021. 2021年1月5日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2021年1月5日閲覧。
- ^ “日高地域広域公共バス時刻表” (PDF). 浦河町. 2021年4月21日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 行政
- 観光
- 移住