「日本の救急車」の版間の差分
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== 搭載されている主な医療用資器材 ==
[[ファイル:Constant_Vigilance_2014_141028-M-DV652-051.jpg|サムネイル|220x220ピクセル|実際に使用している様子]]
[[ファイル:Sapporo Fire Bureau Ambulance Toyota Himedic cold district specification interior.jpg|サムネイル|高規格救急車の医療資材]]
=== 高規格救急車 ===
*観察用資器材 - [[聴診器]]、[[血圧計]](自動式・タイコス式)、検眼用[[ペンライト]]、患者監視装置([[心電図]]・脈波・[[血圧]]・血中[[酸素飽和度]])等。傷病者の[[バイタルサイン]]などを測定するために使用する。
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=== 中型・大型トラックベースなど ===
[[File:Tokyo Fire Department SUPER AMBULANCE Interior.jpg|thumb|
[[東京消防庁]]に配備されている「'''特殊救急車:スーパーアンビュランス'''」([[京成自動車工業]]・ヨコハマモーターセールス製造)に代表される大型車のことである。
*このほかにも[[日本赤十字社]][[岡山県]]支部 [[岡山赤十字病院]]は車体が拡張しない「'''多目的救急車 岡山25'''」(ベースは[[日野・レンジャー]] ベッド数1床)<ref>[https://www.47news.jp/5288924.html 47News(山陽新聞) 2020.09/23「グッズ通じて活動PR 日赤県支部 ペーパークラフトと折り紙贈る」]</ref>を配備し、赤十字[[長野県]]支部 [[諏訪赤十字病院]]も車体が拡張しない「'''災害救護車'''」(ベッド数1床)を配備<ref>[https://nc.suwa.jrc.or.jp/nc-pages/disaster 諏訪赤十字病院 看護部]</ref>、[[滋賀医科大学医学部附属病院]]もトラックをベースにしたDMAT車を配備している。また、赤十字[[熊本県]]支部 [[熊本赤十字病院]]は、片側が拡張するタイプ(ベースは[[いすゞ・ギガ]])で、4床の[[手術室]]と同等の機能を有した「'''特殊医療救護車''':ディザスターレスキュー」を配備している。傷病者を病院に搬送する救急車としてではなく、被災地や災害現場に赤十字病院の救護班が直接出動し、速やかに救命処置や緊急手術などの[[災害医療]]が可能な、移動手術車として使用される。
[[File:Disaster-3.jpg|thumb|
*[[熊本赤十字病院]]の特殊医療救護車は、医師・看護師・薬剤師・診療放射線技師・業務調整員などで編成された赤十字救護班が同乗し、被災地や災害現場などに直接出動することで早期に[[災害医療]]を開始し、重篤な傷病者の救命率を上げる為に建造された車両である。
:停車時には車体の左側が拡張し、車幅4.3m、床面積25[[平方メートル|m<sup>2</sup>]]、4床の緊急[[手術]]が可能な救命処置室となる。車両後部のハッチから油圧式スロープを展開し、ストレッチャーに載せたままで傷病者を搬入できる。車体の[[発電機]]による電源の他、外部商用電源に接続しての運用も可能。
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{{Double image aside|right|Superambulance-fuso.jpg|180|Superambulance-fuso2.jpg|200|スーパーアンビュランス<br>(2台目)(引退済み)|拡幅時}}
{{Double image aside|right|SUPERAMBULANCE.jpg|180|SuperAmbulance2.jpg|200|スーパーアンビュランス<br>(3台目)(引退済み)|拡幅時}}
{{Double image aside|right|Tokyo Fire Department SUPER AMBULANCE Front.jpg|
;特殊救急車(スーパーアンビュランス)
:ボディを左右に拡幅することで左右各4床、計8床のベッドを有する救護所として大規模災害や多数傷病者が発生した時に活躍する車両。<br>通常状態でも救急車として患者搬送 することができる<ref>{{Cite web|和書|title=東京消防庁<組織・施設><消防装備><消防車両:特殊救急車> |url=https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/ts/soubi/car/01_02.htm |website=www.tfd.metro.tokyo.lg.jp |access-date=2023-09-10}}</ref>。その為、サイレンアンプも通常の救急車と同じピーポーサイレンを装備している。かつては2台所有していたが、2021年に1台引退したことで、現在は残る1台のみが現存<ref>{{Cite web|和書|title=全長10m超え! 左右に巨大化する特殊救急車「スーパーアンビュランス」ってなんだ!? |url=https://kuruma-news.jp/post/457674 |website=くるまのニュース |date=2021-12-23 |access-date=2023-09-10 |language=ja}}</ref>。
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== 医療機関の救急自動車(病院救急車) ==
[[File:Amb16 kishiHP.jpg|thumb|
医療機関が所有する救急車は、患者容体の急変や専門外の治療など他施設へ[[転院搬送]]を要する患者の救急搬送に主に使用される車両である。「病院救急車」は俗称で、法令上の正式名称は消防と同じく「救急自動車」である。
*管轄省庁は [[厚生労働省]]である。このため、医療機関の救急車は総務省消防庁発出の「救急業務実施基準(昭和39年3月3日自消甲教発第6号)」による通達の規制を受けない。
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*救急車を所有しない医療機関などで転院搬送を要する場合は、地元消防の救急車に出動を依頼する。消防本部によっては、送り手側の医療機関に対し主治医の署名・押印が入った 「転院搬送依頼書」など所定の書類提出を要求するところもある<ref>[https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/280/11954.html 広島市「転院搬送依頼書の提出をお願いします」]</ref>。 転院搬送時に、患者と共に紹介状や各種検査データ、看護サマリーなど一式の「診療情報提供書」が、送り側から受入れ側へ引き継がれる。
;医療機関の救急車に搭載されている主な医療用資器材
[[File:PatientMonitor-2.jpg|thumb|
*医療機関や各診療科によって、車内で使用する医療機器や薬剤、搬送される患者の症状や程度は大きく異なるため、搭載する器材などは消防と異なり画一化や規格化がされていない。通常時(待機時)、車内はストレッチャーや酸素ボンベ一式、救急蘇生セットなど、最低限の医療機器のみを搭載し、実際の搬送時は、患者の容態に応じて外来や病棟で使用している医療機器を一時的に搭載するといった、弾力的な運用を行っている。
*大学病院や一部の病院の救急車には、[[超音波検査|超音波エコー]]装置や精密輸液ポンプ、気管切開、体腔穿刺(胸腔・心嚢・腹腔穿刺やドレナージなどを含む)用の器材一式、骨内注射用機器一式、など車内での簡易な救急処置・外科手術セットを搭載しているものも見られる<ref>[https://www.heartlife.or.jp/hospital/department/er/er-division/doctor-car/ 社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院 「装備・車内の様子」]</ref>。災害時には、[[DMAT]]隊として[[災害医療]]に出動する車両もある。
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