顔の自動認識機能を使って雲の中に発見した「顔」を集める「Cloud Face」
By Phil Dokas
デジタルカメラやスマートフォンに搭載されているカメラには顔認識機能が備わっていることがあり、アルゴリズムによってカメラ内に映った物体を人の顔かそうでないかを見分けることができます。生体を認識しているわけでないため、大仏や人形などでも人間の顔として認識されることがありますが、顔の自動認識アルゴリズムによって流れる雲から「顔」が検出された雲の写真を集めるプロジェクトが「Cloud Face」です。
Shinseungback Kimyonghun
http://ssbkyh.com/works/cloud_face/
発見された顔はこんな感じ。
どの部分が認識されたのかというと……
真ん中の雲のちぎれ目でした。雲がない青空の部分が目に見えなくもありません。
夕暮れの雲の中から発見された顔は不敵ににやついている顔に見えます。
別の青空に浮かぶ雲の中から見つかったのは、なんとアルベルト・アインシュタインにそっくりな顔。
曇り空からはシャープな輪郭の怒ったような顔が見えます。
貫禄のありそうな顔。確かに顔認識機能が作動しても不思議ではありません。
雲から集まった顔写真はこんな感じで組み合わさって1つの作品になっています。人間の視覚や錯覚をコンピュータによって割り出すというプロジェクトですが、雲を眺めることがあれば顔認識機能付きのカメラを向けてみるといつもとは違う空が楽しめるかもしれません。
なお、この作品を手がけたShinseungback Kimyonghunは、韓国・ソウルを中心に活動するシン・スンフン氏とキム・フン氏の連盟アーティスト。他にもアルゴリズムを活用した作品を制作しており、以下は「人の顔認識アルゴリズム『OpenCV』が人と認識したネコ」と「ネコの顔認識アルゴリズム『KITTYDAR』がネコと認識した人間」を集めた「Cat or Human」です。
Shinseungback Kimyonghun
http://ssbkyh.com/works/cat_human/
ネコと認識された人たちの顔はこんな感じ。言われてみればネコっぽい気がします。
こちらは人と認識されたネコたち。ネコと言われればネコなのですが、アルゴリズムは彼らを人間と判断しました。右下のネコは少し趣のある顔つきにも見えます。
このようにしてさまざまな作品を作り出すShinseungback Kimyonghunのウェブサイトでは、他にもちょっと変わった試みによる作品を見ることができます。
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